Re:プラネット・ホームにて
地球に宇宙が墜ちて来た
次世代の呼吸の仕方を思考して
マリービスケットをかじろう
私はあなたの二酸化炭素
緑葉体を頂戴よ
宇宙一 ....
「空になん、汝の息絶ゆるとわれはながめぬ。」?
中也よ
私たちの美智子は
ジュラルミンの盾に押しつぶされ
鋲付の長靴に踏みにじられ
樫の棍棒で殴り殺されたのだ
「汚れちまつた悲しみ ....
ある日の夕暮れは
いつか私が両手に子供を連れて
むやみに笑って帰るような
あたたかくあれと思える
そう思わずにはいられない夕日だった
君を想い 眠れぬままに
星をかぞえた
寝静まった街で
君の美しさを描くため
僕は画家になりたい
描き尽くせぬと知りつつ
窓灯りのように君を包 ....
我一点の赤括るなり
とおのさきはらよめちいせざるよ
ちちをしちいひびきなたたたたた
さこらさこるらくなどうめい
なみにみみうずにひびき
掃き捨てた水や泥からは水面になれない
ただ生きることだけの背筋をしている
吹きかける息の小ささよりも、小さいカハ。
掃き捨てた水や泥からは土面になれない
ただ生きることだけの背筋をしている
....
朝目覚めると
セブンスターを吸った
誰のかわからないけれど
同じ質量の
わたしも目を覚まして
セブンスターを吸っていた
あの頃と同じ質量の
今日がはじまる
同じ質量のは ....
一里塚 風の中
城への路も野に埋もれ
春も過ぎ 秋も過ぎ
季節も朧な筺の中
宵闇の紐ほどけ
人は流れて散り散りに
窓の下引きずられ
寒さの庭に花もなく
枝のない木を眺め
蝉は ....
詩も書けへんのか
人けなす言葉はようけ 知ってるのに
自分の不幸の理由はたくさん語るのに
ただの言葉のカスタマイズや
捨てられた言葉のリサイクルや
....
ポピー
オレンジ色と言う言葉
ラベンダー
むらさき色と言う言葉
スズラン
確かに白い鈴が鳴る
忘れな草
小さな小さな花弁の黄色は忘れない
....
叫びたくても
声がでなかった
だからせめて この吐息
声に変わって
あなたが
好きです
あなたを
愛してます
詩なんか書いとるらしいで
きもー
胸にこだまする どこかから聞こえてくる声
なんで こんな風圧の中で書かなあかんのやろ?
違法行為なら
街角ですぐ出会え ....
濡れた路面に散らばる娼婦どもの本心だ、からのボトルに詰め込まれた浮浪者どもの読めない手紙だ、衝突事故の後しばらく放置された車がさんざっぱら垂れ流していったガソリンにティーン ....
同じ朝が来るんだと
指差した標識
その通りに進めない靴を
投げたほうがいいって
4月の風は
あまりにも余所余所しく
忠告していった
何度も曲がったような気がした曲がり道
その先 ....
ついさっきまで
子供達に追っかけられながら
スポンジの棒でたたかれながら
やわらかく笑っていた
おっちゃんが
今
ぼくの前に対峙する
でっかい
でっかい
でっかすぎる
右に ....
冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る
裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている
じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
海の暗さをかかえこんだ分厚い風が
ママチャリ乗りの体熱を ふかく
こそげ取ってゆき
ワンシーンを当て込んだ目論見の甘さを
丸ごとワンシーンに収めたら
見えているはずのないギャラリー
....
カエルの数字としての崖は
顔を注ぐために手にとって十分です
意味を持ちなさいという命令で
大量は彼となります
間隔の盲目の人が
それを止めないモチノキであったなら
不明な核に直流は付与され ....
つつましやかな紫煙の残り香が
わたくしの肩の辺りをただよって
広いような
また深いような
みずうみの表面へと消え
それはやがて
春と同化していくのでありました
からすの兄弟を乗せた小 ....
授業中は豚小屋みたいに騒がしいが、放課後は静かだった。
皆がみな、もて余すことなく遊び呆けていて
部活をするような生徒は一人も!いなかった。
そして、数年間にわたりグランドを占拠し続ける雑草は昼 ....
満開になってすぐ散ってしまう花びら達が
向かい風をくすぐったくして
名ばかりの春の風の寒さや
世間の冷たさなんてものを
否定も肯定もせずに
ただ風に舞う花弁によって覆い隠していく
それはし ....
固い蕾が座っている
春の陽射しのなかで
凛として震えている
パッと咲けという人が
最近はとみに多くなったけれど
慌てなくてもいい
はずだ
じっくりと根を伸ばし
ゆっくりと綻んで ....
空を飛ぶミサイルに。どんな意味があるんだろう。
大股で、私たちの空を、横切る。
たとえば。
眠っているあなたの頭の上を、だれかがのっしと横切るのなら。
蹂躙する。受け入れることを強いられる ....
ネガティブキーワードしか頭を駆け巡らない。
ネガティブな内容では、連鎖して人に伝わってしまう。
人は良くない出来事の方が記憶に残るから、だと思う。
負の連鎖はどんどんと大きくなって、す ....
鳴いた、犬が。そして失った。
私と犬は同じ空間にはいないので
すぐに失う
知ってしまったその存在
と、その消失
私は穴を埋めようと
懸命に窓の外へと手を伸ばす
普段歩いている道を
同じ ....
人に懐くな、信じるな。そう言い聞かせて生きてきたんだろう。
細い両目はいつも暗い底を見透かすように光っていた。
何も信じずすべてを疑い、誰も知らない所で戦い続け、
顔色一つ変えないで噛み付く鼠を ....
皮膜を張った空に
午後の白い陽は遠く
道は続き
かつてこの道沿いには
古い単線の線路があり
そしてこの季節になると
線路のこちらには菫が幾むれか
線路のむこうには菜の花がたくさん
....
少年は
絶望のなかで
差し込む月の光が
僕をどこかに飛ばす
流れているのは人か風か音か時か
ただ舞い散るのは夕暮れの茜色の風
もうどこにもない世界の忘れ ....
決意したのだった
私の光を遮るのだ
築き上げられなかった現実の瓦礫を
日陰にし、住処とし
さらに淀んだ感情を!
優しくしてくれるのかい
沼の水が揺れたのは
沈黙と手を取り合ったためさ ....
3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795 3796 3797 3798 3799 3800 3801 3802 3803 3804 3805 3806 3807 3808 3809 3810 3811 3812
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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