熱い生成りのロウで封をした
真っ黒の布をかけて見えなくして
夜みたいな部屋に投げ捨てていた
そんな忘れかけていたものが

ふとした、はずみで
なが、れる。

止める事なんて出来るはずも ....
茜射す街に
さすらい旋ぐる風の喘ぎ
淫らな葉ずれに
あらがい委ねる罪の囁き

素足のままで
何処まで歩いてゆけるだろう
絡みつく絶望と
うずくまる希望を抱いて

素顔のままで
何 ....
恋人を攫われないように
わたしを睨む目
それは未来には盲目な若い女の目
あっしには
係わりあいのないことでござんす

昨日と今日
午前と午後の
状況の変化
生まれるもの死ぬもの
手 ....
君達が論じ合ってる問題は

セクハラと呼ばれる被害者も
セクハラと呼ばれる加害者さえも

とっくに通り過ぎて

問題の上に問題を定義して
さっぱり訳が分からなくなってる

いい加減 ....
立ち止まると
黒子が幕をあげて
回想の舞台があらわれる

三十年も前のこと
大晦日の夜中に
明治神宮に初詣に行った
十二時を過ぎると
賽銭箱にむけて
たくさんの人が硬貨を
人々の頭 ....
 
 
遊覧船に乗って
母がやってくる
薄い和紙のような島から
幾重にも重なった白い線を越えて
母がやってくる

手土産は櫛団子
毎年のことだ
おれは知っている
甘いのだめなんだ ....
愛が欲しくて

物乞うならば

孤独で満たした雑踏に

乾いた夜が寝そべるだけ







人は求めやまない愛と言う

されど求めやまない飢えだろう


愛とは ....
目覚ましがゲンジツヲミロと言う 午前4時
寝返りを打って あの人とあの子の後ろ姿に背を向ける
半分起き上がって、ひたすらにただひたすらに
食べる
一ヶ月に一度、何かのために私は栄養を詰め込む
 ....
きみのばらばらに
なった歌、それを
集めるための
きみの歌、きみは行く、ばらばらに
なった、彼女は
冷たい河を流れて
いって、錯乱したのは、最後の
雪が降っていた夜に、きみが
歌っ ....
パン作りに悪戦苦闘する教室の扉をそぉっと開くと
可愛らしい眼でこちらの様子を窺いだす

仲間外れされているとかの感情より好奇心が勝っているようで
親指を口に含みながらきょろきょろしてる
手足 ....
白く清潔な四角に
閉じ込められる夜は

寝返りばかりうっている

シーツのまだ冷たい方へ
    まだ冷たい方へ

そうして考える
あの人の隣りにいた頃は
右向きに寝ていたんだっけ ....
もげる爪先

彩られる流血の色

ひざ下の傷・・・

黒猫の瞳は二重丸



いのりの時間



赤いろうそくは時に稲妻の如く

奇違いな天才



聖な ....
いつも
果たせないことばかり
でも
借りを返すように
律義に
約束を果たすと
どこか寂しい

約束ハモノデハナク
ココロナノデス

容易に果たせるのなら
約束ではない
どうし ....
襤褸衣の縫い目と縫い目の境界が我が棲み家

着床した蚤は残寒に身震いをした



踏みにじってやる、とな



凄惨な怒号が飛び交う沼

対岸で抱腹する風見鶏

躍起に ....
真夜中月明かり薄明かり
打たれる麻酔の冷たさ
ふわふわ浮遊する意識で
透明な飴を舐めるの


(あたしはきっとひとりだから眠るほうがいいの)
(ほらかがみにもうひとりあたし)
(きっと ....
掴み損ねた言葉の
微かな尻尾を追いかけて
自分の中の暗闇を
遠い目をして彷徨い歩く

赤いサンダルを履いた
今にも消え入りそうな
小さな誰かに手を振って

片道切符を握り締め
 ....
提出物の水牛が
ゆったりとした様子で
机の上を
壊している

言葉や数字との戦いに
日々明け暮れ
同級生の一人は
衣替えを終えた次の日
バッタのように逝った
 
日直の人が学 ....
風の通る部屋より
風の通る心に住みたい

陽のあたる部屋より
陽のあたる心に住みたい


高いところにある部屋より
高いところにある心に住みたい
真夜中に君はスーパーに行くのが好きで

日付が変わるか変わらないかの瀬戸際に
もう誰も見やしないのに たいそうしっかりおしゃれをして

律義にエコバックまで持って 僕を連れ出すんだ

僕 ....
ノートの一番後ろのページに
言い表せない想いを小さく綴っては
どんな風に貴方に伝えようかと
やるせなく頬杖をついた


本当はこんな言葉なんて
グチャグチャに丸めてしまえば良かったんだ
 ....
                 090517


お茶碗を落っことす
がちゃんという音
鋭い破片が飛び散って
皮膚を破り
鮮血を散らす
のはずだったのに
を期待で ....
砂浜を撫でる乾いた風が
肺から循環する
感傷の毒を洗い流し
ただ瞬間だけを咲かせる

吐く息はいつも
黄痰に鎖を繋がれ
夢の欠片も存在しない

一本の座標軸に
流され惑わされながら ....
触感がどうだとかではないのです 気付いたのは

目から目 の正体は観察
点と点は繋がれても点のまま、泳げば線は切れるのでした。

離れたところから近づいて、重なって、また離れる過程
手から ....
薔薇をあなたに
五月の薔薇をあなたにあげたくて
私はひとり庭をさまよっている

ハーブの花畑を通って
クレマチスの花園へ
キングサリのアーチをくぐったら
そこはもう薔薇迷宮
色とりどり ....
ちぎれた下着放り捨て
はだしで水と草を踏み
風は吹き、腕と腕ふれながら
セルジュ、きみと歩いていこう
…ぼくは還って来たのだから…
草そよぐ木陰の続くかぎり

きみとなら、森のざわめきも ....
夏の夜に雪をふらせて
ねこの言葉を聞き分けて
なにものからもわたしを守るバリアをはる


よごれた世界は電気みたいに
わたしのまわりを取り囲むけれど
わたしを闇に隠してくれた夜が ....
割れるぞ、頭。
きみがあふれるぞ。
ア・ア・ア・ア・ア
質量、体積、意味の無いくらい。
真っ黒な 空 だ!
存在、存在。
きみがあふれて、あたしの咽の中
宇宙になった。
真夜中の真っ赤な赤色

ダイアモンドの純白

朝方の侵食する窓辺

首の影が長くのびた

涙の色は水色だった

鈴屋の前で迷子になって

珈琲の味は処方箋

人を人質にして ....
せっせせっせと薪をくべる
これは仕事だ
命の炎を絶やさないように
心も体も凍えてしまわないように

薪は限られている
薪が無くなれば心は凍えて
そして体も冷たくなる

頭の良い人は
 ....
人の耳にはピチピチなんて
明るい音ではねる鰯の水揚げ


にぎわう港から鰯そのものへ視線をうつせば
全身でわななく声が 流線形のまま突き刺さる


何万もの銀の鱗が震えている

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
おぼれる。あ。7*09/5/19 23:50
憂凪 -where are you-悠祈5*09/5/19 23:43
ガーゼ蒼木りん109/5/19 23:28
セクハラ問題が大好きな阿呆どもにろくましん009/5/19 23:07
初詣のコイン殿岡秀秋309/5/19 23:02
コロナ一ノ瀬 要209/5/19 22:53
後で修正予定。一平123009/5/19 22:42
ほんのうのとなり靜ト009/5/19 22:09
_こもん409/5/19 22:02
夢あそび恋月 ぴの23*09/5/19 21:55
夜の淵から墜ちる衿野果歩309/5/19 21:20
赤色ノクターン蝶澤009/5/19 20:59
約束フクスケ109/5/19 20:42
『襤褸衣を纏いし蚤の粛正』Leaf0*09/5/19 20:42
きみのくびをしめるゆめをみたい梨玖009/5/19 20:30
皐月闇nonya9*09/5/19 20:27
教室たもつ1109/5/19 19:18
ひっこし希望北星三天1*09/5/19 19:06
真夜中と君とウデラコウ1*09/5/19 18:05
初恋と再開した瞬間[group]中原 那由多709/5/19 16:59
ココナツミルクあおば9*09/5/19 16:05
呼吸乱太郎19*09/5/19 14:49
接近佐藤真夏2*09/5/19 14:43
ガーデン[group]未有花21*09/5/19 13:04
ジルとセル Giton1*09/5/19 12:46
またひとつ魔法をおぼえた八月のさかな209/5/19 12:38
ビッグバンtaznu009/5/19 10:53
鳥籠の中猫のひたい撫...109/5/19 8:22
No Man's Land Burningmaynar...009/5/19 7:25
さかなの目夏嶋 真子15*09/5/19 7:21

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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