全部終わってみると
起こらなかったことが散らばって
さんざ起こってしまったあとで
ほたるいかを所望して
願いは叶えられましたもの
要らないものが欲しければ
叶った方が大きくて
ほ ....
歩いて走って地の果てまでも! と思い描いた青春を思い出す、悪夢
現実は地平線さえ見えない見えない見えはしない そんな話が俺の人生
(夕陽が落ちる頃に目が覚める)
プール開き! クラス替え ....
雨あがりの空に虹が架かったなら
それを渡ろうと思ってた
でもなかなか止まないから
知らないうちに眠っていたの
ずっとずっと
夢をみてたのかな?
そこ ....
終電を逃したサラリーマンが
「人生お先真っ暗だ」っつーから
「修正液で直せるし書き込めるじゃねぇか」ったら
鼻で笑って寝ちまいやがった
仕方なしにイヤフォンで音楽聞いてたら
いつの間にか起き ....
世の中の奴が何を言ってるのかわからないんだ
難しい事を言っているようには聞こえないんだ
なのに何を言っているのか理解出来ない
きっと俺の言っている事も理解出来ない
そう言うと君は小さく笑って
....
花よ
ぽかつと光れ
まばらできれぎれな
花びらたちよ
ぼくのところに集まって
ぽかつと光れ
花よ
なかよく光れ
一つ花壇に咲く
花たちよ
触れ合つてぶつかつて
なかよく光れ
....
あるべきところへ
おさまって
けれど
はみだしたところに
やさしさがある
ほんとうの
うちのつまにも
はみだしたところが
きっとある
ほんとうのやさしさが
うそばかりの ....
水辺では
深く帽子を被って
視界を遮る
爪先から目の
高さまで
灰青色の空気に囲まれ
体中の骨と
骨との隙間から
見たことのない土地の記憶が
染み
出てくるので
いつまでも
帽 ....
#1
「僕は失業していないんだ」
かなりとても疲れ
あの楽しさのどこにも出ない
僕を放たれている
姿のままに、降りしきられている
耳の外れている
電池は、携帯プレーヤーは、雨にひ ....
雨が降っている新月の夜に
春めく虫たちのため息がひらひらと
蝶になって飛びかっている。
ひろびろと草原はそこにあり
うす桃色のパンツのとてもなまめかしく
ハートのかたちしたそれに、つい触 ....
夏も終わって秋が忍び寄っている夜
北の方角で爆弾の炸裂する音がした
花火の季節はとうに終わっている
また爆弾の音
今度は南の方角で起こった
私たち狙われているのかしら
女が震え声で ....
服を脱ぐと
地獄絵図の中の悪人みたいな身体
わたしは
ずっといい人間だと思ってきたけれど
強くなろうとしているうちに
身体はすっかり老人になってしまった
いつ死んだって
いいとは言え ....
タンポポ種のラブレター
タンポポの種を飛ばして
君に伝えよう
僕の気持ちを
いくつもいくつも
気持ちを乗せて
種を飛ばせば
きっと遠く離れた
君の家まで飛んでいくだろう
....
ひさしぶりに実家に帰ると
お父さんが
船になっていた
甲板には母がいて
いつものように洗濯物を干したり
いい匂いがしてくる
調理室で料理をつくるのも
やはり母だった
嫁い ....
坂道を
どれくらい登れば
振り返ってもいいのかな
もちろんそんなことは
てめぇの勝手
と言われればそれまでのこと
ではあるけれど
ほら
横浜のはずれだとさ
ちょっと駅から歩いただけで ....
過ぎると思えばもう七月だった。太陽は容赦なく地平を照らし、噴水は熱を帯び煮え滾るように地底からの湧き水を惜しみなく撒き散らし、攫うように若者たちの長袖を奪っていく。燕尾服のよちよち歩きは麦わらを無理矢 ....
助手席で
車の運転が上手な、あなたのお話をきく
あの
なに言いたいんだかわかんないよ
あは
脳みそフル回転させても
なにを言いたいんだかさっぱりわからない
まるで
ピカ ....
ほかの
どんなことにも
耐えられたとしても
あなたに嫌われたら
生きる望みを無くしてしまう
雪が解ける、
肌が見える。
冷たかった?
日は浴びた?
根は夜明け、
茎が日の出、
葉の青空に、
花が開いた。
冬も待たず、
空想の中の、
野原描いて、
春を楽しむ。
砂浜に受付のデスクが
ぽつんとひとつ
前方には潮の引いた藻場が
どこまでも広がっている
デスクの上の
海の図鑑を開くと
いろんな星の海が泳いでいた
地球の海は昼寝をしてい ....
砂嵐が
幾つかの砂丘を置き換えていったので
ダウジング・サムシング
the back of beyond
埋もれていたガンダムを一騎
見つけました
半ば掘り出され
風に吹かれて歌 ....
私は恋愛詩は書かない。
そういうのは間に合っているから。ているから。まかす。
誰がどう、ジューサー/ミキサーで「混ざり合ったね」「合えないね」と
呟いていても。まかす。
擬音のように表わすなら ....
どうしようもなく淋しい
だから、
今夜も寝てしまおう
電源を消して
寝てしまおう
鳴るわけないと
納得できる状態で
『オヤスミナサイ』
.
言葉がひどく群れて
どどぅ どどぅ と
目下を蹂躙し始める
隣では、哲学やらモラリズムやらが
うなだれて枯れている
行き場の無いまま
どこに向ければいい、幾多の銃口を
....
さようなら、
さようなら、
まぶたにそそぐ陽だまり
いつか見た夢
頬に添うあなたの手
どちらに進めばよいですか
なんて
もう聞きません
ただひたすら
あなたのいない方へ
....
何もなかった。
植物も動物も
なにも。
風も匂いも
なにも。
時間も方角も
なにも。
そこには砂しかなかった。
砂は生命に降り積もり
砂は時間を覆い隠した。
すべてを。 ....
石積みの朝
陸橋はその歪んだ影を
路面に落とし
昨日までの工程を語り終えると
あなたは静かに
最後の生理を迎えるのだった
+
足音が擦り切れていく
あなたにとっ ....
雨に溶け
音無しの行者
朽ちかけた紋様
半開きの心
一点に広がる雨
温度差に内包する視界
硝子板を辿る記 ....
0.97m前方
秒速0,7m
不規則な回転運動
ほぼ(237, 26, 61)
不完全すぎる球体
強化シリコーンの指
捕捉完了
擬似眼球スコープ
サブウィンドウON
アナライ ....
服をしまう家具がほしい。
しまいこんでもう二度と使わないようにするために 服を収納するんではなく、
いつでも着られる服をさっと取り出せて洗濯したらすぐに戻せるような
服の定位置 それを与える ....
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