落下していく
陽の光が
雪降る宇宙に呑み込まれるとき
青い芝生の上で
独りは独りと出逢い
あなたはわたしに必要なすべて
と、かすれた声で言う
外界と遮断して
現実逃避して
正義でも
真理でもないことを
後生大事にして
下らない自称詩を書き連ねている奴らを
絶滅させるために
人生を費やすことの
無意味さに気付いたとして
それ ....
雨の下で
傘を広げたように
誰かを待っている
桜みたいに
浮気をしないから
風の通らない道が好きで
遮断機が降りる時の
四角い写真に
いつか映りたいと願う
恥じらいを知る ....
胸に張り付いて剥がれない夕焼けがある
そのまま世界を焦がしてしまいそうな
夕焼けが
爪でカリカリこすっても
裏側にこびりつきいっこうに剥がれない
夕焼けの下では
とある母子が散歩していた
....
映画を観に行くとパンフレットを買う。パンフレットを買うために映画を観に行くこともある。小さい頃に家族で映画を観に行くと親が買い与えてくれていた名残りだと思う。今時パンフレット? お金もったいないじゃん ....
笑えない世界に何も見出せなくなって。笑えるものなんて自分だけで充分だって思って。瞳を閉じてから。嘘の塊でできている。自分を見つめる。何処に居ても与えるだけの存在として貼り付けられる。誰もが甘えてくる。 ....
月達の会話がこうこうと聞こえる頃に、星達はきらきら笑います。その日僕は月達の影に見付けたのです。自分とは違うけれど、似たモノを持っている事を、分かったんです。いずれは壊死してしまう細胞と同じように、私 ....
暗闇だけの頃、触れ合い擦れる感触、肌に伝わる振動、煮詰められた咆哮、手探りした香り、譫言の熱、が、頼りだった。予めでは無い空間。空間を含めた全て、妖精の尻尾を掴むのと一緒。持ち寄った種は無駄を嫌う。存 ....
俺は
これまで賢く生きよう賢く生きようとしてきた
しかし今朝起きてはっと気づいた
それはもともと間違いであったと
賢くない俺には
賢い生き方はもともと合わないのだ
俺は
「愚直で一途な生 ....
今さら、リークしましょう
海上自衛隊の潜水艦と、思っていたぜ
オレこそが潜水艦と叫んで散った男の話
オマエの潜水艦、黒々したゴキブリ(じょじょう)死
私は戦えない
怒らすと飛 ....
幻想を消す
風力発電
ムーランルージュ
悪夢が止まぬ
地球が穢され
壊れゆく前に
もう止めよ
破戒の夢叶い終えた
うつろな頭は欲だった
破戒の夢叶い終えた
....
吐き気が充満した場所に、そんな事を聞いてくる。
「あぁ? なんだそりゃ」
「いやさ、その……君が僕を殺そうとする理由だよ」
「は?」
何を言っているんだコイツはと思いながら、俺は口を開く。
....
経済評論家の三橋氏の動画を見ていた
与党の有力支援団体である経団連のシンクタンクから
積極財政への大転換を促す報告書が出されたらしい
他にも与党の積極財政派の議連から真水50兆円規模の
一次補 ....
うちの猫と意思の疎通がなくて難渋している
トイレのそとにそそうはするしダイニングのテーブルで爪をとぐ
妻と意思の疎通がなくて難渋している
彼女にはトーマスマンの魔の山のような療養所が必要だ
....
酷い耳鳴りだ
眼底に激痛が走り
脳髄を直撃する
たましいは何処にも行けず
ただ曇天の光が拡散する
肉に縛り付けられ
肉に縛り付けられ
荒い息を繰り返す
暗く深い井戸の底で
わ ....
つめばりばりがついてくる
つくしてもつくしても
つれないやつがついてくる
つっついたらばつのつんつん
つつつ
よこたわるさんびきの
つんつんつん
つみぶかきつめとぎの
つめばりばりはつ ....
甘夏の
予感は
果実の
ほほ笑み
いただきます
梅雨空
唸る
私の
視線の先
鳥一羽飛んでいく
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新し ....
○「本当の喜び」
勝利してわかったことがある
本当の喜びは
その過程にあったということが
○「悩む」
考えるから
悩むんです
鳥や蝶のように生きていけばいいんです
○「虫刺され ....
逃げ出したかった
額に顕になった汗の粒を
見られたくなかったから
だるかったけれど
暑かったけれど
走り出してしまった
もう止まることなんて
できなかった
白いスニーカ ....
私は木陰に揺れる陽を見つめ、秋空をだんだん見上げていきます。水色が見上げるにつれて青色から、{ルビ蒼穹=そうきゅう}。雲一つ無いですね。すぅーっと吸い込み吐き出した空気でさえ澄んでいるのではないかと感 ....
。○○○。。。。。○○○
○○○○。。。○○○○
。○○○○。。○○○○
。。○○○○○○○○
。。。。○○○○○○
。。。。。。○○○○
。。。。。。。。○○
。。。。。。。。。○
....
ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
世界はゆらゆらと揺れている
折しも二匹の紋白蝶が
絡み交わり輪を描き
白々と視界を過っていく
いったい何処へ行くのだろう?
自ら描 ....
キリがない欲望に
つきうごかされて
私は生きていくよ
ぶざまであっても
いのちだいじに
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
よく耳を澄まして欲しい
伝わって来る筈だ
あの人の心音が
あの人は私たちの事を
一人一人が宝の存在であると言ってくれた
何という人生への愛
私の中にあった情熱は
一瞬にして湧き上がっ ....
○「職場環境」
仕事はいいんだけど
隣に座っている人とうまくいかないから
もう辞めたいという
隣の人にあたし大分嫌われているみたいだという
しばらくしてまたかかってきた
隣の人とはうまくい ....
彼女が欲しいことと、セックスしたいことをはき違えてはいけない。
だいたいの彼女欲しいは、AV見て自慰すれば消えてしまう事実があるかもしれない。
歌を作り、いつかあの輝くスターになってお金をじゃ ....
あなたにとってひつようなことをしたけっか。わたしはすべてをうしなうかくごでいます。あなたがいいほうにすすむことをしんじています。わたしはけっきょくのところ、ひとからみて、どうみえたのかでしかないのだけ ....
二〇二〇年十一月一日 「{ルビ生贄=いけにえ}の王」
『年間SF傑作選3』の6作目は、ポール・アンダースンの「{ルビ生贄=いけにえ}の王」アメリカ人側の宇宙飛行士が生き残り、敵側に捕まった。 ....
とある透明な三角柱
そこに白色光を通せば、あら不思議
光は多色のスペクトル
白色光はあらゆる色で構成されているのが暴かれる
この現象を起こす物体はプリズム
実はプリズムが通すのは光だけではな ....
やさしい
やわらかな
音に包まれ
反復のうち
落ちてゆく
夢の底
青い波、残響する宇宙
たましいのふるさとを歓び
肉の苦痛から解放され
ただひとりに戻る
蝋燭の炎が青白く燃 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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