何年か前初めてキミをみた
不思議な感動とよろこび
実際のキミには少し失望して
鶏に似ている
空飛ぶニワトリ
臆病はボクと同じだったけれど
海を経て里に育まれ
....
若い青葉に滴が冴えて
ぬるい空気のなかで雀たちの声が朝露に濡れる
そうやって世間はあたらしい季節にそわそわしているのに
留まろうとしてるひともいる
分かるはずもないんだ
誰によってあ ....
祭りが終わっても
参道の石畳には
終電に乗遅れて
ざわついた足音が
見えない檻の中に
取り残されている
祭りの終りの合図を
聞きそびれて
数え切れない
視線の集合が
中空をさ迷い
....
なつかしい夢を見た朝
つらなる妄想と願望に
のどが渇く ひどく
あの人のいない現実と
さっきまで居た、という感覚
纏わりついた汗が一瞬で凍る
もう 外はあおぞら ....
銀色の箱に詰められて
僕らの朝は出発する
おじさんの油の匂いも
おねえさんの香水も嗅がないように
僕らの鼻は退化する
ぎゅうぎゅうに押されても平気です
厚い脂肪が守ってくれます ....
音楽は止まない
それは
人々の指先から溢れるものであることを
私/あるいは、あなたが
知っているからだ
そうして
その熱に触れる度
私/あなたは
それが
ありふれてい ....
無数の光をちりばめた濃紺の空に木々の影が黒々と穴をあけている
木立の間からこちらを伺う者が二つの黒曜石の瞳に北極星を映す
私は一頭のバイソンが荒く息を吐きゆっくり歩いて行くのを目をそらせずにただ見 ....
3つの画面
3人の大人と
3才の子供
他の人生を道具に使う
輝きを持っているそれを
悪魔の手が握る
悪魔だって必死
悪戯な神は
悪魔にだって容赦しない
3つの画面は大 ....
はつかみる
ほころびさける
言の葉の
うらがれとはず
あをきをいのらむ
I could never be what you need
(譬え、始まりを告げたとしても)
たまゆらの ....
{引用=「愛してる」と言った人を傷つける
私はあなたの母
私はあなたのシスター
あなたの父親
私はあなたの子供
私はあなたの親友
私はあなたの恋人
私はあなたのブラザー
私はあなたと同 ....
夜桜がきらびやかに
うすい光のなかで
景色を染めていた
咲くから散るのか
散るから咲くのか
いずれにして儚い物は
うつくしかった
爪先立ちした兎は
背伸 ....
砂場でを山を作るくらひ
手に届き過ぎる自己表現
唯一目指すも埋もれてく
地に足つき過ぎ、誰の為
ただただただただ窺ふは
誰かれ知らずに消へる花
でもまたしかし糸ならば
こころや夢と向 ....
なにか食べたい
あまいあまいお菓子が食べたい
昼間デパートで見た
おいしそうな匂いのするクッキーが食べたい
でも
わたしにはお金がなくて買えなかった
あまいお菓子が食べたい
幸福な気持ち ....
いつか一緒に死海に行こうと
あの人が言うものだから
いつかっていつだろうかと
わたしは鼻をくすぐられる
あまいあまい
ほっとみるくのにおいは
たいようのように
あたたかくて
あつく ....
トイレ掃除をするあいだ
いろんなことを考えていた
今日の汚れはしぶとくて
ごしごし落とす
いろんなことを水に流す
さよなら、さよなら
気づいたら大人 ....
君
がんばってる
うしろ ななめ上
気にしすぎて
追われているから
君
がんばってる
足元見えない
前も見えない
目を向けても
向けただけで
呼吸が止まってい ....
道はどこだ
君にたどり着く道はどこだ
どんな小道だって
目を凝らして見つけよう
君にたどり着けるなら
道はどこだ
君に続いてるどこだ
それはほんとにあるのだろうか
疑い始め ....
きらきらした
ローズクォーツの欠片を
人差し指と
親指で 摘んで
のみこんだ
鋭角に磨かれた角が
のどの内側を抉る感覚と
冷たい異物の下る感触
温かいものはいらない
....
海岸からは海岸が見えなくて
これでは砂漠と同じです、あなた
水があるだけよ
ただ水があるだけの砂漠よ
遥か 第五感界の外の霧を掴むには
衰弱するのがよいと聞きました
あちらこちらに船を ....
うなり 波
粒のあつまり
粉の道と坂
星と指の跡
灰に鉛に明るい日
鏡の後ろを歩いている
鳥の背が
曲がり角の露光をまとう
空に鉄の到く静けさ
水 ....
商品棚に並べられた
きれいなゼリー状のものに囲まれて
カイちゃんが笑ってる
時々ふるふると震えて
何も言わない
床に落ちている
貝殻や干からびたヒトデを
二人で拾う
昔 ....
退廃的に胸は動いて
物語に首を絞められる
どこにもない物語の
粘膜が私をのんで
溶かそうとするから
(まだ見たいものがあるのか)
つまらない人間として咲いている
....
安全地帯で
おままごと
バラアーチの真下
鬱陶しいほどの香り
白い食器はママのお古
お庭の隅
小さな噴水から
流れる水の音
どこか遠くで
電車が走ってる
蔦の絡まる塀の内側
中空 ....
シャボン玉だから忙しい
十階建ての非常階段の一階ごとにセックスする
しちゃうから太陽はもう夕日の名刺を配り出している。
声が忙しい
ワンワンワンワ ....
わたしの
からだの
なかに
ながれる
オレンジ
の
いろ
わたしの
はだを
あつく
こがす
オレンジ
の
ねつ
わたしの
いまを
つよく
うごかす
オレンジ ....
玲瓏の雲がたなびく
岸辺
ゲノムを運び終えた生き物たちが
崩れた山のように
積み重なって倒れている
おびただしい数の
生き物たちの目や口や鼻
牛や馬に混じって
人の体も横たわってい ....
ひとは、ただ生きることに満足できなくなった
鳥の羽をむしりとって背中に付けてみたが飛べなかった
馬の首をはね、その四肢を付けてみたが速くはならなかった
ひとは、騙され ....
もしあたしがのっぽになったら、
高いところのものを自分で取ってみる。
もしあたしがのっぽになったら、
男子を見下ろしてみる。
ついでに
学校も見下ろしてみる。
すると、学校があまり ....
透明な糸が
のびていく
あてもなく
まっすぐと
洗い髪の先端が
とぎれる音と
あなたのためいきが
寄り添って
わたしを流れていく
たしかな明日を
手探る右手が
ふるえる
....
眠れないまま過ぎてゆく
夜明けとともに
境界線の不在を知る
そのために
昼を住処としたわたしは
眠らない深海のさかな
見えないものは無いわけじゃない
何度もなんども、ただ気付く
深 ....
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