おまえの夢の木造住宅に
俺の影は現れているだろうか
俺は夢のなかをさまよい
どこまでも飛べる幻想を享楽し
なにもかもおもうまま扱えるはずの
おそろしいほどの自由を手にしながら
おま ....
座礁した
廃棄された
和船の上に
鳥は立つ
乳白色の水面を
じっと見つめている
座礁した
廃棄された
和船から
鳥は飛び立つ
船は再び
ひとりぼっちだ
乳白色の ....
ことば には
できない
愛ことば
ふたりの
あいだで
あたためられる
愛ことば
ことばに
できない
ことばを
たがいの
おもいやりで
つむいだ
....
砕けた星が
スウィング・バイしていく
いまにも
純潔は窒息しそうで
そのうえ
日記は白紙で
小説も空白で
そのことにきづけなかったひとびとは
拡散するすんぜんだった
天体 ....
悪い子がいたら えんぴつくんに
目がキラキラの良い子にしてもらうといい
気難しい笑わない偉人たちも
頬っぺが丸くなったり
ヤクザにすぐなれるんだも ....
ぼくは、これから、詩ではない、ひとりの女の子の話をしようと思う。
ひとりの女の子のことを書くのだから、もちろんごくごく個人的な話になる。
奴(いまでも、その子にはこの呼び方が一番似合っている・・・ ....
かなんな
おまえは特別だ
そんなのろいから解き放たれるのに40年かかった
おまえはゴミくずだ
そんなのろいから解き放たれるのに40年かかった
どうすんねん?
....
明らかに
ご機嫌のよい 水色のそら
明らかに
すずめたちも機嫌が良い
洗濯終わった 窓開けた
そよぐ風が部屋の中に訪ねてきて僕の裸の肌撫でた
やさしい母 ....
若草を踏みながら山に入ると唐草が伸びて手足に絡まりそれが目玉を突くので金の目をした子鬼は泣いています。
{引用=
竹林がきいきいと
竹林がきいきいと
竹林がきいきいと}
草の香り
今
旅だとうとしている鳥
哀しく
美しい音色に乗せて
どこまでも
飛んでゆく
涙
本当は
会いたいのに
本当は
同じ ....
幾つかの星々が長い年月の間に
微妙にその位置を変えているらしいことは
発見されていました
紀元前からの古記録がありましたから
今ではわたしたち
さまざまな眼差しを手に入れて
広がりに奥 ....
愛してるなんて
言わないよ
嘘を
演じて
終わりが見える
変わらぬ愛なんてどこにあるの
綺麗事は、いらない
苦しいなんて、はじめから解ってた
穢れなき想いを
心を君に
捧げ ....
その薄緑の
繭は
風に揺れた
四回の脱皮の度に
記憶は
まばゆい光の
緑の揺籃の中で
眠っている
いつまでも
見つからなければ
いいのに
人の来ない
山の奥で
ず ....
キューボルト
クレゾール
アルコール
買いもの
必要なもん 電話にメモ
充電切れたらもう読めんくて
いみないな
だから覚えてるところまで
キューボルト(電池)
クレゾール( ....
おもむくままに、旅に出ようか
規則正しいかたかたとした音は
恐らく鞄に忍ばせた貯金箱
目を閉じればそれは
大きな機関車のタイヤに変わる
太陽はなだらかに線路を作り
どこまで続いてい ....
お願いだ
やめて欲しい
これ以上 この胸の中をかき乱さないで
これ以上 この胸の内を暴かないで
そうっとしておいて欲しい
僕の中の狂気を どうか
(君を引き裂くことが、僕の愛
....
月夜のビルディング
その屋上に座す
大勢の透明な人々
洪水はやみ
街は黙って溺死したまま
波打つ腹に月を映す
誰も居ないが 誰かの居る
窮屈でないひしめきの群れが
あちらやこち ....
思い出が指先から零れ落ちて
悪夢に魘されるわたしを繰り返す
大切な言葉は伝わらないまま子宮まで落下
空になった口は平凡を吐き出す、
だから、あのね、わたしはね
えっとね、 ....
わたしの水の中に
あなたの耳だけ寝そべっている
小さな胎児みたいに
ゆらゆらと漂っている
わたしの声が
最後にあなたを満たしたのはいつだったかしら
瞳を瞑りながらわたしを探すあなたの指 ....
ぼくは水仙の根元でねむる
彼女が齎したのは安らぎなんかではなかった
殺伐とした感情をぼくのからだに染み付かせ、ふらりと風の中に消えていった
さやさやと木々の葉が揺れる
ぼくはその時 ....
彗星は氷の塊だと教わりました
ゆんゆんと楽しげに
春風はすぎてゆきます
りんりんとさかしげに
春の日がおちてきます
春風は単に空気の移動な ....
安いヘッドホンでこじゃれた音を聴きながら夜道を徘徊する彼を笑わないでほしい
捨てられた女のその後が心配で頭がいっぱいなのさ
季節は丁度春なのだから青くなったっていいじゃないか
彼 ....
今は夢みむ透まのそば
まな板に乗っかる緑の色
魚が音楽にみえる 切れるものに普通じゃない
それまでを耳できいてた音楽を普通じゃない
あなたは脳のなかであたたかくなるかここの
あなたは空か雲か海しかみていないのか
付けられた足跡から
微かにだけど漂う香り
気のせいだとは分かっている
思い違いだと笑いたくなる
けれども
だとしても
季節が過ぎると共に
溜息を零す度に
桜の花弁を踏む毎に
....
久々に雨が降った翌日、
目が覚めると、南向きの窓から光が差していた。
昨日の天気予報では、今日も雨が降るんじゃなかっただろうか、と
思いながら窓の外をぼんやりと見ていた。
窓の外は、いつもより ....
深い眠りについた時も
魂は(目)を、開いている。
いつか地上の全てが
この体が、人々が
燃え尽くされても
最果ての空に透き通り
ゆっくり開く
魂の(目)
....
本を閉じると
立ちのぼっていくけむり
あちこちから湧き立ちはじめる
エクトプラズム
小屋の外をかけまわっていた子供が
ふいに立ち止まって
草原のはるか向こうを見た
ぼくはしおりを ....
時々、孤独で悲しくなる時があります
時々、何故だか焦ってる時があります
時々、生まれなきゃよかったと思う時があります
時々、死ぬことしか考えれない時があります
時々、全ての人を ....
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