私の時間が止まってしまった
というよりもむしろ形而上化され
本体とは無関係な資質に変貌を遂げ
つかみ所のない形式へと移行していった
つまり世界は
わたくしという凡庸な形骸を連れ立ち
そ ....
二人の繋がりは一体どこから生まれたものだろう
あなたのその行動がなければ
出逢うことはなかったし
私のこの気持ちがなければ
今のような親密さはなかった
重なっ ....
写真機博物館とわたし
1
ひとりぼっちなわたしがひとりぼっちだというと
みんながぼくもひとりぼっちですという
じゃあ、わたしひとりじゃないんだ、みんななんだ、というと
みんながすうっ ....
小人
小学生がわたしのとこに来て
キャッチボールしようという
なんで女のわたしときゃっちぼーるなのよ
とおもったけれどいいよ
坊やがじゃあいくよという
ちっちゃなグローブか ....
セカイを切り取る
すると
跡形もなくなる
日常は
コピー & ペースト
の繰り返し
セカイが
手にとれるもの
と思っていた
切り取った空間の
実体は
くぼんだまま
くぼみを埋め ....
夜を歩いている
恋人と携帯で話しながら
別れ話をあそびながら
出張さきの地方都市
ふるくてほそい商店街
その奥の細道を
恋人と携帯で話しながら
別れ話をあそび ....
右手を透る左手が
咽の前に描く球は
星の生まれ 空の生まれ
笑みの生まれ 穂の行方
陽曇雷海砂瞳
五本の明るい指と柱
あたたかさはどこからもやって来ない
あた ....
かげろう
冬に漲る
かげろう
蜘蛛を喰い
春を産む
川を
のぞきこむ鴉
あなたはいない
ああわたしには
鴉がいない
三日月がいっそう薄目がちにほろほろ涙を零しておりましたので、私まで悲しくなってしまい、ほろほろと泣いてしまっていたのです。
私が泣いたからといって、月がゆっくり安寧のなかに眠れるわけでもなく ....
友達が連れてきた学生時代の同級生
大人っぽくなっていて一目惚れし直したんだ
テスト勉強の思い出や修学旅行の夜のこと
あの頃に戻った気分で話し掛けたんだ
だけど君はただ一言
I'm s ....
ゆれる、ゆれる、やなぎはゆれる
色鉛筆が足りません
ゆれる、ゆれる、やなぎはゆれる
そよ吹く風が足りません
風の手櫛でふうわりと
梳いて結い上げたいものを
ゆれる、ゆれる、やな ....
次々に組み立てられるビルは
まるですくすく育つ木のようだった
永久の命などないのは知っている
人格などいくらでもつくられる
都合のいいことばかり吐くこの世界
少 ....
振り子はゆっくり揺れていた。
鼓動はリズムよく打っていた。
イタキモチイ
疲れた。けれども気持ちいい
人は人として扱い
犬は犬として扱う
命の尊厳
命の平等
生き物それは愛すべ ....
Starfor divers 1(Etude of techno)
電子と羊水と青と紺の海に僕は潜った
すぐ細い指が両手で200本ぐらいオペレーターに
僕の肉体は分解された
そ ....
きみに逢えた日に
桜が咲きました
花壇にはたくさんの花
わたしは名前を知らないけれど
きみと同じくらいかわいかったことを忘れません
かわいい花と空と季節ときみを
気付かぬう ....
骨は砕け割れて
君をますます遠ざける
微粒子になった君は
いつか混ざり合えるのだろうか
置いてきぼりの愛情
喉は渇ききって
それでも唄える歌があったなら
君の面影を追い求めた ....
目の見えない猫に
少年が絵本を
読み聞かせている
まだ字はわからないけれど
絵から想像した言葉で
ただたどしく
読み聞かせている
猫は黙って
耳を傾けている
少年 ....
春の雪
少し冷える手を
ポケットに
押し込めて
バスを待つ
{ルビ路=みち}の向こう側
黄色の長靴履いた
ハシャグ子の手を
しっかりと握る母
若い親子が
なんだか楽しそう
....
破壊された
爆弾が
少女
白く お城を歩く
素敵な旅路へ
掌の空を旗はどこかに
あった跡には
もう戻らない
火薬の中
目の前に素足
大砲に ああ
危うさを滑る
■IF = もしも
■VLOOKUP = 縦方向 (vertical) の検索
■RANDBETWEEN = 指定範囲内で乱数を取得
■否定を各レベル間を霞網の固められた跡へ肖像画の ....
控えめに訪れる
波の繰り返し
耳鳴りは怒りを洗い流して
眩い光りの群れが
手のひらで踊り出す
地平線で別れた
青と蒼が
波打ち際で
何億年ものの歴史を
そっと置いて行って
未来 ....
{引用= Folget,Brueder,eure Bahn! --- F.Schiller}
1688の祝典序曲は1789の交響曲を立ち上げ、そのアレグロの攻勢繰り返されるなか、1914のレクイエ ....
あなたといたあの時に
時間を止めてしまえれば良かった
そのための死神は
私でも良かった
―今は無い詩作掲示板へ、過去に投稿したもの。
表題をつけて改めての ....
はりついた水滴に
たまらず朝凪は
こきゅうをして、
そんざいを描く
とろける時間に
砂利道、みずたまり
セピアの、おとくず
あの子が、かすむ
つめたい足元に
藍がつたえば
....
西洋の諸学問を粵語は水のように任せるの戦時体制の安く
ぬくぬくと文学、芸術などにも拡大解釈する場合 を国境線などの重要拠点に対する爆発物に低密度アモルファス氷の論じられる
そこから豊 ....
ただそのひとでしか
それでしか埋まらない
....
君が知らないうちに
きれいになったと
思ったのは秋の日で
僕らはほかの誰かの
バースデーに引きずられただけ
遠い世界の争いのように
僕らは憂鬱を抱いていた
話は知らないうちに ....
春の先触れの強い風のなか
身を庇う{ルビ術=すべ}も無く凛と咲く
あなたの姿に目を奪われる
雲を払った青い空に
くっきりと白く
手のひらの様な輪郭が美しい
潔く
真っ直ぐに
届 ....
体の重さ
温もり
重さ
動かないこと
動けないこと
心の渇き
耳の奥で砂が
コロコロ鳴っている
鳴り続けている
祈りに似た気持ちで
軽やかに砂を蹴る足
君の輪郭を
眺め ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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