色があったのはいつなのだろう
なにもかもがないのだろう
なにもかもが楽しまれ
すべてがここちよさなっていく
さえぎられていることもなく流れていく
すべてがどこかへ裁たれていくように
す ....
時がすぎれば
忘れられると
強気でそう
あなたが言うものだから
私はくる日もくる日も
何ごとも起こさず
日めくりカレンダーを
めくるように、
繰り返す朝夕を
過ごしました。
朝 ....
チョコレートケーキ
甘いと思ったら、
舌の敏感なところで
苦さを感じてしまった。
スポンジの芯あたりから、
ほのかにオレンジの香りが
鼻についてきた。
人の生き方も
こんな三重奏だ ....
ずっと白壁にできたコーヒーのしみを見つめている。
目まぐるしく動く世界を見ていた昨年末と較べたら、なんとひっそりとした師走なんだろう。
あの時、オフィスのエントランスにはクリスマスツリーが ....
飛騨小坂に
帰りました。
小坂川を
見に
行ってきます。
翡翠色の川
ほとばしる
瀬と
真っ黒い
たゆたう
淵
そこに
身を投げます。
私は
川の中で
暮 ....
忘れなくちゃいけないことを
イッショウケンメイに思い出そうってして
あほみたいだって。
そんな繰り返し。
答えのない手紙を出し続けて
宛て先がなくて引 ....
これは遊びではありません
頬をつねってみればわかるでしょう
書き連ねた言葉は誰かを媒体として
生き続けるのです
ドライフラワーのように
その脈が枯れてしまっても
....
あの鳥は
逃げたんじゃ
ないんだよ
あの鳥は
旅立って
行ったんだよ
今は
まだ
小さな
羽だけど
いつか
イロトリドリの世界を
飛び回る事を
....
雨粒が窓をノックしてきたので
掃除の手を休めて
少しだけ話をした
最近、寒くなりましたね、
とこちらが言うと
わたしたちもそろそろ
衣替えをしようと思っているところです、
とぷっ ....
今日は少しだけ風が強いから
雨雲が喜んでる
爪跡も霞む窓に河川敷
水飴のように頼りない陰り
偶に鳴る鉄橋の響きなんて
すうっと遠い
音色の小さな一隅で
ゆっくり短針が捉える様
....
きみが帰ってこないあの日から
砂時計の砂はさかさまにこぼれて、こぼれて、
しだいに、ちいさな子供になってしまう、夜
遠くで、つぶやくきみの言葉が、わたしの名前だといい
そんなふうにして ....
罪を償う
というコトは、
『自分を責める』
というコトじゃねェよ。
それはアンタの
自己満足だよ。
責めても何も
イイことなんか
ねェんだからさぁ。
....
キラキラキラ…
考えていないことから
いること
の、
僕とは−
それはきっと
人の
中にいる君自身からー
奥の方にある情熱を見ること
人はマスコミに
その容器は−
恋 ....
最後に、力なく向き直り、さようなら、と言って
歩いて来る君は悲しそう、マジェンダのパーカーとロザリオ、
さようなら、と言うまでに、どんなに君が苦しんだことか、
それを思うと、どれだけ涙が溢れても ....
今、東京の夜にいます。
赤羽橋に着きました。
ふと、顔を上げてみたならば、
東京タワーが見えました。
何、となく引き寄せられはじめ、
そちらに向かって行きました。
なかなか近付 ....
おかっぱかみさま
混沌がトントンドアたたく
高速飛ばして辿りついた四畳半
おかっぱあたまがうなだれて
ハナウタまじりでうなだれて
夜がよく似合うこと
小 ....
ひらり ひらり
それは春風が君をもてあそぶ音…
真っ白のワンピースが揺れて
まるで白鳥のようだ
ほころんだ笑顔が張りついて
君はとっても嬉しそう
いついつまでもこんな日が続くと ....
背中に生えていた
光の羽が
ふたつに分かれながら
ずれて
鳥のからだだけ
ひとつのまま
あの空へ消えてゆく
羽がひとつになって
あの空を
自由に羽ばたいていた
そんな季節 ....
べつにいいよと許した日から
別に毎日がはじまって
別な毎日はべつに終わりを迎えることもなく
別々にいきてる別なわたしは
べつにごはんも食べてるし
べつにあんまり悲しくもない
べつに雨でもか ....
眠れないたった独りの夜に
ふと両手を伸ばし
君の顔の輪郭を確かめる…
そのまま抱きよせたくなったとしても
君はいないと腕の空間が僕に教えてまた空しくなる…
嗚呼! あんな ....
化粧水をたっぷりふくませたコットンを3枚ご用意下さい
それを
おでこ 右ほほ 左ほほ
に 1枚づつ
丁寧に重ねて
15分ほど
お待ち下さい
ほほを触ってみて
....
砂浜に いつの間にか 小屋があって 人形劇の 幕が開いている 夕方 かわいい衣装に包まれた 人形たちが 泣いたり怒ったり でも最後には幸せになる そんな物語が 何度となく 繰り返し上演されて その度に ....
赤い満月が暗い密林を包む
琥珀の毛並みの一匹狼は
この本能がうずく世界で獲物を探す
純白の毛の一匹兎は
本能のまま世界を飛び回る
この世界で狼はどん欲な男
....
今度こそ、さようならー
給料削減に、残虐さを
恋人はどこいっちまったのかと 僕、は
そして 唐揚げに問いかけながら
たべられていくため息で
そんなふうに、
「自分自身」をしてい ....
始まりに全てが生き絶えることで
ようやく中身に潤いが満ちてくる
雪が蒲公英(たんぽぽ)の種子のように
大地一面に真白に根づく
かつてのたぎりを冷まして
それらが大 ....
オメエ、死ぬのかい
――だったらよう、
せめて逝く前に鮨食おうぜ
肝っ玉据えて、俺と鮨食えよ
粋な麻暖簾くぐってさ
どうぞ勝手に席へ就いちまいな
捌いたネタと酢飯の匂い、
舎利の温( ....
きみがいなくなって半年たった
3ヶ月目まではめそめそしてたぼくも
今じゃすっかり立ち直った
だけど
キッチンの換気扇の下で煙草を燻らすきみが
今でもすぐに思い浮かぶよ
煙草 ....
乳房が熱くなって
きみの鳥肌が湿っている
きのう出会ったのは
地方都市の中華屋でだった
客はふたりしかいない
そのあとカラオケに行った
十五の夜を歌う
きみは ....
さえぎられた道で、端的に
もう
ここには何もない、
きみもいない、雪の
においが
わたしに見ることを教える、でも視力は
もう必要ない、きみが
いないという
ことを見る、その ....
彼女の手は優雅極まりなかった。
注がれたグラスを指だけで持つのも
差し出された手に手で応えるのも
様になったし、僕はなんとかしてその手をとろうと
やっきになった。
トラン ....
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