生きることは
漂流することだ
海路は
はっきりと見えるものではなくて
だから時々迷ってしまったり
沈んでしまいそうになる
大波にさらわれたら
口からぷくぷくと細かな泡を吐き出し
....
人を好きに何て
もう二度と
なりたくない
ただただ
どうしようもない程に
好きだった
他の誰よりも
何時も
自分勝手で
無茶苦茶で
そんな貴方を
どうして好きになった ....
期待はするな、恥じる眼が行き来する、小さな火傷が少し痛いな。もう二度と会えないような気がしているのは何となくわかっていたのに、古びた喫茶店で呷る珈琲。シロップを探す僕は句読点で三分割、あ、 ....
甘く匂う古本の
時代向こう
激しく過ぎ去って行った
原爆という言葉の詩を聞き
その言葉
黒い人の群れを蘇らせる
海は今
青白い朝日の中
平和への邂逅に向かっていっ ....
可愛いいワンピースを着た黒いマネキンは、スカートの中で溶けてはいたが悲しい程に溢れる事はなかった。水を張った床には流木が目立つ。歩く人は皆、無言だ。うるさいのは鳥だけで、格子の向こうは涼しそう。
....
鉄棒に細い両腕とあごを重ねて
校庭の向こう岸に
風が波になって集まるのを
見ていた
帰り道の友達は
黒い袖をはためかせ
くるくると帽子を回しながら
林の陰へ消えていった
頼りな ....
何がある 何もない
何もないが俺にはある
何もない世界が
俺の中にはある
何もない
何一つない
そんな空間を世界を
俺は持っている
心の隙間やら平野やら
どうとでも言える ....
今日はゾロ目の日
だから記念の投稿
ただそれだけなんだけど
ちょっぴりうれしい
今日は子どもの日だから
紙飛行機を飛ばそう
青空にとけて
雲になれ
大きく時計を持ち上げた 真っ白なかみのなか黒い瞳だけ開けた
軽く浮き上がる重み 鼻あらあらしくはばくすかり
なるべきものにならなければ満足はしない
思い出せない日憶 手が広げて焦がれ
変 ....
ちりちり
群がる蟻を見ていた
君の落としたアイスクリーム
この道
向こうに ガソリンスタンド
青色の車ばかり入る
眩しさ
おとつい
おとついもそこで
空気がたわんでいて
喉 ....
大切なわ旅 光が出てくる産休
なかなか仲間にしてくれないなかなか目を合わせてくれない
エプロンを食べた カーテンを食べた
出てくるのは脳みそと涙昨日食べた後のうんこ
―――仮定1
詩はながくなればなるほど
自己弁護になって
だから失恋や絶望や
怒りや哀しみを表現するのにむいてない
―――仮定2
詩はことばのつらなりで
人はことばによって生きている ....
干からびた冨を聴いている
背の高い真夜中の
影しかない影を知っている
どこへ向かうのか
右も左も無数にある
何も映らない鏡のプラカード
夜の目をした巨人 ....
輝く身体を滑らしながら
じゃあ、と
ぜんぜん悪くないじゃん、と
顔の傷痕は唾液で満たされた
腕のそれには
唾を吐きかけ踏みにじるであろうことを想像する
くすんだ紫のパンジーに
行こう ....
ほの暗い井戸の底から
ずうっと見上げていた
ずうっとずうっと上にある
澄んだ空は
わたしの憧れだった
いつかここから抜け出して
もっと体いっぱいに
太陽の光や空の色や雨を浴びたかった ....
「 せんせい へ 」 作 消しゴムさん
アタシの隣の席のえんぴつくんは
テストの時、裏にキン肉マンの絵ばっかり書いてます
ウチ ....
流れゆく
新緑
にじんだ面影
塩小路のかどを左へ
はらりと
撒いたなら
清められます
鎮められます
手を浸せば
まだ冷たさの残る水に
ふいに緩んだ
五月晴れを
折り重ね
....
080504
戦争すると儲かるのです
弱い人は、ほっといてもすぐに死ぬのです
お金をかけるのは無駄なことです
老人は、65歳を過ぎたら
乳 ....
ふるびた喫茶店で飲むコーヒーは
なぜかいつも飲むコーヒーとは
全く違う味がしたんだ
人が全くいない地で
ただあるのは風化しボロボロになり
今はその姿をひっそりと
浮 ....
090504
なつはきぬ
木綿では叱られます
正確には
木綿では嫌われます
そんなこと言って笑わせる人が居て
昔芸者だったとか
おめかけさん ....
カウンターに座るやいなや、まだ何も注文してゐないのに、大盛りのカレーライスがドンと目の前に置かれた
「ハイ、お待ち! ネコカレーだよ!」
ぐったりとした子猫に、たっぷりとカレーがかけられてゐる
....
仕事から帰ると
三ヶ月前に世を去った祖母の
妹のI叔母さんが
ソファーに腰掛け
親父とお茶を飲んでいた
母ちゃんが
「お茶をもう一杯・・・」
と言うと
I叔母さ ....
寂しいレシピは青空の味がする
免許証の更新に行ってきた
誕生日が近い
君も来てると思ったら
やっぱり来ていた
ひさしぶり
と話しかけたけれど
君は俯きながら何も言わず
僕とすれ違って
写真撮影の方へ行っ ....
私の小鳥が死んだ
何度か獣医さんに診てもらったりしたけど
これが胸騒ぎなのだろうか
部屋の錠を開けるのももどかしく逆光に沈む鳥かごへ駆け寄れば
初夏の陽射しのなかで彼は小さな亡骸と化していた
....
僕は今、多摩の乞田川沿いにある喫茶店で、
この手紙を書いています。時計の針はすでに
正午を廻り、歓びの時が近づいているのを感
じます。木目の壁に掛けられた額縁の中の水
彩画は広い草原で、若い ....
天井から吊るされた
木彫りの人が
諸手を上げたまま
宙に浮いている
それは
あまりの苦しみに悶え
背を反らすように
それは
大きな歓びに
飛び込んでゆくよう ....
三十年程生きてきたけど、使える言葉が余りにも少ないことに気付いて、昨晩、何も無い部屋で少し泣いた。内側に潜む物の名付け親になるのは少し怖い。世界に触れるには温度が足りなすぎる。関係を感覚以外の何かで自 ....
僕はただ認めてほしかっただけ
僕はただ慰めてほしかっただけ
僕はただ支えてほしかっただけ
僕はただ受け入れてほしかっただけ
「僕は間違っていたのかな?」
尋ねてみるとピス ....
都とは いとしい場所だ。
私にとってなくてはならない
大量の糞と尿の在りか。
大量の吐瀉物の臭う場所が都だ。
私もまた多く排泄し
多く飲み込むのだ。
....
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