ヨークベニマルはいい所だ
昼には良いものがたくさん売っているし
にんじんじゃがいもたまねぎ99円だし
夜には
昼に手が出ないものが安くなっているし
駐車場には心地よいBGMが流れてるし
み ....
めぐすりの一滴
まるい瞳を覆うように
濡らして
顔を上げ
二本の指で広げ
くりかえす
くりかえす音
地下鉄は走りつづける
窓から漏れる明かりだけに
照らされる壁が
ながれる傍線 ....
雨がふります
風がふきます
さくらの帯が
蒼ざめたアスファルトに
朽ちてゆきます
自動販売機をまがります
白猫がかまえます
大気が雨に洗われます
大気を ....
こんにちは ハートフル・ケアです
あなたのすべてを包みこみます
あたたかに やさしげに
風邪を引いてるんですね
ほらあったかーいあったかーい
さみしいんですね
....
手の中で息絶えていく
鮮やかな言葉や夢が
何の意味もなく
何の意味もなかったもののように
僕の中で沈黙する
その、瞬間が。
雨音のように僕を黙らせる
だから、かなしくて。
....
春の夜の行列です
やわらかい新芽を踏んで進む
無表情な行進です
一歩二歩と踏みしめるたびに
つま先からそろりそろりと熱が逃げます
だので皆
のたりのたりとあるくのです
冷たくなれ ....
一
退屈と虚無が蓄積された日々
人生という大それた響きが
重くのしかかるから
あたしはかしいでいく
日々が圧縮されて
密度を濃くして体積を狭めていく
その重みは保っ ....
ゆるい陽射しの中で
体温のぬくもりの
風に吹かれながら
冬の風に思いをやる
春の余白には
冬の物語を
書こう
たまには冬の風を
吹かせて
震え上がらせる
恋物語には
波乱はつ ....
ラクダ
ラクダ
ラクダは
ラクだ
ラクじゃない
ラクダも
ラクダ
ラクダ
この国ではだれも好きなことを言えない
七つの会話は検閲にかけられ
八つの集会は監視されている
若者は万里の瓦礫を隠匿し
絶え間なく幼児化する
アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン
新しき ....
脳内のエデンの園を越えていった先に
失楽園はあった。
気を狂わすような黒雲
首を絞めるような灰風
そして
大きく
黒く
怒りを纏った
彼
{引用=―サ ....
淡淡と靴を鳴らして
いつもの裏通りを歩く
何も企てず何も自慢せず
ゆっくりと風景を進める
淡淡とキーを叩いて
いつもの物思いに辿り着く
答えを出さず確信を持とうとせず
おずおずと ....
腕に
注射器の後
レニー・ブルースは
裸で死んだ
多弁で
雄弁で
皮肉なスタンダップ・コメディアンの口を―
死だけが塞いだ
かれは
言ったものさ
―こうあるべき ....
電気代が高いとか
家賃がどうとか
お金よりもからだが大事ですから
いくらお金があっても不健康だと
人生は楽しくすごせなくなります
良い言葉を聞いて
良い空気を吸って
良い食べもの、の ....
隣の家のカナリヤが
萌黄色の羽根を少し震わせ
細長く高らかな声で
ちよちよと鳴いています
向こうから歩いてくるねえさまの
頭に飾ったかんざしには
うすももいろの桜がしだれており
控え ....
涙のようなもの
死んでしまいたい
太陽が
雲に隠れて
貴方は哀しい顔をする
せっかく生まれてきたのに
そんなことを言うんですか?
まあ、気楽にやってみな ....
考えなければならないことが山ほどある。
けれど本当は大事な振りして雑なもの。
人を待つ。嫌いなことではないけれど、
本当の自分が削がれるようで実はかなり苦手である。
傘がなくて往生している。友 ....
不倫、哀しい方程式、直説法複合過去的動詞変化
「なんなのよ
あたしのどこが
悪いのよ
不倫
してるわよ
そうよ、あの男には
妻も子供も
いるわよ」
....
「あの時そう言ったことは、嘘だったの?」と思う
二人で想像した冗談なような
しかし笑えるくらい真剣に祈ったあの語りの将来がほほえましい
君が起きた後の言葉
お出かけの挨拶の言葉
布 ....
お尻を触らせてくれないか
キミのお尻を触らせてくれないか
なぜかと聞かれても
「そこにお尻があるから」としか言えないが
とにかくキミのお尻を触りたいんだ
例えばデパートのエスカレータ ....
キーボードの『C』を取り外し ポケットに入れて持ち歩いている
一人じゃ可哀相なので 隣の『V』も取り外し ポケットに入れた
昨夜 板チョコを三十一個も食べて 気持ちが相当悪くなって 眠った
朝起 ....
目が16個に増えた
少年が
身体を32等分にして
吠えた
言葉なんて裏切り者だ
回転する中華テーブルの上で
ケーキになる少女に恋した
その瞬間に少年は骸骨になってタクシーに乗 ....
僕はきっと問うだろう
あの時何を捨てたの?
それで何を掴かんだの?
自答はできずに
ずっと問い続けるだろう
涙は流れてきたの?
何か光は見えたの?
わからない
やたらむやみにご ....
今まで楽しかったから
これからも大丈夫
かくれんぼしている
小さな喜びを探しながら
俯いてしまう気持ちを
なんとか盛り上げて
のんびり歩いていこう
新しい歌でも歌いながら
....
冬の残り香に酔いが回ってくると
忘れ雪にも花びらにも見えない
白い何かが降り積もってきて
そこら中を 冬とも春ともわからない
明るい何時かに染めていった
それはきっと 葬儀のつもりなのだ ....
とっても寂しいのね
少女の声が 聞こえた
「それ」も知らない
少女の存在
「それ」は旅をしていた
全てのものをすりぬけて
誰にも見つからずに
誰にも気づかれずに
ずーっと ....
想像の桜はもっとぼんやり柔らかかったのに
僕の目には視界を占拠する粒が、桃色の粒として、
眼球の膜の中まで押し込まれてきそうだった
最近はほとんど写真でだけ桜を見ていたから
自分の目の画素数を ....
暗闇で
手を繋いで歩いていた
手首だけになって
手首からその先は
僕のようで君ではない
魂になったように
君の息遣いが聞こえる
楽しそうに
何か話してる
僕も何か答え ....
破いたノートに
はじけた甘い物語
こぼれた涙が
君の名前を歪ませる
何も知らない
2人の想いが
ノートの上で
続きを待ってる
空を見上げて
星を拾って
手と手で絡めて
こ ....
子供のころ憧れたランドセルは不便で固いカバンだった。
着てみたかった制服は暑苦しくて寒かった。
お昼休みのお弁当はいつも同じでつまらなかったし、
大人になってしまった今では憧れているものなんてな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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