詩に罫線はいらない
その行間に
ボクの音楽が
流れていて
君のことばが
隠されている
詩に地平線はいらない
その文字の歪さが
ボクのココロの
ゆらぎ
....
いいえ、
私の家は小さなパン屋をやっていたの
海の近くの
海といっても砂浜はなくて
ただひたすらに工場が立ち並んで
そこから荷物を運ぶ踏切のある路地に
オレンジと黄色の屋根のついた ....
雨の日は
洗濯の日
真水だから
こころは洗える
泡立ちはいらない
真っ白になんか
ならなくてもかまわない
ノイズだらけのきおくが
雨に洗われて
見えなかったものが
ゆっくり
時間 ....
追いかけるように消えて
追いかけられるように立ち止まる夕暮れ
カラスはかえると
小さい発見あるヒトツ
山には精霊がすむという
バァッサ バアッサ
黒く大きな影近く
羽を休めきいて ....
透明に含まれる
ほんのわずかをくみとって
花色をかえる
まだ色づく前の紫陽花は
どれも同じような顔をしていて
まるで顔色をうかがうように
あなたを見上げている
やがて色づく
そ ....
そうこうしているうちに
定期券などというものも
すっかり使わなくなったと彼は言い
ひとさし指を使って首をかいた
それで生活はだいじょうぶなのかと私がきくと
どうもこうも
生活などというもの ....
ハローハロー
起きてますか?
家の中静かになって、みんな夢の中。
私は机の前。
昨日寝てしまって取れなかった授業のノートを写しているところ。
内容は「死」について。
シビアだよね。 ....
昨日はみんなでしょうゆうどんを食べにいった
ぼく以外のみんなはカレーうどんをたのんだ
ぼくだけがしょうゆうどんをたのんだ
どうしてしょうゆうどんを食べにきたのに
カレーうどんなんか注文している ....
世界中の人々を笑顔にするためにはどうしたらいいか
僕はこの一年間一歩も外に出ないで一生懸命に考えた
世界中の人々を笑顔に出来たら戦争とか差別とかなくなって
とても良い感じの世の中になるんじゃない ....
夏の日のコントラストの中で
ぼくは街を歩く
そよ風の余命を考える
青く儚い粒子たちが
身を寄せ合って
額の汗となった
信号機は自信をなくし
ビ ....
心の病(やまい)が
昨日を、今日の、明日へ
類(たぐ)う
糾(ただ)した思いは、見飽きた悲しみの拓本
丸い竹矢来の中に縮こまる
それでも、
哮る心が
知らぬ間
わずかばかりの隙間か ....
妹は、
拒食症で27で亡くなりました
小学校の時にイジメにあい
以来、鏡の中に
醜女の自分を見続けました
170cmの折れるような痩身は
35?の体重
でした
あなたが、人の痛みを ....
色褪せたシャツをきて
晴れた浜辺から 沖に ボートをこいだ
水面は
ゆるい上り坂
重たい白砂は
底にしずかに揺れるだけ
ぼくはウミネコに敬礼をし
ウミ ....
私は昔人魚だったのよ
と
全てが終わった後に彼女は言った
確かに
彼女の両足は
かかとから
太ももの後ろにかけて
大きく長い切り傷がある
王子様を捜しに2本の足を作って貰ったの ....
通り過ぎる町並み もう君は埋めた
君の意識はずっとずっと深い場所
深くてあたたかくて少し暗い場所
もう、いいんだよ
無理してまで笑わなくていいよ
辛いなら泣いて泣いて泣いて
ぼ ....
君が頭を撫でてくれるから
私は幸せに浸れる
浅い幸せ
どんどん沈んで
キラキラ揺れる水面の光を深海から眺めるんだ
君がボソボソっと何かを囁くから
....
ワードを開いたがカーソルがない
右クリック、右クリック
真っ白なのでマウスを叩きつける
「使わせろや」
ノートを引っ張り出す
ボールペンを滑らせても
色が出ない、
こすってみても
....
母は
美しい
緋色の指輪を持っていた
『緋恋の指輪』
14の時のことだ
母の化粧箱の中には
翡翠のブローチに
銀のイヤリング
真珠の髪飾りや
琥珀のネックレス
....
おさなごの手で目隠しされたみたいに
まだ薄白くぼんやりとした月は
うろこ雲のすき間から顔を少しだけ見せる
指で四角に切り取って覗き込んでみた
ぼくたちよりうんと長く生きたこの風景は
瑞々 ....
三日の休みの間
子どもじゃないから
会えなくても平気
平気な理由を
いくらでも創れるのが
大人
欲しいものが手に届く所にないと
怒ったり泣いたりするのが
惨めなだけ
君も
そうな ....
旅人は{ルビ叢=くさむら}に埋れて
横たわり
いちめんの空に
浮雲の群を見ていた
それぞれに{ルビ流離=さすら}う雲は
違った形の膨らみで
西から東へ流れゆく
自 ....
逆流する流星は再生してゆく
人々の願いを拾い集めて
重力に抗うバベルのように
大気圏を抜けてゆく
徐々に大きくなるそれは
いずれはこの星の重力を超えて
つきぬけろ!つきぬけろ!
自殺願望 ....
湖の風の匂いの中で
岸辺の片葉の葦がそよいでいる
風の音に
遠ざかる面影よ
さようなら
閉じ込められたと
思ってるのは
自分の心
誰も
閉じ込めていない
雨なのであじさいを見に行きます
真水が空から降る星の
不思議を傘で受けとめながら{引用=でも七色の八仙花
お酒の雨ならあじさいの
ほろ酔い加減もわかるのに}開いた傘には雨粒の
直径ごとに音程 ....
ラプトルのプーさん
君の時代にはもう
ミツバチたちがいたかい?
はにかまないで
ハニカム
なんて甘やかな琥珀だろう
夏は味覚と言葉を集めた
葉笛、鳥笛、魚笛
ぴーぴーきゅーきゅ ....
知っていたさ
それがただ一つの郷愁なのだから
僕は僕 君は君
無言のままで遠くへ行こう
なによりも言葉は青く
虚の果てに月は落ちてく
さあ 透明な心をのせて
有人飛行はどこへ飛ばそう
....
婚姻するハツカネズミの
店先の行列を
にこにことながめている
クリーニング屋のむすめが
やわらかく透過する
窓辺の
病院の待合室で
おんなのこが
アン・ドゥ・トロワ、アン・ ....
森の奥深くさまよっていると
重なり合う枝の
青黒い梢の繁みの中から
ふと
神の視線を感じた
見上げる先に
二つの眼光炯炯として
高妙なる
大ふくろう
神でこそなかったが
....
今宵は日本酒と
いきましょうか?
ウニセン買ってこよう
イカナンもついでに
鮭とばは美味だ
チーズも美味い
ヤキトリもいける
〆はやっぱりラーメンだ
今日のお客は
印鑑すぐに ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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