ぎらぎら光る夜の街
ガラスに映る私は
愛された女の顔をしていた
いつの間に
大人になってしまったの
叫ぶ子供の私は
染み付いた人間の匂いにむせた
この口も
この ....
最後の雪のように
ねじまき時計の稼働音が降り積もる夜中
俺の右目は殴り書きのように
充血して僅かに傷んだ
水面下の憤怒を何度滅ぼそうとしても
胃袋がこむら返 ....
君を吸って
僕は大きくなる
昔の記憶が
もしあるならば
血液に混じる
他人の匂い
君の記憶が
鮮明に蘇った
純白の遺伝子
どこからどこまで
僕を染めるのか
....
心の中に灰色の部分がある
それがどうした
生きてるんだから仕方のないこと
違うのかな
どこまでも澄んだ青色の空と
真っ白な鉄塔のコントラスト
それをきれいだと思うのは
....
涼しげなアルゲ・バムの遺跡も
――今は、もうない。
たとえビールや焼酎を十杯飲んだって
大酒豪のこの俺だったら、
酔っぱらったりはしないのだけれども
渇いた唇が泥の水を啜り、
若者は全裸に ....
春が死んでいた
花びらもない
あたたかな光もない
ゼニゴケの群生する
庭の片隅で
地軸の傾きと公転は
果てしなく続き
生きていく、ということは
傲慢な恥ずかしさの
小さな積 ....
ケルトの白馬のように
ナスカのハチドリたちのように
空を巻き込むように
海と陸とで波が白いよ
空は空で
海と陸とのあわいをも
可笑しく見つめているのだろう
きっと今もいつも
国 ....
いろいろなものに唆かされて
波は
いつも
陸にかけあがりたい
風や月や
海そのものの呼吸に押されて
潮目ごとにかけあがる波
砂浜に描かれる
貝殻やサンゴの帯
波が運べるも ....
指先でたどる
過去の先端
二股にわかれ
ぼろぼろに
とけるように
消えていく
しなやかで
なだらかな鼓動が
指先から
血管にひびく
わたしは明日に向 ....
まぶたを閉じると幾重ものプレパラアトが幾重もの君を幾重にもして
毎晩夢の中へ押し込んでくる
光など もう射してはくれない道を歩く
凝視したってみつからなかった
君はとても軽薄で精子しか私 ....
がやがやと騒がしい声
私の部屋は
あの人やあの人やあの人たちといった
懐かしい面々でいっぱいだった
酒が入り 積もる話に花が咲き
まるでずっとそうしていたかのように
ずっとそん ....
あなたは随分遠い所に住んでいるんですね、
どこ?
あなたがどこに行きたくても、俺がそれを知ることはありません。
>いつだって世界は、ちっぽけで
人間だけが大きくて
だから世界は僕一 ....
カーテンに
風がそよいでるけど
時は止まって
ネオンが見え隠れ
微生物のかくれんぼ
日光で地面から
わきあがって
みーつけた、が
壁に跳ね返り
こだまあそび
夕映えが侵入す ....
本を読みながら
封印のように
しおりをはさむ
思いが
揺らがないように
感動という声が
一瞬聞こえ 打消す
失語したわたしに
感動の言葉はない
劇的なこと
思ったこと
全てが ....
「忍者えんぴつくん」 作 鉛筆くん
ボクが赤ペンでマルをつけようとすると、
サッと
えんぴつくんが入れ替わっている、驚愕の黒マル!
葉 ....
不眠症のカラスは
その静寂に耐えきれず
今日も密かに音を生み出す
カァ カァ カァ
ひとつの部屋に明かりが灯り
自分はひとりじゃないと
満足げに、羽を広げ ....
祈ることしかできないと言った
君の傷ついた指先の白さと潔白が
フリージアの訪れで、彩られればいいと思っていた
真摯な言葉で幾度となく揺さぶられた
僕の孤独も
いっそ清らかなまでに傲慢な
....
右手、左手、右足、左足
頭部、胸部、腹部
その全てに五寸釘を打ち付けた
ついでに手と足は千切って捨てた
身を擦り潰す音、骨を砕く音
血が流れ、筋肉の繊維が剥き出しになり、電流のような ....
たとえば
私が小学生の女の子でも
あなたは愛してくれますか?
いつのまにか
ポプラ並木に新緑が色づいて
みどりの筆が並んでいます
青空の画用紙に
描いたものは
なぜか白い
飛 ....
090426
くじ運が悪い
クジを引く度に思う
どうせ当たらないのだ
すべての運は生まれるまでに使い果たしたのだと
思うことにしているが
....
気の滅入る私と
居なければならぬ君と
優しい冷静さと
鬱陶しさ
外から雨のにおいがする部屋で
ひとり君の不幸を思う
雫が奏でると強くなれるから
君も私も ....
十九、までは数えた
そこから先は途切れがちになった
よく躓いてしまう君の後ろで僕は
ありふれた、馴染まないままの歌を歌った
スモールタウン、僕らがかたちになりかけた頃
この腕に抱ける言葉が、 ....
風のにおいが愛の記憶を
ふいにくすぐる
手探りみたいにひろい夜を
小さなサーチライトひとつで
それぞれ欠けた月
甘く噛み砕いて
帰れない二人を残し
だんだん溶け出していく
星と街のと ....
鏡は反対にうつるから
鏡の中なら、ほら
私はとってもビューティフル
素直な私
かわいい私
でもね
反対だったら私
あなたがキライってこと?
それは嫌
一番許せない ....
君が僕に嘘をついた
僕は気づかぬふりをして
騙されていてあげよう
それでも僕は君を信じる
君を信じる
君が僕を裏切ったなら
それには
きっと理由があって
君には必要なことなんだ
....
一針
また一針
言葉の
日向と日陰を
縫い合わせる
一針
また一針
自分の
頂点と底辺を
縫い合わせる
ときどき痛くて
たびたびくすぐったくて
ちょくちょく嘘で
....
かみさま、が、寝たふりをしている世界。
僕の空っぽに穴が開いた場所にレールが敷かれて電車が通る。
空っぽに穴が開いた場所には心臓があったんだ。
心臓?家出した。
君に話したい事は山程あ ....
早起きして朝の空気を吸う
いつもと同じ道なのに
いつもと違う時間
人に寄りかかりしのぐ揺れも、ガラガラだとよたよた
転げ落ちたらどうしようと考えるほどギュウギュウの階段も、一段飛ばしで駆け抜ける ....
年を化かし
人をおどし
天然ボケか?
マイペース?
どうだっていいじゃん
ミャンマー
なんだっていいじゃん
函館
バン・ヘイレンのMD
上げよう
楽しく生きよう
ハイハッ ....
千の天使がオーバードーズする。
ヒャハッ!
クリアな眼球でピストルを扱ってる。
飯にありつく為だけに、にこやかに笑う隣人を殺す。
例えば私は貴方達が思っている以上に背が低い。
猫背だ ....
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