人生の軽さを言いながら人生の重みを感じさ
せる。
そんな境地に僕もいつか辿り着けるの
だろうか。
ノイズとスクラッチとギターとピ
アノと正弦波とドラムとベースとライムのよ
....
すごいすごい楽しい時には
この楽しさを君に報告しよう。
すごいすごい嬉しい時にも
この嬉しさを君に報告しよう。
君の昔を超えたいと、くだらん男ながら僕は生きています。
君の笑顔それだ ....
切り取り 貼り付け 繫がれと
千切れた夢 崩れた家 祈る
記憶は過去の籠へ
追いやられ
鎖と為って 枷と為って 糧と為る
願うだけの昨日 私だってと
屈折した感情 ....
いつだって窓は
逆光に黒いコンクリートを四角くくり抜いて
冷たさと
まだ見ぬ町と
まだ起こらない出来事と
未だ語られない言葉と
遠い町の中を走り抜ける音で彩色された
真っ青な空を映してい ....
考えないようにして暮らしてる
考えても仕方がないこと
たとえばあなたのこと
もう
考えてもしかたない
あの頃には
二度と戻れないから
そんなこと
もちろんわかってるよ
い ....
ある日、意表をつくように
(体の透けた人)は
微かな足音も立てずに
この胸の扉の鍵を開けて
足を踏み入れて来るだろう
私は三十三年の間
世に産声を上げた
あの日から ....
一人の人間の内の
最も奥深い処に
遥かな昔
全ての大事な人が流された
あの大洪水の悲劇がある
全てが流れ去った
広い空の下の荒地に
たった一人取り遺された
遠いあの ....
ここから遠い世界の果てまでゆけば
太陽に触れることができる
子供の頃、そう信じていた
でも、何故か僕は
朝陽が昇る東ではなく
夕陽の沈む西ばかり見ていた
この世の果てに想いを馳せて ....
蠱毒の蠢きを
舌の先で舐めながら
に、いち、にの
拍子で噛みちぎる
春の息吹
散らかした喰いかすは
この世の
死体めいている
目を開けぬ ....
云うに事欠いて
波動と粒子の二重性についてとか
矛盾許容論理についてとか
それぞれの箱庭に追想を重ね
非現実との狭間に浮遊する彷徨ひ人を羨む
磨り硝子に映り込むこともなく ....
アスファルトは不意に
思いつめたように体を丸めた
巻かれてゆく坂道
自ら傾斜に耐えられず
すまなかったね、と仕事を終える
かつて裏切った砂利道が
傍から後ろから現れ
雑草を添えて ....
ひざ小僧
どこの小僧か知らないけれど
みんなが知ってるひざ小僧
スカートの下でかくれんぼしてる
いやらしいなぁ
だけどね
転んだときに一番傷つく
ひざ小僧
私を助けてくれるから
....
見分けのつかない昨日と今日の間に
安物の叫びをはさんで
思いっきり口に押し込むのが
朝の儀式
律義なレタスと陽気なマスタードの間に
上品に叫びをはさんで
耳まで残さずに食べるのが
....
苦しみに浮かぶ廃油のように滲むなないろ
浄化槽には沈殿した感情が泥濁の坩堝となり
清心の河川には支流があり
浄化されたなら
生まれた海へと還って往く
それが熾烈を極めた後の成り行きな ....
ぐるぐる回る寿司たちを眺めて思う
こいつらは俺たちと一緒だ
見た目はさまざまだが ネタを取ってみればみんな同じだ
シャリにわさびが乗っかっている みんな同じだ
ぐるぐる回る黄緑のライン つまり ....
そこは暖かく
傍に居るだけで
漂流する
大切に、大切に育てた蒼いサボテンの蕾みをも
丸く優しく
包み込む
無数の光の交叉
一滴一滴の
重さすら
浸透することなく
ほ ....
かぜさん飛びます
ヒュー ヒュー ヒュー
落ちばが散ります
くる くる くる
かわいいあの子が笑います
そっと 可笑しく 楽しげに
空いたベンチにそっと座り
あちら こちらで 目を きょ ....
僕がすう、と
酸素を吸う、と
少し薄くなった空気は
首を傾げているような
色なんて無いなんて
どなたが云ったか解らないが
ずいぶん怪しからんことを
思うものだな
はじめからドレ ....
蒼空は何処までも蒼く
見ていると吸い込まれそうなまでに蒼く
そして
手を伸ばせば届きそうに思えてくる
けれど実際は
手なんか伸ばしても
あの蒼空には届かなくて
ふと 我に返る
....
旦那がトラクターで田んぼを掘るというので
いつもは義父がおもにやっているわけで
田んぼの段差や道々のカーブなど
あぶないんじゃないかと思い 付き添い
一緒に行って 掘った後にでてきた
石を拾 ....
強くなってきた日差しの下
春の病の下
方程式を何度も繰り返し解きながら
来ぬ便りばかり気にしながら
瞼の裏の宇宙で探し物をしながら
深夜の隅っこを探して
旅をしている・。
....
「アーモンドチョコだ」
バスの中で友は言った
さっきから僕たちの後ろの席から聞こえている、ごろごろ・・
という音が何なのか
そのことを聞いたからだ
後ろを覗くと確かに
アーモンドチ ....
30、29、28、息を切らした
駆け巡るは時か我か
さらにスピード、増して
25、24、23、諦めている
絵札無きポーカーだね
有り金出しても逃げ出す
それは美談さ、我が身振り切り ....
睫毛にひかる
指先の鏡
幾筋もの
昨日を靡かせて
球体空間を漂う
漂う影と影とが
結合すれば
軈てひび割れ
風の彼方へ消える
その現実に微笑むことが
あ ....
誰かの悲鳴が聞こえてくる
そろそろ終わりにしようじゃないか
世界に中指立てんのは
映っているのはブラウン管じゃなく
俺らの瞳
パンクな奴らが叫んでる
アメリカは馬鹿だと叫んでる
俺は ....
上澄みをそっとすくう
余分なものはなく
柔らかくしなやかで
手のひらからさらさらとこぼれる
太陽の光で酸素を作り
葉は濃緑を強める
表面の細い産毛には
小さな雫が張り付いている
....
小さな巻貝の奥に
灯りがともる
小さな海の人が
書き物をしている
波から聞いた話を
青いインクでしたためる
書き終えると
小さくてごく薄い紙片を
丁寧にたたみ
小さな封筒に入れて
....
大切にしてきた心
ホラーは見ない
汚い言葉は使わない
嫌な人とは話さない
美しいものを見て
正しい食事
正しい考え
正しい人間関係
愛は出しおしみをせず
いつも笑顔で
今日 ....
風の中のミィ
押し潰されそうな
小さな体を
必死に支える
可憐な笑顔
憶えているかな
丸く小さな影
ただ泣いていた
小学校の下駄箱を
風の中のミィ
一瞬でアイド ....
ぽっかり
スースー
私に空いた穴
嫌いなあの大根で
嫌いなところ一つ二つ…探して
ペタ ペタ ペッタン
穴を消して
空を望み
目尻を下げて
目を細め
陽気にまた歩い ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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