孤独
君は本当の孤独を知らない
だから「寂しい」なんて言う
君は本当の孤独を知らない
だから「死のう」なんて考える
君は本当の孤独を知らない
本当の孤独を知らな ....
アルハンブラ、上空二百メートル、風力ゼロ
涙
出そうになるよ
あの頃を思い出して
そんなにしあわせでもなかったはずなのに
懐かしすぎるんだ
ぼくは君のこと ....
今日(四月十二日)はキリストの復活の日だそうです。
復活の日だから彼女に愛のポエムを書けと
神は言うのです
彼女って あの猫の?
と僕は訊きました
どうもそのようです
なぜ復活の日 ....
公園にも、土手にも
ビル風の狭間にも
桜ばさみ、桜走り、さくらりって
花びらたちあんなにも舞うので
風が隠れていられません
くるくるとつむじ風
縦に
真横に
春は風の宝庫
....
夜ご飯の支度をしていると
息子が
「今日の夜ご飯なーに?」と聞きました
「コロッケだよ」「やったー」
寝そべって漫画を読んでいる息子は
11歳
伸ばした手足や
レゴをしゃがんで組み立 ....
花びらがゴム靴に轢かれるとき
涙とも 汗みずともいえないもので アスファルトを濡らしました
ぼくははそれを見て
胸が詰まることと吸い殻があふれることの 相関性を目にして
黙って ....
真夜中に
足の爪を切れば
へびがやってくるのよと
かあさんに教えられたから
耳をそばだてる
キッチンのじゃぐちから
漏れている
しのび寄る音
あれは雪どけでしょうか
ぱちんぱちん ....
外れない。
ピアスがはずせない。
なんでか。
なぜだろう。そろそろセカンドステージに行ってもいい頃なんだよ。
深爪しすぎちゃうから?うまく力が入らん。
カチッと音がするはずなのに ....
建物を見上げる
人がいる
建物が壊され
人は死んでいく
新しい建物を
見上げる人がいる
人が壊され
建物は死んでいく
この世界で
人に生まれた
私が ....
浅黒い空に陰鬱な虫が踊る、太陽の時間に間に合わなかった雨上がり、そこの破れた靴の中はもうすでに踏みつけた水たまりの記憶で一杯で…アスファルトの上で腐葉土を踏みしめているような違 ....
ぼくのこころがたまごだとして
それをてのひらにのせているとする、
割れないように
慎重に
きいろのなかみを
落とさないように
やさしく
やさしく
{引用=―― やさ ....
庭の片隅に一本
忘れ去られたようなびわの木が
何の感情もなく立っていて
鮮やかなはずの橙色が
あまりにも風景に溶け込みすぎていて
目立つことも主張もすることなく
素っ気無くその実を揺ら ....
胸の中 小さな小さな思いが産声を上げました
一週間前の今日、心は空をたゆとう雲のように軽く
重力も引力もありとあらゆる法則を無視して ただ一直線に
飛んでいきいました 舞い散る花びらの間を縫 ....
部屋の灯りを落として
一番好きな色を
描いてみる
君は似ている
遠くで暮らす
あの娘の色に
パステルカラーの
闇に溶け込む桜色
間違っているのは
....
090412
後継者不足で廃止される事業
後継者はいるけれど
儲からないから採算が取れないから
廃止しなければならない事業
儲かることはなにか考えて ....
君の青白い肌に
珠のような汗が浮かぶとき
毒を飲み干しているのだと 思う
世界中の美しい色は君の中にある
僕はそれに触れて 飲まれて
侵されていく自分を 知る
なけない夜にため息
まだ言えない言葉がある
たくさん笑ったこと
まちあわせた駅前
ごほんの指の温かさ
かえらない想いを温め続ける熱
さよならって言えなくてご ....
ピストルは、ひとりでに人を殺したりしないのに
エンピツでだって人を殺せるのに
あんたは、形ばかりに気にして
人間の狂気には興味が無いのね
薄汚れた愛情から逃げ回り
こぎれ ....
自分を自分で部屋に閉じこめたまま世界を変えようとするなんて
あまりにも馬鹿馬鹿しいじゃないか
一緒に歌うテロリストになって
学校のトイレを塗装しにいこう
天井と壁と床を真っ黒に
便 ....
真昼に背伸びする
僕達の忘れ物が
緑のてのひらを
ひらひらと泳がせて
人の歩く畦の
少しぬかるんだ日陰で
ころりころりと耳そばだてて
笑っているよ 楽しそうに
もうすぐ旅立つ時 ....
列車から見える世界は代わる代わる。
見ず知らずの街でも、そこにはそれぞれの「当たり前」の世界が流れて。
どこか不安な、けれど、どっか落ち着くような気持ちが流れた。
世界は代わる代わる ....
午前中は半病人だった男が
退化しつつある
足腰膝に鞭をいれるべく
午後は散策の人となる
ひなびたプロムナードのかなたにうかぶ ....
詩人は明日も唇を噛み至らぬ己を責めるのだろう
出来ないことを続けよう残念ながら君はまだ死なない
明日で行動が止まってしまうようなことにはならない
口や手足を動かし消耗を続けよう原石など磨くこ ....
また泣きたくなる夜が来た
誰かに解って欲しくて
独りだからどうしようもなくて
ただ涙を流した
強い自分を演じ
周りに頼られていても
弱くて脆い僕が本当の僕だから
....
とたんに訪れた静寂に
鼓動は早くなるばかりで
意識はとうに薄れ掛けているのに
聴覚は研ぎ澄まされて
規則正しい息遣いの中
時折
深く吐かれる息が
二人の心が繋がっていること
教え ....
光っている、その表面を、触れようとして、手を伸ばしてみても、
それは、無色透明な、光のようなもの。
知っているよ、と、伸ばした手をそのままに、
ごまかすようにして、手の平を、開いたり閉じたり ....
歩き疲れていつものコンビニの前で一服
座り込んでみようかと思ったけど
ちょうどヤン車がきたから足踏ん張った
だっせーオレって一人で笑った
ふと顔あげたら桜が舞ってた
いや、ごめんうそ散っ ....
日めくりの太陽をくしゃくしゃにした夏休み
生きてます、息してます
たまに止めたくなるけど
疲れ果てると明日の朝が
来なきゃ良いとかたまに
思っちゃうんだけれども
なんだかんだ前に進んで
これが生きるってこと?
そうだとしたらなか ....
見つめてると
雲が流れてきて
君の背中は
いつしか空になっていた
飛べない空が
どこまでも続き
続かないところで
君は思い巡らせている
地上から叫んでも
届かない ....
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