では ここで分岐
右 or 左?
わたしは分厚いコートを着ていて
それは寒いからじゃない
かすり傷だって負いたくないから
物事は余裕を持って
でしょ
勿論!
その質問には
....
告げれば赦されない
雨がまだ止まない
わたしは
わたしのために生まれてきたのだと
抜かせばづうづうしい
ならば
人のために尽せているのかと
問う
答えはいつも二通り
....
風に触れて自分を感じて
肌に吸いつく肌寒い春
そっと抱き寄せた小さな花は
君が見るまで潰さないよ
呟いた言葉は君に届かずに
ただひと時の夢となる
僕と君とは共有結合
気持 ....
灰色の空 雨の日は憂鬱
窓辺で雨粒がご挨拶
ご機嫌いかがと親しげにいわれても
あいむふぁいんと返す気分じゃない
めくり忘れたカレンダーに並ぶのは
反芻した日々
雨の匂いが染み込んで ....
あさってが明日になって、
明日がきのうになってゆく
雲がごうごうと音をたてて流れる
ぱたぱたと急ぎ足に雨、が
足もとに水溜りを創っていく
あの透明感と少年、
紫陽花の色が変わり始める
....
彗星が氷塊だということを
私はわりと気に入っている
いいとか
わるいとかいう話ではないけどね
氷塊なら
何だかひょうきんそうだし
つまらぬ誤解も氷解しそうだ
彗星がもし岩塊だった ....
海鳴りが聞こえたら、それをただの空耳だとは済ませずに海のなかを覗いてみるといい。数枚のレンズが折り重なって一つの層を形成しているのがわかるだろう。波紋はそこを潜り抜けるように細密に広がって幾つもの触手 ....
aiというものは
四つ葉のクローバーのようなものなのだろうか。
お互い相手にはバレてないつもり。
ホントはそんなことないけど。
言葉の端々、何気ない仕草をチェックし合う。
勝手に深読み
膨らむ想像
この子には負けたくない。
....
せっかく森を着せてあげたのだから
木漏れ日のように微笑みなさい
せっかく草原を着せてあげたのだから
そよ風のような声で話しなさい
あなたはアミメキリンであり
トムソンガゼルであり
....
ごっこ遊びに飽きた日
まったなしの連続を
戦うことに決めた
でたらめな今日の延長に
譲れない未来を描くまで
綺麗ごとが染みに見えてしまうのならば
綺麗なもので世界中を埋め尽くせばいい
それが当たり前になるように
両手を広げられることを
抱きしめるべきものがあることを
美しいものを認めるこ ....
早い朝の
透明な風と
柔らかな
乳白色の
朝日の中で
眠っているひとへ
もう 夢の終り近く
名残惜しむような
やさしい寝息と
微かな頬のさくら色
起こさなくっちゃ
いけないけど
....
斬新に
新しいを
感じるは容易いか
斬新でないに
新しいを
感じるは難しいか
感じる人
また斬新を生み出す
弦が弾かれて
その指先を求める
懸命身をやつして
華は昇りたいのか
姉と呼ばれる人たちの風船が
大気圏の向こうに焦がれる頃
妹と呼ばれる人たちの噴水が
地殻の感触を求める
....
どこから
ともなく
流れてくる
なつかしい調べ
さえずる小鳥も
枝の上で目を閉じ
一匹のシマリスは
頬を膨らまして
....
君がいたから強くなれて
君に逢えたから逞しくもなった
君が不意に引き寄せるから
私は泣きたくなりました
愛してるの無力さも
寂しさの限度も
強がりの弱さも
人 ....
死ぬのが怖いなんて錯覚だ
誰かに死なれることの方が
よっぽど怖いじゃない
ブランコに腰をおろした
背もたれのない背によりかかり
ブランコはあたしごとひっくり返る
....
無
悪
死
愛
有
良
生
憎
存
在
す
る
もう四月もなかばをすぎたので
夜明けの空はあかるい
あのあたりにさそり座があるんだよと
指さしても
そこにあるのはただうすあかるい空で
輝かしい過去も
きらめく未来も
いらない
....
闇のなかを 群れがすぎる
音は光り 見えなくなる
低い午後に
指ひとつ残る
二色の霧
陽の渦の橋
冷えた片目
手のひらに隠す
白い花の背
浴びては ....
減りもせず
増えもしないものを
あなたはステージの上で
惜しみなく見せている
たくさんの
紙幣や小銭が
あなたへの対価として
支払われていく
夕日のような
スポッ ....
「どうしてこの手はこんなに赤いの。」
目を閉じる
訪れる完全な暗闇
網膜の裏にちらつく 焼きついた赤色
切り捨てていくしかない世界なんて
本当はいらなかったよ
全部 全部 この手の ....
踏み外した大地に
交差する
踏み外した大地に
降り注ぐ
交差する
ちっぽけな
億万兆
降り注ぐ
ちっぽけな
億万兆
垂直に立っているはずだった
水平に見渡すはずだ ....
わたし
これから布団にくるまりますから
そのあと縛ってもらえますか
バスに乗って既に三十分
バスはいよいよ山岳地帯に入り
蛇行する未舗装の道を
弾みながら進んでいた
バスには僕とあの娘だ ....
どこまでも真っ直ぐな鏡の海の上
白い太陽がじりじりと照りつける
あなたは泣いているのか
何も映さぬはずの瞳に白い太陽を宿し
ここにゆらゆらと漂うのは私とあなただけ
臍帯のような舫綱にお互 ....
仄ぐらい
図書館の書庫で
あまた題名たち灯りなさい
抜け出して来たりしなくていいから
背表紙に身をあずけたまま
そこで瞬きなさい
かつて星々を
幾つもの星座につないだように
ひ ....
水面に石ころがぽちゃんと落ちた
透きとおる水に縞模様
ぼくの渦はどれだろう
ぽちゃん ぽちゃん
繰り返し 繰り返し
そして また静かな水面へ
そよぐ風 なびく木々
ぽちゃん ぽちゃん
傾いた傘はあんまりにも遠くて、わたしは濡れていた。ふたりとも濡れていた、の。つまり傘なんて役たたずで、わたしはあんまりにもしあわせで、しあわせな濡れかた。の、降りしきる、雨がさくらを散らすのです。零れ ....
僕は右に少し傾いている
君は左に少し傾いている
まったく逆に傾いているのに
傾き具合はほとんど同じだから
二人が向い合せになると
正確に見つめ合ってしまうけれど
僕は君の傾き方 ....
3755 3756 3757 3758 3759 3760 3761 3762 3763 3764 3765 3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795
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