さあわかる処まで解いてみて
この複雑に絡み合った真実までの
片道を
恋をする乙女など観ているだけで
十分だった
恋愛などというからくりを相手に
良く僕等 ....
{引用=濡れたアスファルトに
まぶしい太陽
蒸発する匂い
恋しい
恋しい
夜の虫
お祭りが終わって
少しだけ冷めた
熱がおこす
ちょっとした過ち
冷静を気取って ....
あなたに会えるのは
毎週水曜日だけでした
毎週水曜日になると胸を踊らせて
少しでもあなたとしゃべれますようにと
全力疾走で廊下を走って
あなたの待つ図書室へと向かっていました
....
そこ には何もありませんでした
そこ には光すらありませんでした
でも
そこ が僕の居場所でした
隣には
君が居ました
人と違う答えは、僕を孤立させる
でも間違っちゃいない、僕は正しい
人の目を気にするな、言葉を発するのだ
どうしてみんな口ごもるんだ、負けるな、動け
言葉を発するのだ
....
茶色い野良猫
わたしに呼ばれるときには茶色ちゃん
菜の花とともに
帰って来たね
去年の春
かわがっていたおばさんがいなくなって
夏と秋と
だんだん見かけなくなって
冬には思い出すた ....
なんて切なく、風は唄うのだろう
あっという間に桜は散りゆく
たとえぼくが死のうが
君が死のうが
そんなのはもう見飽きているらしいのだ
ブルーシートの向こう側に、
なにかとても、
....
このところちょっと体調悪くて
なんにしても
弱気がちな自分に気付いてみたりする
元気なときなら
生になんて執着しなくて
潔い
そんなことばの良く似合う心模様だったはずなのに
具合 ....
半分頭痛
半分胸が痛む
半分がクセモノ
半分がマトモ
半分悩んで
半分が投げやり
半分がクセモノ
半分がマトモ
剥き出した
尖 ....
証明写真の私は
きれいに笑っています
歯を出してはいけません
目を大きく見開いてください
口角を上げて
もっと
もっと
もっと
しゃかいの中で生 ....
卵の殻が片目に入り
蛾は内から去ろうとしない
眠ることなく
粉に満ちる
雷鳴が
蝙蝠に抜け出る
群れながら群れではない
朝の蒼
誰もついてきてほしく ....
花に嫌われても
空に嫌われても
ひとつ、こころに光を与え
雲に見放されても
虹に見放されても
ひたすらに、愛を捧げたい
瓶底眼鏡をかけなおしたら
世界はぐにゃりと曲がって見えた
....
●
誰かを応援することは
自分は元気だよ、と証明してるみたいで
だからあなたも元気になって
●
特別な人になりたいんじゃなくて
特別な人の
特別なものになりたかったんだ、って ....
シアワセと悲しみは表裏一体だ
それでもそのどちらかを選んで行かなければならないんだ
それが鼻先をかすめるやわらかい風を感じたとしても
{引用=きえない
ぼくは
かたちなく
きえない
ぼくは
かたちあるもの
きえない
きみは
かたちなく
きえない
きみは
かたちあるもの
きえない ....
やわらかに色紙の花園で
子猫が蝶々を追って駆けて行く
{ルビ淡紅色=ときいろ}の薫りを放つ花たちは
自慢の花びらを踊らせることにいそがしく
まるでそれは雨のように降りしきり
この花園を埋め尽 ....
まず思考が積もり、
湿った言語が積もり、
牢獄のような会話が積もる。
(一人の自分として生まれたからには)
(一人の自分として死なねばならない)
....
音もなく
扉を開けて
君はどこへ行こうとしているのか
山の谷間にひっそりと
古桜
君は黙って立っていた
浅い夜に着替えるため
うつろに沈んだ夕闇に
青と ....
雨の降る夜更け
窓の外に誰かが立っている
カーテンの隙間からこちらを覗いている
俺にはわかっている
覗いているのはお前だろ?
びしょびしょに濡れたヤッケから
しずくが滴り落ちる
....
いつまでやってんの?
一度留保したものを
あとで思い返し
取り上げするようなものが
果たして何人いるだろうか
すべてなあなあにする生き物だろう。
君、蛸とサブレおどりたまえ
きみ ....
寄せては返す波の連続
満ちても荒れても
規律正しい
君の横顔を思い出す
海みたいな塩からい
あたしの涙
飲まないでいい
優しい笑顔でいて
正しいということを
身体で感じて ....
ポツリ ポツン
ポツリ ポツン
真新しい黄色の長靴
真新しい空色の合羽
先を急ぎながら慎重に
ヨタヨタと…
次々と
落ちてくる妖精
不思議そうに
空を見つめ
手を ....
トン トン
トン
どうしてキミは
オオカミの皮をかぶっているの?
オオカミの皮をかぶったデリー
ウ〜 ウ〜
オオカミのマネして
うなり声
羊は首をかしげて
トコトコ
歩いてく
....
見えているもの
それが少し
へんなものであっても
僕らは生きることに
必死だ
街ですれ違う人たちが
冷蔵庫だとしても
見えているもの
それが少し
へんなものであっても ....
発音は銀色に
ぎらぎら光る手すりの曲面だとか
ビロードの毛羽立つ座席の
柔らかなスプリングだとか
陽射しを受けて鏡のように
ホームに立つ自分を映してしまうような
ガラス窓だかに当たって
....
海へ飛んでゆきたい
青い、ど真ん中、未開の海の底を目指して
太陽の光が届かない底にへばりつき
飢えた獣のように砂を舐め、食らいたい
私はあなたの塩分が欲しい
ありふれた水分ではなくて、
....
眠たくて仕様のないのだろか
土か埃り被っている
言葉が掌を離れてれから
びっこの野良犬の顔が父親の顔で
「まさこ元気か」と語りかける
精神科の待合室で半狂乱し押さえつける人を噛みちぎる老婆
これが妹
段ボールの下に新聞紙を敷き詰めてネズミたちが家族のよ ....
現代詩手帖の最新刊を
焦点があわないまま
一枚ずつやぶっていった
細かくていねいにちぎれていったが
それらがポエムであったり
論文であることをやめることはなかった
ゴミ袋の中で
ゴミ収集 ....
孤独
君は本当の孤独を知らない
だから「寂しい」なんて言う
君は本当の孤独を知らない
だから「死のう」なんて考える
君は本当の孤独を知らない
本当の孤独を知らな ....
3765 3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795 3796 3797 3798 3799 3800 3801 3802 3803 3804 3805
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