天気図の上に一本の線が描かれている
その上を歩いているのはきみだ
きみは日本列島を気軽に縦断してしまう
雨の日
きみは美しい声で語るのだ
温帯のこの土地に降る
雨のエネルギーについて
....
探偵の黒い傘を雨が濡らす
探偵の薄いコートを風が揺らす
探偵は心のアリバイについて考えている
立ち並ぶ街路樹 街灯
探偵は歩きながら考えている
そう 心はそのときそこには無かったはずだ
....
愛とは無常なるもの
だからこそ愛はすばらしい
無常だからこそまた出会い
出会い出会い出会い続ける
執着となる時 愛はその色を失い
愛だと思っていたものが実は愛ではなかったと
光 ....
http://www.youtube.com/watch?v=-60GpJlCaVA&feature=PlayList&p=3CF962AEA55E043B&index=65&playnext=3&p ....
牙が見えるわけでもなく
鍵爪が見えるわけでもなく
こっちを見ているわけでもない
全てはきっと私の妄想
見えないものがやたらとリアルで
見えるものすら覆い隠すほど
真っ黒によどんだ私の視 ....
真正面から向き合うための
度胸
余裕
強さ
誠実さ
諸々が足りないから
でも
角度があるから
見えるものもある
時には見えなくていいものまで
見えるときがある
....
行進するよ、おもちゃの兵隊は。
フェルトの軍服、爪楊枝のバヨネット。
木製のからだに口はないけれど、
スパンコールの勲章を求めて、行進するよ。
ファンファーレを吹くよ、フィーフィーと。
....
暗い夜空の街のネオンの
雪景色の
雪の結晶のように立ちすくむ男の背中の
迷いの
朝まで眠れない夢の続きの音楽の
重奏の響く街のネオンの仰ぐ
舞台装置の ....
リストラに怯える
男の瞳は
輝きが
極端に少ない
冥王星
*
不意に季節が変わった気がしたのは、強い陽射しのせいなのか
ピリピリと肌に刺す光束ねた空は昨日と別人の顔つきで
僕に微笑みかけて来た
昨日迄とは違い
灼熱を僅かにこめて笑いかけて来る
風 ....
さあその勃起チンポおさめ今チャック閉じよう
いっときの憂いを日々消化し
忘れたころチャンス到来
ほんじゃあそんときはもう
ディナーをいただけばいいじゃん
スープベースのにおい階段のへり、 ....
000バス停の森でちりぢりになった未かんのごかんが知りぎわをちぎ
※
だらしなさの溢れんとして
はりあわせの毎日の連続
松ばかり、が針葉する
_夜に呼吸
みし
何回も ....
道路わきに
手足の長い虫
細い翅を斜め上にひらき
まさに離陸の準備
あの流れ行く白い雲へも
あのぽわぽわした仔猫の耳の上へも
行けるんだよね
いやいや恋人と
あの素敵な青葉の陰で
....
月々に少なくなりゆく 経血に
血の流れを思う
10ヶ月をかけて
血潮で形づくり
産み落とした
新しい命が育ち
初潮をみる
丸みを帯びたオンナの
形になりし
娘よ
やがて ....
雨の匂いは二人の瞳を湿らせる
閉じ込められたつもりのお遊びで
あなたは私を呼び寄せた
きっと些細な戯れで
シーツの波が
まるで逃げ惑ってるかのように見える午前五時 ....
きみが
あまりにもきみでいたがるのは
そのうつくしいこえに
みいられたからなのだろう
わたしもまた
おんなじように
そのこえにみいられているものだから
きっとわたした ....
平安神宮に向かって歩いていると
鳥居が見えてきた
夕陽が西の空に脈打ってる
なんか、やっとるで
歌聞こえるやん
なんやろな
あ
斉藤和義のやぁ無情が流れてる
....
薫風の影
清冽な馬達の
人待ち顔で休む、横顔
串刺しの、それでも
彩(いろとりどり)の絶佳の肌
白馬に黄馬、緑馬と紅馬
雑踏の人波、截然、いななき
誰も足を止めない
そっか
白馬は馬 ....
子供の頃かいま見た大人の世界は
寝ているじぶんに聞こえてくる両親の会話と
めったに入ることもなかった職員室が印象的だ
それを引きずっているからだろうか
お客様の事務所でお客様を待っていると
....
今みえる未来は
いろあざやかなネオンが
きらびやかにでも誘惑するように
光輝いていた
記憶は錆び付いて歯車が
うまく噛み合っていなかった
空けていく人の体
い ....
六畳に敷かれた万年床に横たわって
彼女は幸せだと呟いた
彼女の彼氏が会社に向かうのを
俺と二人で見送った後に
彼女は六畳に敷かれた万年床で
幸せだと呟いた
その日はセックスはしなかった ....
晴天のビル街
ルーザー雨ざあざあ
濡れそぼって
君どこ行くの
俺ここを曲がるよ
さよなら
横目で見たら
まだざあざあ
ヒーローが
水をはねて
ルーザー泥ざあざあ
雲は ....
まぶたで感じるような
虹色のカーテンの中で
昨日見た夢を呪う
砂浜を歩く花嫁
男の子は背伸びができない
物欲しそうな瞳を浮かべてみても
魅力的な言葉等思い浮かび ....
嘘をたくさんついても
人の嘘は信じてしまうから
だんだん腹を立てるのが
億劫になってきた
玄関から国道まで歩いていく
輸送弾道弾トレーラーのエンジン音が
近づいては遠ざかる
自尊 ....
狂ったのは数秒、破綻した能書きを淡いグリーンのタンブラーに短く吐いて、眼の中を覗きこまれる前に正気の振りをした、恐怖が心臓を肥大させて鼓動の破裂で肉体を破壊させようと目論んでる ....
いつか高田馬場の駅前広場で
スーツを着て歌うんだ
我慢ならねぇ事が多過ぎる
スポーツカーを購入したら サイドミラーがパープル
でもでも全然大丈夫 だってぼくはもう二十一歳だもん
仕事は全然していないし 保険料も払ってないけど
でもでも全然大丈夫 だってぼくはもう二十一歳 ....
妹の旦那がフランス人でおれはとても悔しい
フランス人の旦那はとてもハンサムなマスク
一方のおれは腐ったなまはげのような顔面
フランス人の旦那はとてもスマート高身長
一方のおれは軽戦車のようなみ ....
今度の連休になったら友達同士で誘いあって
男性下着メーカーの工場見学に行こうぜ
運転手つきの観光バスをチャーターしてね
ブリーフやトランクスが出来るまでの
なまなましい過程を見学しに行こうぜ
....
看板によると高井戸の線路の脇の神田川は
源流から5.5km程下ったところだそうだ。
水面には川沿いの遊歩道から桜並木が暗い影を落とし、
時折濁った水の中で丸々と太った真鯉が
その堂々たる腹を反 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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