薄気味わるいすなおさで
 日中のきたかぜがご機嫌をなおした
築山の庭樹はようやくねむりについた
   ただ秒針だけが働き続けている
  ふるぼけたメトロノームのように

    ....
  「夢の言葉」


 わたしはあなたに声をかける
 あなたは静かに両手を広げる
 わたしはあなたを見つめる
 あなたは見られることに慣れている
 わたしはあ ....
私は弱虫

だからいつも笑ってます


悲しい事があっても

苦しいトキでも

私は笑う事をやめません


馬鹿にされたって

下げずまれたっていいんです

笑 ....
 深く眠りに就いた帳の中で
 返す返す考察の波が
 やってくるであろう祖母の死である時
 私は汚く泣くのだろうか
 それとも優しく微笑めるか
 ついに答えられぬ朝は
 こんなにも冷たい
その針は何時でも人の貌をしていた
歩くようにして
ついに見る事のなかった
一枚の葉のようにして

ここであると思う
重なった露が目になれば良い
次に見る時には
ここではないと思わぬよう ....
 
 
 
血の色は紫
ここには受け入れられず
また次へ向かう
 
血の色は紫
昨日を終えないままで
また朝日を見る
 
撃ち落とされた鳥の羽は
紫に染まり始めていた
 
 ....
足元の空が、溢れるビールのやうに廻転してゐる
新しい笑顔を求めて、またさり気ない人生の表面を踏んで歩くのか
複写された私自身は永久にほころびぬ
無碍な命を久遠の先々まで保つてゐる、私といふ私
 ....
空気は澄んで
皆心ここにあらず

旅立つ若人は靴紐を何度も結び直し
浮浪者の群れは一夜で勇者の行進へと変わり
神経質なウエイトレスは口紅の色を三度も変えた

余命幾ばくもない老人は震える ....
指先に載るほどの大きさの過去を
テーブルの上に置いて目を
閉じたら 重い
液体の粒が眼窩と眼球の隙間に
散乱した
そのとき夢で見た雪深い森の中を
毛の長い野良犬が歩いているのではないかと
 ....
冷え切った水が緩み
地球の表面に蟲が蠢きだす
そんな時
不意に腐臭がする
今年もまた
春が甦ってしまった。



通勤路の途中のうち棄てられた畑に
めい一杯オオイヌノフグリは茂る
 ....
青空が
あまりにも
蒼くて
壊れそうになるとき
きみに会いに行く。

二十歳のきみは
屈託のない笑顔を
光のように
笑って
みんな包んでくれる。

雲が
あまりにも
鈍色で ....
まいにちが

わかりやすいしあわせに

みちた日々であれば

ぼくらはそれを

しあわせと呼ぶのだろうか


春のかおりが

夜にひびいている

ぼくらは

さびしく ....
稚き珍獣を背に浦浪をのぞむ岡辺に
がんぜない甲の稚児の自瀆を睥睨しながら
老婆の
痴呆た癇声に
方位を
とる錨で均斉のとれた
煙管の 雁首で烙印つけた軒板の

蔵に

入り

 ....
無表情の天使

宗教画によくいるあいつ

宇宙で起こるすべてが

偶然であるふりをして

偶然の反対は普通だとか

普通の同義語は偶然のふりだとか

無表情の天使

宗教画 ....
浜辺から逃げたあの日に、あわてておとしたサンダルが一隻、いま、海にこぎだす、チベットに高跳びするのだと、空と海が双子みたいにみえたので、飛行できる気がしていた午後。

公園のゾウの遊戯具のした ....
さくら、そのはなさくやひめ
おしごとはいつが忙しいのですか

ふわりと
月の中に大きな蛾
ムーンモス
オオミズアオとオオミズアオムシ

水平線階段は
静まりかえった平行線
歌の太鼓 ....
8 君は全裸で雲の中を飛んで
  付着した雫でいっぱいだ
  光を吸収しながら鏡になって
  身体、透明になる_音に変化/9 テーマは明確にしなければならない
7 爆発せよ!          ....
しおれ落ちかけたまま凍てついた薔薇の花弁にお前の名前を書いて跡形もなくなるまで深く愛そう、それは留まった生でもあり早まった死のようにも見える、街灯の様に頭をもたげて…リノリュー .... 赤い紅した微風吹いて
柔らかい肌した土の香りが
スギの種と一緒に
舞い踊る

君の鼻のてっぺんだけは
赤ら顔だけど
目尻はすっかり
春うらら

コートを脱ぎ棄て
日和に飛び込 ....
ふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅ

こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい

くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる

みぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎ

 ....
悪いけれど硬質な言葉を紡ぐ機会は生憎持ち合わせていないので、絹にはなれず綿にもなれないレーヨンの立場から言わせて貰うと、矢張り立場が不利である。斜交いに物事を見る奴だとか、根性が曲がっているのだとか、 .... 振り上げた
右手で
雲を蹴散らせて
光りを掴む
あなたに
マージャンに負けた
久しぶりにした。
疲れるだけで
何の役にも立たない。

農業の本を施設に
寄付した。
喜んでいた。
総額45000円なり

君はまるでバタフライ
好きな花に止 ....
 
妻の笑い声で目が覚めた
夢の中でも笑いたかったのか
夢の中でしか笑えなかったのか
出会った頃のように
無邪気な声だった
揺すっても起きる気配もなく
いずれにせよ
生まれ育った故郷か ....
いつの間に
砂浜は深く削られてしまっていて
いつの間に
潮溜まりは浅くなってしまっていて
何年か
何十年だかしか
経っていない
留守にしていた
その間に
海はすっかり歳をとり
荒い ....
二〇一一年七月二十五日、僕は帰宅するとテレビをつけた
そこには砂嵐が吹き荒れ、或いは無音の世界だった
懐かしさを感じながら
数十秒ほど
見とれていたと思う
それからラジオのスイッチを入れると ....
年越し派遣村の村長、湯浅誠さんは
厚生労働省に真摯たる対応を求めていたけれど
村に設置されたハローワーク
就職希望者は数人しか居なかったらしい
国会周辺を、デモ行進したけれど
憲法を守ろう
 ....
ペットボトルの風車がきゅうきゅうと鳴った
日だまりの静寂
文化住宅の隅にさっと過ぎる影
いつまでも続きそうな
退屈で穏やかな時間
揺らぐ平行感覚
ここが向こう
ここが空
地面から放たれ ....
長い長い、ゆめが落下して
重さを忘れたわたしは、大きな幹の鼓動を聴いている
その音と音のリズムが春の速度と似ていて
甘い甘い、きみも落下する
そこらじゅうに溢れているのは、
多分、今年の
 ....
窓の向こうから 風の音が聞こえる
少しだけ暖かくなった 冬の午後

いつも歩いてる道端に
小さなちからを感じる 春の夕暮れ

夜になると目を覚ます あなたのように
雨の降る真夜中から 歩 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
孤影(二十)信天翁209/3/18 8:57
男一人女一人幽霊二人ヨルノテガム6*09/3/18 7:11
独り笑顔優飛4*09/3/18 4:53
一時の夜doon009/3/18 3:45
草原ではない井岡護0*09/3/18 3:18
別物蟹太郎009/3/18 3:11
硬直したネクタイと額の皺を結ぶやさしさ蘆琴1*09/3/18 2:50
チャウシェスクの赤い色桐野修一209/3/18 2:07
思い出noman609/3/18 2:01
春のゾンビ亜樹209/3/18 0:16
引き出し草野大悟3*09/3/18 0:14
春の夜吉岡ペペロ2009/3/18 0:04
陰の器アングラ少女109/3/18 0:00
無表情の天使吉岡ペペロ209/3/17 23:55
空ににげるコーリャ609/3/17 23:45
色鉛筆のためのパレット/星を照らすテラス海里109/3/17 23:43
カウント13狩心1*09/3/17 23:27
鮮やかな薔薇が浄化する姿をホロウ・シカ...1*09/3/17 23:23
春うらら乱太郎13*09/3/17 21:50
花火ら真紅109/3/17 21:47
てにをはにはめをaidani...609/3/17 21:46
声援を未完2*09/3/17 21:45
人の役に立つペポパンプ4*09/3/17 19:27
朝方たもつ909/3/17 17:44
知らない故郷の道を走る北村 守通409/3/17 16:47
アナログ109/3/17 15:55
哀の劇場009/3/17 15:47
風はうたう 僕はここに居るプル式7*09/3/17 13:50
ゆめ 〜桃色の朝〜 さくら21*09/3/17 12:06
冬の午後BOOKEN...8*09/3/17 10:04

Home 戻る 最新へ 次へ
3793 3794 3795 3796 3797 3798 3799 3800 3801 3802 3803 3804 3805 3806 3807 3808 3809 3810 3811 3812 3813 3814 3815 3816 3817 3818 3819 3820 3821 3822 3823 3824 3825 3826 3827 3828 3829 3830 3831 3832 3833 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.1sec.