シロツメクサの
香りがすると
きみがいる
藤の花の
香りがすると
やはりそこにも
きみがいる
帰り道だった
沈む夕日が眩しくて
見えはしない
香りだけのきみ ....
君がこの白地図を撫ぜたときに
世界が始まる気がしたんだ
ほんとさ。
悲しい幻に似た
鬱屈した午後の空気
燻ぶり始めた誰かの夢が
君の首筋を冷たく伝うときは
呼ぶといい
....
誰かとどこかへ行っても
そこはここになる
ひとりぼっちで
いるここだって
同じここなんだ
ためしに朝起きて
窓の外を見てごらん
水道管が破裂したのか
そこいらへんじ ....
軽い足取り
幼い照り返し
蹴飛ばしながら
進む
シャツの袖まくり
緑のさざなみ
産毛を立てながら
泳ぐ
弾む呼吸
迷走神経の舗道
気取りながら
急ぐ
....
いってきますを言う前に「今日は母の日だよね」って。
靴履きながら聞いてみた。
そしたら後ろで「はははは」って笑ってた母。
ギャグみたい。
ちょっと和んでいってきますを言う。
自分ヲ愛セナイ。
ソンナ君ヲ
ドウシテ僕ガ
愛セルノ。
そういった君の言葉は
言霊のいないただの雑音
君ガ愛シテクレルカラ
私ハ自分ヲ許セルノ。
君に愛されない私は
魂の ....
見つめる眼
いつも共に
ゆらめく
私のかわりに歩き 飲み
酔わせてくれる
話し 聴き
二十
滑らかな腕
年季の入ってゆく
けっして来ない別れ
いつか気の休まるときまで
もっ ....
みみずみじゅみじゅ遠くの色 とおくの色
転がるなにあじさえるさに
水と水の土のこちょ時を揚げて
自分の夢をみて僕は自慰してる
水の喉みてる
見下ろして人の生き抜くままを肩呑んで少女の尿を飲んで美しく唄う
ばんざい。手を挙げて一人ずつ聞いてひとつでも目を叩く
言葉にくわれ夜腹を初めて初めてはじめてはじめて
うっふふふーだようふふ。
うっふふふーだようふふ。
ふふうふーただようふふ。
うっふふふーだようふふ。
うっふふふーだようふふ。
ふふふんーただようふふ。
うっふふふーだよふふふ。
うっ ....
讃岐うどん
かけ大盛三百四十円
大根おろし五十円
サービスのネギと
生姜テンカス白ゴマに
七味唐辛子これでもかを
思いっきり音とともに
むさぼる喜びを堪能し
....
どんなふうに見えますか
手探りでしか感じない僕に
教えてください
街行く人々の顔は
どんなふうに ....
「おはよう」という一言で
心が軽くなる
この人はいい人と
信頼できる人と分かる
人の話しに
耳を傾け
気持ちを受け止める
何でも話せる
人を知る喜び
対等な関係
人が好き
....
だから、何も無いんだってば
使い古されて毛の立った歯ブラシも
お気に入りでよく穿いてた靴下も
ドライブに流してた流行遅れの洋楽CD
二人で行った旅行の写真
だから、 ....
愛について考えると
わたしは道になっている
頭のてっぺんから
つま先まで
世界のあらゆる道になって
人々がわたしの上を歩いている
あなたが歩きだすのを
ずっと待ってい ....
まんまるな月が
笑い泣き顔して
永遠を探しているよる
太陽は
そらのベッドで
くうくう
あしたの光をはぐくんでいる。
探せば必ず
共通点は見つかるの
小さくても
誰との間にもある
合わない点の方が
遥かに多かったとしても
1つの共通点が有るなら
そこ で僕は
あなた と
....
小さな指先は躊躇いながら数日前に脈動を止めた
ペルシャ猫の死体に伸びてゆく
開いたままの猫の目はそれが
思いもよらぬ出来事であったことを告げているみたいに見える
きっと誰に別れを告 ....
見下されたくないから
努力して人並み以上
杭を打たれたくないから
1番は目指さない
なんでも中の上くらいが
上手く生きていける
きっとまだ
折り返しにすら着いていないと思う
それでも
人生の半分以上
きみがいた
裁縫の授業が苦手で
いつも居残りしていた
なかなか針が進まないわたしを
いつもこっそり手伝っ ....
さいきん身体がやわらかくなったので
じめんにも両手がつきます
ふくらはぎの辺りを覗きこむように
ダイブする寸前の
ポーズ
*
夏に向けて
競りあうように
伸びてゆく
ふぞ ....
はるか太古の時を知る粒子たちが
わたしというヒトを構成する
きまぐれな偶然の重なりが
悠久の時の流れの中にわたしが存在することを許した
ほんの100年間だけ
自分で自分を造り ....
真昼の月の窓辺に
通り過ぎゆく
硝子の世界
なにかが在って
なにも無い
誰かがいて
誰も居ない
ジオラマの影
週末の真昼の東京は
目を開けたまま
眠っている動物のように
....
ヒトは
決まった時間に瞼を開け
決まった時間に瞼を閉じる
自分で自分を縛る『時』の縄
憧憬はいつしか退廃したパラレルに
ドラマも
映画も
漫画も
きっと
ワタシの日常 ....
あたしはちっとも
いい女じゃない
見返りをきたいしている?
今どっちの立場が有利か
かんがえている?
ばかみたい
そんなのは
全部はだかんぼうで
愛し合うために
ひつよう?
....
サイケデリックな朝焼けにくるまれながら
春先賑わう潮騒と
柔らかに靡く飛沫の行方を
粒羅なその瞳で追いかける童心を忘れないでおこう
そこに巌として存在し
晒され削られ続けた岩壁のように生 ....
もびいる
カラ かさ
しにん
の
ほね
ほね ほね
われる
あきぞら
の
した
むぎほ むぎのほ
ゆれ ゆうらり
ひ ....
誰もがきっと探してる
心の穴を埋める
たった一粒の薬を
誰もがきっと求めてる
この世の果ての薬局にいる
あの不思議な薬剤師を
群衆に紛れた君が
ビル風に飛ばされそう ....
生産性をアップさせるために
無駄をとれとかいうけれど
それはたぶん素晴らしいことだと思うけれど
承服しかねるじぶんもいたんだ
無駄なんてない、って
月あかりが万物にしみていました
....
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