もう これ以上
とどまれない
若葉の葉脈の
雫に
世界は まばゆい
光に満ちて
耐えている
どこから
来たのか
もう 忘れた
朝の 光の中で
わたしは いつか
い ....
薄ぼけた郷里における仰臥にあって
ロックンロールの焦燥を体躯に引き受けていた少年 は
押し花のように
忘れられた、ってわけでもないのだが
ファミレスでの勉励は
もう転がり込む先をなくした ....
夜から人の死ぬ匂いがする
空から紫色の灰が降ってくるせいだ
生ぬるい春の風に乗ってきらきらと
降り注ぐ紫色の灰が目に入るせいだ
紫色に染まった夜の街を
獣のように瞳を光らせて
君はナイ ....
君はギリギリで生きている。
狂うのをギリで止めている。
僕は普通に生きている。
「うらやましいなぁ」と君は言う。
好きな人は別の人だね。
愛している人、それも違うね。
君には人 ....
こころが鬱蒼と茂っています。
空は少しだけ見えるけど、
青すぎて、高すぎて、
少し憂鬱になります。
もしも私のカラダが鳥のようだったら、
空なんか飛ばずに
剥製になるのがよいでしょう。 ....
さわらないでと
胸に茨を抱きかかえたまま
叫んだね。
マゼンタの色の野ばら
きみと、ぼくの
灰に涸らされてゆく喉で
必死に歌っていた僕ら
君は僕に蕾ひとつない
花冠を作って ....
ある海岸に
流れ着いた
ビンの手紙
少年が開けた
そば屋の2階で
どんちきおけさ
がぜん張り切る
柳沢慎吾似の奴
長い縁で
いつまでも君のソバに
居られます様に
青年が手 ....
赤いルージュで 待ったをかけた
絶望 弱音 告白 悲哀
喉元を通り過ぎそうになった頃
造花にしてみた 揚羽蝶をピンで止めてみたんだ あたし
だって生物のままじゃ 凡そ存在し続けること ....
この 景色
この 道
この かおり
あなたの 笑顔
あなたの あたたかさ
ひとつ ひとつ
最後を迎えてゆく
きっと 二度と帰ることない時間
....
夜が終わる前に
銀河がサイクロンになって
いらない文字を吸いとりに来る
(サクラ、サクラ、琴のおと)
貼りついてしまったものを
ひとつひとつ
はがしてみれば
どれも忘れがたいもの
けれ ....
わたしは、ここ
あなたは、そこ
この距離は因果律
決して縮まることはない
時間はいつも嫌になるくらい前向きで
振り返ってはくれないから
誰もが桜の空を仰いでいる ....
気付いたら
喉に砂漠の黄色い砂が詰まっていた
吐き出せば蠍やら蝮やら
あぶない生き物がどばりと出てきた
白一色に染めたはずなのに
いつの間にか黄ばんでいる
一日を越えるために
....
ドロップスをあげよう。
両手一杯抱えていても
欲しいものを1つだけ。
大切に大切に噛み締めて欲しいから
手にしたものを1つだけ。
新しい日々を彩る桜並木のピーチ
まだかまだ ....
0・1秒で世界は脆くも崩れ落ちた
すべてを呑み込んで時間は
いつもと変わらぬ速度で流れていった
それがあなたの「痛み」だった
それはあなたの「痛み」だった
けれども
真夜中に目が覚め ....
夢を見る
なくなってしまった花園が
満開の花たちであふれているのを
今年の春も暖かい
鳥たちも歌っている
真っ白なドレスを着た少女が
花びらを一つ口に咥えて微笑む
噴水の近くに小 ....
涙は流れ続けた
僕らの頬や
そうでないところを
やがて涙が川になると
一人の少年を飲み込んだ
凍える夜の川底から
母さんを呼び続けていた
僕らの知らないところから
悲しいニ ....
あの光るのがカシオペアなのだと
教えてあげたいのだけれど、この葉蘭は軽すぎて
そこまで遠くへは飛べないだろう
時系列順に吹雪に襲われて
髪の先が針のようになる
瞬きする間に
雲居の空をも染め尽くす
薄紅に酔う{ルビ桜人=さくらびと}
天与の美を{ルビ愛=め}で わが世の春と
思い違いの浮世を謳歌
浮かれ騒ぎの脇を抜け
{ルビ遠=おち}の ....
川を見て我思う
その源の遠さを
時を隔てゝ巡り会う偶然と
この足で立つ大地の必然
水面の耀きは一瞬たりともとゞまらず
似て非なる形を繰り返す
遠くの雨の記憶
人々が流す汗や涙の記 ....
心には
降りしきる夜のイメージ
いつものことだけど
黄色い笑い声
まだなお きみは白く やわらかく
ぼくには 敵いそうにはない
散らかった部屋が語ってい ....
旅は最高の女である
何人もの女を旅してきた男もいるが
俺はいくつもの旅を女にしてきた
旅人が新幹線に乗るのは間違っている
旅はゆっくりいくから楽しいのである
普通列車の車窓から眺め ....
冬鳥の啼く声も掠れ
野火煙る薄闇に
遠い鐘の音とともに
虚ろに舞う、
まばゆい欠片たち
山颪(おろし)の風に攫われる
か細い梢の一瞬の落花、
土に眠る豊かな彩りと
ひややかな水の命 ....
心がザワついて言葉にならない
ノイズ
情動はまだカタチにならなくて
いやカタチにすると
自分が惨めになりそうだから
カタチにしないのかもしれない無意識に
思わぬ出会い
僕は少し離 ....
春眠の枕もとに 暁は詩を覚えず
花はいよいよ爛漫
スモモの愛らしさ
ライラックの芳しさ
春風の便りが運んできた
あの人に恋人ができたみたい
女ざかりの湖に
三日月をぷかぷ ....
消防学校の倉庫に
翼を外したタイガー・モス機が
あったね
あれで飛ぼうよ
元どおりに組み立てて
ジプシー・エンジン廻して
最高のお天気の朝に
最大視程のはじまりに立って
グラン ....
みさいる
飛んでく
どこまでも
みさいる
飛んでく
いつまでも
爆発なんて
忘れたよ
墜落なんて
知らないよ
みさいる
飛んでく
いくらでも
みさいる ....
信頼は財産だ
黙っていても
信じてくれる。
助けてくれる。
涙は川に流れ
貴方は図太くなった。
不純になると
強くなる。
ガラス細工を
壊さないで
鋼鉄には
なれないから ....
黒は一才
生温かい
混沌
の中で
暗闇
の綻びを
手繰り寄せる
青は二才
ヒモつきの
自由
の底で
意識
は成層圏を
突き破る
黄は三才
幸せな
惰性
の ....
午後、雪がちらついたので
積もらないと知りながら
見知らぬ人の痛みと
繋がりはじめる
指先ならばよかったけれど
溶け合うようになじんで
本当の痛みなど
知りもしないのに
まるで火を潜り ....
間違えずにきているのだろうか
なんて
正解を気にしている
所詮くだらないなんて
どうでもよくなっている
いとしいと大好きと
一緒にいたなら
しあわせなの、なんて
しあわせの ....
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