夜の二階の窓の外
自分に似たかたちが拍手している
何を称えているのか
窓を開けてみると誰もいない
閉めるとまた
拍手しはじめた










 ....
微笑みが 目を伏せる
レンズを拒むようにして


「もう生きていたくない」
見えないところにも
まだ傷は残っているとのことだ
(春先に
 裂かれた痕はむしろ眼差しに深い)
風が吹くた ....
後ろ髪を引かれる
どうして
妹のように美しい髪でなかったのだろう
暮れていく陽の
もう少しだけ、
を残した
闇が束ねる
手つきはやさしくて
頭をかしげる速度で
すべて委ねてしまいたく ....
とおくの丘で
風力発電の風車がゆっくり回っている
見ろよ あれが相対性理論てやつだ
他人事であればあるほど
てめえだけは平穏無事でいられる
俺は腹がへって
あんちゃんのつぶやきをろくに ....
何故だかこの世界は

酷く居心地が悪くて

沢山の人の中にいると

一人でいるより孤独だった


でも
本当に一人きりになるのは

耐えられなかった



年を重ねて
 ....
息づかい
途切れて、巡っている
ここから
先に
途はない、きみが
途絶して、
電話がなっている、彼方からの
電話がなって
いる、誰も
いない、彼方からの
電話がなってい ....
雨のなか、

竜が
咲いていた



それは

瞳が
見たのだったか、

耳が
聴いたの
だったか、


あまり上手に
思い出せないけれど、


 あ ....
死んでいくことだけが
残された
夜、最後に何を
わたしはしたの
か、分からない
まま、いつの
まにか
閾を越え出ていった、夜が明ける
はるかまえ

きみは目ざめる、きっと
 ....
出来そこないのヒラメキが余計な希望を与えるモンだから
無駄に盛り上がって今夜も明日への後悔の始まりだ。

心地のいいメロディーがやたらとステップ鳴らすから
思いもしないことを心に誓ってしま ....
おいかける長針と短針

はしり疲れる毎日でも

よあけの街が

うつくしいのは

 希望を灯し続けるから
歌舞伎町の入口の
閉店間際のドトールは
ざわりざわりと熱を帯び
ふわりと結った後ろ髪
たどたどしくも日本語を。



隙間に空いたふたつの穴に
無理矢理おとで封をして ....
 
 
ついに人だけになって
飛んでいる
はたしてそれを
飛行機と呼べるだろうか

翼も動力も
無線さえ持たずに
たどり着く先を失って
空飛ぶそれを
人と呼べるだろうか

私 ....
二人で引いたおみくじは
その元旦の初詣の甲斐があったのか

二人とも大吉だった


大吉にも中身が色々あって

満点の大吉もあれば
赤点の大吉もあるということを
同時に ....
たとえば
月明かりの下 大きな使い勝手のいい山刀を研ぐ
水を跳ね返す 月の光と 鋼の地肌

にごる にごる水を
細く落とすひしゃくからの流れが
零れ落ち 湿った土の上を蠢きながら流れてゆく ....
*もぎとる

少女の頬は、
うつむく程に
色味を増す/と、同時に
大人であることの意味を添え
甘く
そこに増して、赤く
刻々と刻むように
ただ、坦々と
熟れていく
 ....
悲しい歌を歌おう
今日は悲しい歌を歌おう
何があったわけでもないけど
ちょっとココロにスキマ風が吹いただけ


戦争のニュースが流れて
戦争はいけないな、と思った
と思っただけで別に僕 ....
君が降ってきそうな夜を蹴とばした

今日の朝はなんとなく気だるくて、昼前まで寝てた

昼前になったら母さんがうだうだ言うから家を出た

家の外は空気が湿ってて雨降りの予感がした

僕は ....
もしかすると
隣人はにわとりなのかもしれない


あけぼのに向かって響く声は
良く知られる
「こけこっこ」

「くっくどぅーどぅるどぅー」
では、なく

もっとか細 ....
夏がほどけて…

 *
魂迄もが吸い込まれそうな程
深く澄んだ青空の背景に7月が漂う午後に、溜め息一つ
ふうっと飛ばせば、眦(まなじり)を掠めて悪戯小僧の麦藁帽子が天高く舞い上がり
通りすがりの風 ....
朝露に濡れた蜘蛛の巣が、日の力を借りて宝石の塊へと変わる瞬間。

光の粒は眩しそうにまばたいた。

ポロポロ零れ落ちないで。
優しく包むからどこかへ行かないで。

そっと触れてギュッとつ ....
東風に棚引く黄昏の裾
七つ子抱える烏食む
煤けた洞で盲目蝙蝠眼を開く

トン、タン、リリリ
シャララララ

山奥潜める沼の先
主棲む蔭から囃子が響く
童が慌てて戸を閉め指挟む

 ....
いくら他人を否定しようとも
いくら自然を否定しようとも
いくら不条理を否定しようとも
いくらあらゆる宗教を否定しようとも
いくら気に入らない哲学を否定しようとも
最後に自分までも否定しようと ....
 
何かにすがりたいし
君に逢いに行きたい
これ以上ないくらい丸まって眠って
透き通ったものと
いい匂いのするものと
温かいものを少しずつくっつけたりして
昏鐘が呪文のように聞こ ....
そなたは夕顔をしている
両目が回転する
ロックアイスを部屋中に反射する
瞼が目だけを慈しんでいる
開いている間の暗闇は不穏だが
閉じている間の暗闇はやさしい


野方図な木々を風よ ....
彼女と手をつないで今夜
麓の街で開かれる
夜祭りを見に行く

月明かりが硬く降り注ぐ
蒼ざめた石畳の街の四隅に
かがり火が燃える

やがて大弓を載せた
台車が四隅から繰り出して
街 ....
ガレージに詰め込んだ昨日を
最果てのリサイクルセンターへ搬入する
オーライオーライ停止線ぎりぎりまで
車をバックさせて
昨日は永遠に昨日じゃないことを知るんだ
ハッチバックあけて
途方もな ....
さあ
悪い遊びをしましょう
昼間の仮面を脱ぎ捨てた
汚い大人の手を引いて

さあ
暗い悦びにひたりましょう
善意の笑顔を貼りつけた
醜い大人に媚売って


そう
 ....
誰かを救うなんて言わないけど
私が生かしてあげちゃう
それぐらいの気持ち
だから、
根本的な解決にはならないわね

でも

表面は
青い空が覆ってるし
青い海も広がってるし
青だ ....
だいだいに
染め上げられた、
自転車に
ぼくの半ズボンが呼応して
街が光っていく

巨大な飛行機雲が
目の前で
クロスを描き、
初夏をあらわす

哀しくて、
吐き出した、
ぼ ....
僕らは約束をかわしていた

生まれてから今日まで一人で生きてきたつもりになって
世界なんてクソ喰らえって
地面に唾を吐いたりして
反抗心を燃やすことばかりに夢中になって
大切なも ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ノート(46Y.5・27)[group]木立 悟309/5/31 18:51
広場吉岡孝次109/5/31 18:37
雨香ことこ5*09/5/31 15:32
たんぽぽ咲きみだれる野っぱらで、俺たちは[group]角田寿星6*09/5/31 14:21
人間オンチローザ109/5/31 13:41
息づかい途切れて、巡ってこもん109/5/31 12:46
伏竜千波 一也3*09/5/31 12:41
死んでいくことだけが残されたこもん509/5/31 12:34
藻屑となって消えてゆくBOOKEN...3*09/5/31 9:58
紺と朝[group]衿野果歩2*09/5/31 8:55
重いまつげに夜ask1*09/5/31 7:23
飛行機小川 葉409/5/31 6:58
縁結びのおみくじ瀬田行生14*09/5/31 6:45
皮を剥ぐゆびのおと109/5/31 4:16
山中 烏流3+*09/5/31 3:08
悲しい歌を歌おう109/5/31 2:05
きたない感情がん2*09/5/31 1:48
にわとり[group]山中 烏流2+*09/5/31 1:33
夏休み遊佐3*09/5/31 1:08
ひどくもろい物つゆ2*09/5/31 0:00
落陽0*09/5/30 23:35
どこかの世界の子守詩秋也109/5/30 23:19
黎明嘉村奈緒1509/5/30 22:35
行列あすくれかお...4*09/5/30 22:31
祭りの夜kauzak5*09/5/30 22:27
Nothing's gonna change my worl ...芳賀梨花子4*09/5/30 22:23
Enfant terriblePiroue...109/5/30 22:23
Hide Blue酸素の枷109/5/30 21:53
橙のころゆうさく109/5/30 21:07
世界とゆびきり百瀬朝子5*09/5/30 20:48

Home 戻る 最新へ 次へ
3717 3718 3719 3720 3721 3722 3723 3724 3725 3726 3727 3728 3729 3730 3731 3732 3733 3734 3735 3736 3737 3738 3739 3740 3741 3742 3743 3744 3745 3746 3747 3748 3749 3750 3751 3752 3753 3754 3755 3756 3757 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.81sec.