秘密の孤独は
悲しい涙も
嬉しい涙も
無意識の涙も
人知れず 零す
「悲しい」
と つぶやく悲しさ
あれもそれもこれも
かけがえのない
悲しみ
仕方ない と ....
気づかずにいて欲しい
わたしが貴女を愛している事を
愛しい人よ
その愛しさに
どれほど苦しみ悩み抜いたかを
知らないでいて欲しい
どこまでも
友だちのままでいたいから
許さ ....
凡庸に生きる知恵をさがそう
無難な役人になって大過なき人生を
ニーチェにかぶれて超人をめざすのも良い
僕は退役軍人でベトナムとウクライナで
殺戮と強姦と歴史の破壊に手を染めたこと
....
金槌
地図
頭痛
「仕方がない。お前を信用しよう」リグナロスはため息をついた。
彼とて、祭祀クーラスの謀略は知っている。
エインスベルには、もう時間的な猶予がないのだった。
「しかし、これは我の命にも関わることだ ....
「あなたがエインスベル様を助けるというのは、どうですか?
リーリンディア監獄の秘密をお教えくださいませ」
落ち着き払った瞳をして、ヨラン・フィデリコが言う。
「秘密とは何か? 何をもって秘密と ....
哀しみの大地は驟雨に濡れ
ぽっかり空いた穴を癒して
いずれすべてが終わり
いずれすべてが始まり
刻まれる時に僕ら抗えないなら
ただ奥まり静かに見守っている
時が僕らを変えていく ....
この時の
一瞬一瞬を
味わうしかない
私。
思い出は宇宙と共に
このいのちは
いちどきりの生
でも 生まれかわれたら
青空になりたい
生まれかわれたらね
身 ....
明日には駄目だろう
けれども明後日なら
どうにか
なっているかも
かの国で
明るい挨拶が交わされるのは
かの山で
母親が顔を上げるのは
かの街で
小さな光が天に昇るのは
かの海で
....
空が曇り始めている
白髪がだいぶ増え
床屋の前掛けに落ちてゆく
時は着実に過ぎ
すべて、すべてを追い越し
追いすがるすべはなく
そして雨が降り始める
間断なく、容赦なく
そして ....
現代詩フォーラムでいちばんrockな詩人は
花形さんだと想っています
僕たちはいつも選択を強いられてきた
辛くてもあるいは幸福でも
すべてを笑い或いは嗤い飛ばす言葉の使い方を学びました ....
愚か者になりたくはない
愚か者になってしまうのだ
愚か者がここにいる
愚か者がここにいる
愚か者は愚か者で有ることに
気づかずに
愚か者のまま
朝飯
昼飯
夕食
愚か者 ....
彼の生活を、わたしはしらない
だけれど
きっと彼は排泄もせず
星のしずくを飲み
まれに息をするくらいな筈だ
そんな感じで
ネット詩人は生活をするでもなく
人差し指から滲み出る灰色のインク ....
あらゆるものは
輪郭を失い
霧のように立ちこめる
私は私の中になく
外にもない
街は街の中になく
外にもない
私は街の中になく
外にもない
街は私の中になく
外にもない
むきだし ....
雷霆
木葉ずく
虹
雨が降る夜は
孤独に苛まれる
遠い記憶が寂しさを
呼び起こすのだろうか
訳もなく涙がこぼれる
胸がしめつけられる
月も星も光りを灯さず
暗い空から地面へ向けて
放たれる雨の雫が
悲し ....
シャボン玉とばそ
くろい砂漠
ゆっくりと
歩いてきた
地平線の向こうには
悲しみのこころ弾けて
馬鹿騒ぎがいつまでもつづく
二十四色の夜景が騒がしいだろうか
それ ....
現実を言葉で変えられることはない。
ほぼない。
そんなことに情熱を傾けるのは詐欺師くらい。
言葉は無力。
今日もやっぱり届かない
存在意義を彼らの中に私が入れられないのか
私が彼らを受 ....
孤独の輪郭をなぞる
深い峡谷の故郷にて
何処までも透明な湖に沈んでいくように
分離していく、
昼間の震えが嘘のように
ナイフを肉に刺し貫く
ナイフを身に刺し貫く
走る激痛に
深く潜 ....
と、いうわけで、まずは長女にスマホ。
午後十時二十分、深い海のような夜空です。
仕事も終わって、もうそろそろ家に帰りついているころでしょう。
すぐに出ました。
「洋ちゃん、お久しぶリィー」
....
こんな夜にちゃんとしたくない。地べたの気持ちをさらに貶めたい。
わたしは普段からだんまりをだんまりとして完結させる女を崇拝してる。とくべつ美人じゃなくても微温的で見学的な逃避的で露悪的な心理学的 ....
ちいさな
ちいさないのち
ちりはて
遠いみ空を
かけてゆく
境界線を越えたなら
きっと合図するからと
しろくはかなくそう言った
ちいさないのちにあふれる涙
あめがふり ....
「情けは人の為ならず」
でもね そのしたことが
人の為になればいいし
一石二鳥なんだし
相手の笑顔がうれしいよ
「足るを知る」
「放てば満ちる」
「行雲流水」
以上は私の目 ....
どうも厳しいです
厳しいでしょうな
BLはいいんですかと
舌なめずりキツイ
ブロックはいい機能だ
使わずにけなすなかれ
身を守れ
君を傷つけるものから
もう傷ついてまし ....
君は一つの円環を閉じた。満足と倦怠と安らかな眠りとともに、小さな心臓の鼓動の頂をたくさん残して。その一つの円環の中で、君はさまざまに人間だった。常に大地と一体であるがゆえに大地を知らない人間、大地と空 ....
二〇二〇年九月一日 「転移」
『猿の惑星』を書いたピエール・ブールの単行本『ジャングルの耳』が、Amazon で5983円してた。ぼくは、3000円でネット古書店で買った記憶がある。3000 ....
黄泉の穢れから
産まれし女
神か 菩薩か
雪のように彩を奪え
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教会に絡まる黒死の蔦
既に祈祷なく 福音なく
反逆の聖者 翼は罪過に染まる
あの ....
どんなに新しくて
いい匂いがすることも
僕を捕らえられやしない
しまりのない顔で
へらへらと笑いながら
台無しになったケーキを
踏んづけて歩いていく
クソのようだな、お前は
....
虫たちにほしいまま襲われた肌の老面を
じっくり見るのが懐かしい
つるり、かな
さらり、だろ
ぷにぷに?
いやいや。こりこり
成人の皮膚は聞きとりにくいのだ
にこ毛がおずおず触れあって ....
もしかすれば自由を解放するのかも知れない
無秩序な空を降りたその脚に
アスファルトの確かな感触は
嗄れた梅雨を謳歌する蝸牛ら
刺突された町の誰かも知らず
白魚が下流に向って急ぐ夜明
浮 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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