どこかのどかな
こうえんのこえ
ひだまりいどばた
おくさまかいぎ
きのうのだんなの
いびきのはなし
わたしはわたしで
あいづちとんたん
あらやだびっくり
いそがなきゃ
たいむせえる ....
一位
「 すいません 」
二位
「 ごめんなさい 」
声を詰まらせ
測定器は述べた
....
四季の風がやわらかく
吹いてきてもはや空は
やわらかさのためにぼろぼろと
崩れ落ちそうだ
それぞれの四つの季節が
前後左右から風を吹かせ
大地は反り返り鉄塔は
まんなかでひたすら痒みにた ....
僕らはぐるぐる 考えるばかり
同じところを廻りつづけてる
それはまるで メリーゴーランド
規則的に上下する木馬のように
どこへも行けない
花
散る散る
満ちる
街路を歩いた
抑揚は少なく
やりとりを続けていた
みしらぬおたがいを
たしかめあうために
たしかであるために
あの夜空の
どれか
星つぶてが
もしも死んだら
実況検 ....
電波をくれ
電波おくれ
僕と君の地デジをめぐる冒険グルメ
生むぎ生ごめ生てれび
家ないくさなぎ剛にムハンマド
いずれ僕はファミリーコンピュータしかやらなくなるから
ごめんね
生ごめんねく ....
春の海をあげる
君にあげる
君がもう泣かなくていいように
手のひらで木もれ陽を集めたら
桜の花びらを浮かべよう
春の海をあげる
君にあげる
じっと見つめてくれたらそれでいい
そ ....
君と別れてもう4年が過ぎたけれど
今日交差点ですれ違ったのは間違いなく君
気づかなければ僕は何となく
今日という日を送っていたのに
記憶が遡るスピードに感情は勝てなかった
....
君らの世界は簡略化されすぎている
世界が直線だと思い込んでいる
形式と定型句と伝統に悪意で縛られている
大半の幻想のことを現実と定義されて
別世界の精神に押し付けがましく、 ....
笑いあう声が響く空がある
側を歩く友がいた
一瞬でもそう感じたのは紛れもなく
君の中に君を見たから
僕の中に君を見たから
覚えておくよ
君の名をずっと
太った大陽に静かな音を飲ませる だが口がみつからない
その度に 下をみつめる
ただゆれる考えをつかんで落とすように生きている
その度に なぜか地球の裏側を思う
丸くなるかだ 溢れ出す跳びはねか ....
太った大陽に静かな音を飲ませる だが口がみつからないその度に
下をみつめるただゆれる考えをつかんで落とすように生きている
その度に なぜか地球の裏側を思う丸くなるかだ 溢れ出す跳びはねかた
流 ....
わたしが最後にあの人を見たのは
タイのアユタヤでした
髪や髭はのび放題
肌は浅黒くなって
服も泥だらけでした
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら
あの人は象のケツに
VHSのデッキを押し ....
焼けた空には青が混じる
二足歩行の鳥たちは
飛べるはずもないと呟いた
月が遠くに行こうと誘う
さよならに満たない別れは
躊躇いがちに沈んでいった
千年経ってもまだ
千年経ってもま ....
ケヤキの細い枝が
少女の髪のよう
小さな若葉は髪飾り
ぬるんできた風で髪を洗う
ふりそそぐのは鳥の声
日差しはまだ弱く
スミレはまだつぼみ
ねえ、春だよ
君はもう起きた?
飛 ....
しまわれている
音がする
きっとそこは
水が流れている
遠いところ
私たちの
さかなたちが
静かに息継ぎしてる
幅も奥行きも
高さも失ってしまったのに
それ以外 ....
かすんだ空よ
教えてください
僕の魂の片割れは
一体どこにあるのでしょう
始まりはネットの海の上だった
人恋しく漂流していた僕に
あなたはメッセージをくれたね
一回り以上年上なの ....
胸にひっかき傷
葬式の写真は笑ってら
葬式の文脈で
それ消化されてゆく
おまえ歌うまいな
おまえもうまいよ
メシくいにいかね
胸にひっかき傷
葬式の写真 ....
ふわふわに笑いました。
雲のような
私の、一行目です
すこうしだけ
背伸びをしてみて
瞳には捉えた、はず
(たかい、たかい。おそらにあなた。みつけた)
うろこ雲
私に ....
かすかに
ひかり
あるく
浮かび沈むものを
なだめゆく道
座礁した船を残し
潮は干いてゆく
岩のような蝶のあつまり
分かれ解かれ 浪をたどる
冷め ....
滲んだ太陽に
土手までのびた茜色
わたしたちは 何に染められたんだろう
もしも、の空を眺めていた
鏡みたいに、
あるいは透明な
空は、夕暮れ
おしげもなく跳ねる、金魚にま ....
「死体はロッカーに入れないで下さい」
雑踏の中に立ち止まり、コインロッカーの注意書きを呟く。こっそりと。
東京の駅はなんとなく明るくて明らかに冷たい。
ふうん。 ....
深い河ほど静かに流れる
誰かこのざわめき消してくれないか
神さましか知らない孤独
そんなもの誰の支えになるというの
オレはろくでなしだから
大義名分もなくじぶん殺している ....
僕は螺旋階段に居る
僕は螺旋階段の位置を知らない
閉ざされた螺旋階段で
僕は閉ざした様に登っている
右手を壁に伝わせて
冷たい螺旋階段を登る
頂上に到達した時
螺旋階段の位置を知り
螺 ....
その横顔は
花びらのようでした
春風が、ふわり
いちまい
また、いちまいと
面影を其処此処に
舞い散らせます
花吹雪が、ゆるり
上になり
下になりながら
音階を柔らかく
....
しろくろはっきりしまうまのしま
しまうまのしまのわれているところ
それはももいろのおしり
しまうまのおしりには
しまうまのじんせいがしまわれている
くちからこうもんまでが
しまうま ....
空なんか眺めたり
欠伸の回数、よりも
溜め息が勝って
僕を狙う
カモメの数を数える
何百 何千と
敵ばかり増やして
上下に浮き沈み
エレベーターみたい
....
ひとり沈んでいく夜は
月明かりだけを呼び寄せて
鏡の私に背を向ける
それから
秒針の音を消すように
鼓動の音を消すように
そっと自分の肩を叩く
昔幼い私に母が
静かにそうし ....
戦後、日本の詩人が言葉にささげた努力のほとんどを、私たちは読むことができません。
図書館に行ってもあの高い本棚にふるえてしまい読むことができません。
インターネットですら例外ではありません。
....
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