090528
ガメラがカメラを構えていると
最終列車が入ってきて
カメラ小僧のオヤジたちが
一斉にフラッシュを焚く
今どきマグネシウムは無いだろ ....
090528
明白なことがあって
影が消える
隠れ里に住みたいと願う者が
桃源郷を営んで居るのだと
ほろ酔いの男が
駄洒落た顔を歪め
駅 ....
足の裏を知らない人と朝ごはんを食べている
草原でもしゃもしゃと
土踏まずは領域を反して土自体踏まず
朝日とは逆の方角を向き
陰だけ妙にこすんでいった
それは昨日の夕暮れだったか
草はよ ....
泡ってなんで円いんだろう
月ってなんで円いんだろう
地球もなんで円いんだろう
ねじ穴だってコインだって
みんななんで円いんだろう
○は□よりつくりやすいからかな
なんでもかんでも
時 ....
つつまれている憎しみが
静かに溶けだして夜に逃げていく
月に照らされて、僕の愛が見えた
夜の黒よりも濃い、愛だ
そう見える
際立って黒い、吐き気がした
それが夜にとけていく
滲んでいくよ ....
老人とばかり
思っていた
煙草は吸いません
煙を吐きながら
私たちは
コーヒーは飲めません
だから私たち
紅茶ばかりね
返事は出しません
手紙に書いて
他愛 ....
新しい朝が来た。
何にも描かれてない。
真っ白な。
キレイな。
「おはよう。」
そこから。
その真っ白な朝は。
黒く、黒く。
塗られて行く。
草冠をかぶったまま
ピストルをのどの奥に差し込み引き金を引くメロディーを見てた
自分がなんなのかわからないまま何回もがちんと音が響く部屋で
カーテンが揺れている
誰が見てるかわからないから
....
写真にうつっている僕は
満面の笑みでカメラを見つめていた
でもそれは過去の遺物
その写真にライターで火をつけて
灰皿になげすてる
今なら言えることは
昨日は言えなか ....
090527
今日も
行く宛がないから
一カ所に留まっている
家賃もたまっているので
今月の家計は火の車
破綻するのは時間の問題だと
工場の ....
私の全てが
受け入れられないって
四葉のクローバーで好き嫌いと
やけくそで占っていたら
それは違いますよと
笑いながら通り過ぎた
あの人に恋をした
「なんて優しいご忠告
きっと私に気 ....
たっぷりの熱湯の中に
捨て台詞を少々加えて
マカロニを入れる
いつまでも未練がましく
くっつかないように
十分注意しながら
再び立ち直れるまで
何回か掻き混ぜる
アルデンテ ....
ドレープの裾/摘むなんて無粋なこと/しないでたくしあげて/そこから/ロッシの/彫刻のようなピンヒールで/ゆっくりと肢を伸ばすから/疑問符の嘘/繕うなんて野暮なこと/でもいいから囁いて/枯葉が/まだ新芽 ....
群青がおりてくると
土は冷たくなる
それにふれると
からだじゅうが嘘のように固くなった
すると、ひとりの子が
私はおんなのこです
と言って
すこし笑った
私にはよくわからなかったけど
....
川にはいくつもの名前がある
そしてまたいくつもの流れがある
それはひとたび枝分かれをすると
もとの濁流には還らない
交差点にはいくつもの風景がある
乱反射する信号機や擦れた交通サイン
....
わたしは身を投げ出す
わたしのからだの先へ
わたしは地を蹴り跳ぶ
重力の枷を振り切るために
グランジュテアンナヴァン
高く遠く大きく
グランジュテアンナヴァン
....
遠くのビルの上の方でざわめく航空標識の赤い燈が
少しも愛情を感じさせない顔つきで
「愛してる」
と言ったお前に見えた
僕の希望がお前の希望を犯して蝕んでいく
原点から点々と点が伸びて ....
迸る鮮血がブーゲンヴィリアの赤になり
夏の陽だまりが向日葵の黄を匂わせている。
それと喚かなくとも
存在自体がある色調を帯びているような
そんな確かな色が僕にはない。
微かに茫洋と滲んでいる ....
{引用=
木漏れ日に息を殺した
瞬きは影の重みに堪えかねて
いつしか消えてしまっていた
どうにも白々しいあなたの
くちびるの薄さから目を逸らしてきたのは
意味もなく上がる、その口角 ....
はいいろさん
はいいろさん
青の粒はよん
なついろさん
声がはねる
声の水
ぬれた足跡
てさぐりの音
かげろう しんきろう
はじめました
昼の ....
白い車
黒い車
自転車
集まる人
集まる子
夏休みのはじめの日
煙 火 涙 帰る足音
最後まで来ない
赤い車
....
だれもいないまち
コンビニしかない
だれもいないまち
だれもいないよる
コンビニのあかり
だれもいないよる
らぢおたいそう
コンビニのあとち
らぢおたいそ ....
とけた飴の中に
蟻が一匹閉じ込められていた
綺麗にそろった六本の脚は
もう動くことはない
蟻は甘い甘い飴の中
最後を迎えるにはこれ以上ない場所で
きっと苦しみ抜いたに違 ....
極光にはきっと音がある。
ガムランボールと云うものをご存知でせうか?
あのような りぃんりぃん だの しゃらんしゃりん といった金属の音、
きっと聞こえると僕は思うのです。
北欧では極光はワル ....
晴れた日の自転車は
ちりちりと
陽射しが痛くて
風を切ると
明るいシャツに羽虫のシミがぽつり
白や黄色の
果実の予感を湛えた花は
土埃の上で
清しく開き
匂いを放つでもなく
た ....
気づくと
背中に窓があった
木の枠の 両開きの窓だ
閉じられているその窓を
覗き込んでいる自分がいた
中には 止まった時計と
傾いだ天秤が見えた
やがてその窓の中にも
自分があ ....
わたし
(これは人間になってから知ったのだけれど)
以前は棚田のホウネンエビでした。
ある暑い夏の日に
BOSEのヘッドフォンで音楽を聴きながら歩いていたのです。
ちょうどドビュッシーの夏の ....
まだやわらかに
すこし濡れた髪のうねりも
正確に笑えない口元も
プレミアムカルピスも
だいじにしてね
あなたをかたちづくるもの
やすらかさと
いっぱいの情熱でもって
あなたがすきだ ....
階段を昇り終えると
手には指のようなものが生えていて
動かすとそれは
自分のもののように動くので
そればかりじっと見ていた
窓を開けると
外はどこまでも夜で
星のようなも ....
ティーンエイジの
幼すぎる
炸裂のような
雨が
降り続き
街は
幾分
リズムに
傾いている
俺は
窓枠に張り付き
軟体動物のように
移動する
まばらな
ヘッ ....
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