お客さんのところを辞してタクシーで新杉田まで出た。
 新横浜までの車窓からは灰色の雲と灰色の建物、それと六月の緑、新緑は深緑に変わっていた。

 季節は旅をしている、と思う。
 それは空間の ....
そんなことでいじけんなよ

そんなことでいじけんなよ

そんなことでいじけんなよ

いじけんないじけんないじけんなよ

いじけんないじけんないじけんなよ

いじけんないじけんないじ ....
言葉にならないものたちを
白いスケッチブックに描いていた

ふくらんではじけそうな花のつぼみ
ゆるやかな風にふれる木の枝

言葉にならないものたちを
白いスケッチブックに描きたかった
 ....
空からこぼれ落ちた奇跡の渦の中で
ぐるりぐるりと混ざり合う
マクロコスモスな分子を
呼吸の中で循環しながら


私の名前が 初めて生まれた日の朝
気候はすこし湿り気をおびていて
お父さ ....
Sound of the abyss

The bell of my sorrow
hung in my heart
quietly rings through all eternity. ....
飽和した悲しみが、
 雨となって降り注ぐ


  それは涙/心のかけら
  誰も犯すことのできない領域


湿った土から
 悲しみを吸いあげて、
  よろこびを咲かす  ....
大丈夫なのは センサーだけ
砂の丘でおいらはまちぼうけさ
ドックにいた 兎眼のじじいの頭は
ずっと前からいかれてた

幾つの海を越えて
ここまできたっけ
舞い上がる粒が消えねえで
 ....
喧騒と調和をはかるかの如く
揺らめく木々に囲まれた聖地

細かな石を踏み締める度に
景色との不合いさとあがりゆく口角

行き着く先に見える雲
人々が生み出していく影
メトロポリタンに愛 ....
 捨てるものはちゃんと
 ガミ箱へ入れなさい
 カゴミに映るわたしの顔
 
 夜が終り太陽で待つ

 クジラに伝えて わたしの
 バストウエストヒップサイズを
 ....
薄暗く汚い部屋にさえ季節の変わり目が来て
少しだけ心が弱くなって、
どこにいるかな、とか、なにしてるかな、とか。
赤の他人が急に恋しくなったりする

気の迷いだと言い聞かせれば
今は大丈夫 ....
君が指先に残した温度が
痛みのない傷となって
つま先までかけ巡るあいだに
僕はカップにへばりついたコーヒーの粉みたいな
君の思いを辿る夢を見た

逢いたいと呟いたところで
有限の時間の中 ....
四十をとうに過ぎてから
韓国語を習い始めた

英語を学んでみても挫折した私が
日本語と少し似ているせいで
韓国語ならできそうな気がしたから

教えてくださる先生は
日本の男性と結 ....
私は想い出していた、
遠い昔に患った、
永い永い病の名を。

私は優しく撫でていた、
広い野原に転がった、
小さな肢体の伸びるのを。

私は酷く疲れてた、
狂おしい愛と覇気に満ちた、 ....
なまぬるい風に乗って
運ばれて来た くちなし の香り

遠い昔の記憶も
最近のあの悲しい思い出も
呼び覚まされる

優しいのにあまったるい
どうしようもない嫌悪感
やりばのないこの  ....
雲が重なりあふように コト羽が霞んでいく


まいアガリ ツカモウ
すりヌけて マイおちる

帰らないゆうぐれ ピンクとブルーストライプ かさねて窓辺に浮カベ

マイア ....
誰の心にも 深い井戸があって
暗い水面からは いろんなカタチが
遠く響いてくる声に形作られ いつのまにか表れ出てくるのです

彷徨っているのはだれ?

さまよっているのは
掛け金を外さ ....
浴場上がり
潤沢目尻
豊満の火照り
は、ダレのせいかしらん

まるで
森の都を彷徨するように
思案に没頭してはいたけれど
だからと言って
純に
のぼせた
事情、でもなさそうだわ
 ....
ぼちぼち夜空も透明になってゆく
そんなことを考えながら歩く
田舎の道は
陽射しの衰えを感じさせない。
秋風に道を失ったのではない
私はただコスモス咲くなかを
君を訪ねるのだ。
コスモスと ....
柔らかな心臓の
鼓動は低く 揺れ
深い海の底の静けさに憩っていた

淡く 桃色に透けるひかりを放ちながら

ふたつが重なった瞬間から
凪の鮮やかさと
嵐の激しい容赦のなさが
代わる代 ....
*ごうんごうん

彼は
何も口にすることはないままに
色々を咀嚼して
そのほとんどを
無かったことにしてしまう

勿論、その中には
わたしの使用済みだとか
出し忘れたテ ....
はじめてみるものばかりでした
はじめてきくことばかりでした

やがてはじめてではない
ものやことばかりがふえていくと
いきることやものとは
そのようにあるのではないかと
おもうように ....
月に呼ばれて海よりキタロー
なまこ vs. 目玉の親父

くんずほぐれつしている両者
なんだかひとつの新しい生き物に見える

月鯨は月にホエール
エーテルの海を歌声が
重力波さながらに ....
熟れる前のリンゴに
堪えきれず色を塗っていたのは私

リンゴは赤いはずだから
知ってる赤で塗りつぶす

『そのリンゴは本当に赤いの?』
君が言ったので
近くで眺めてみたら
知らない色 ....
ある言葉を封印しました。
よく使う単語でした。


〈他の言葉で対処すればよいのです〉


たまたま
深い意味もなく
勝手に封印した言葉を

独り言でした。
呟いただけです。
 ....
愛したことを忘れましょう
女神様は言いました
私は従うことしかできません
だって女神様は絶対ですから

女神様と過ごした日々
とっても楽しかったけど 
ちょっと悲しいこともあって
でも ....
そして
ぼくたちの夏休みも終わった
教室はまだきのうまでの空気をつつんで
静かだ

季節が変わるんじゃない
ぼくたちが変わるだけだ
そう言ったのはいつだったか
きみはまだ来ていない
 ....
小さな部屋のなかで
きみもぼくも呼吸をしない
重く密度の濃い空気が
きみとぼくの屍体を葬る厚い土だ
ぼくたちはお互いを知らない
だれかが気まぐれに部屋をのぞくが
だれもいないと去ってゆく
 ....
頬にぴたりとはりついた水滴は
前歯から離れないふりかけの海苔のようで
「ア、雨」
と代わりに口から言葉がこぼれる


ビニール傘越しの町の風景は
いつもより少しスローモーションで
焦点 ....
平成の詩壇がかくも無惨にしめじ付きまるで
腸詰めの中で育まれる豚の心性のような状況に陥って
しまったのは単に求められているものとあるものの食い違い
つまり良いものと良いとされるものの違いがバスケ ....
わたしのことばには、肉体がない

空間ばかりを愛したせいか
かたちあるものに
寄り添う術を
忘れてしまった
わたしのことば

わたしはいつも
浮遊している
死んだ血液のつめたさで
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
孤独吉岡ペペロ309/6/8 15:42
フライユーudegeu...109/6/8 15:41
「六月のスケッチ」ベンジャミン7*09/6/8 13:26
揺らぎゆるこ209/6/8 13:23
Sound of the abyss月乃助1+*09/6/8 12:08
アジサイ百瀬朝子3*09/6/8 11:41
shizumu machine竜門勇気0*09/6/8 11:37
メトロポリタンに愛の園邦秋109/6/8 11:21
どれをくださいヨルノテガム2*09/6/8 10:44
大丈夫戒途009/6/8 3:21
一人部屋灯兎109/6/8 1:37
人と出会うまでの距離さち609/6/8 1:24
思い出aidani...209/6/8 1:08
くちなし4*09/6/8 0:51
てがみ。0*09/6/8 0:45
触れる指が教えてくれたゆびのおと109/6/8 0:00
湯気ここあこころ4*09/6/7 23:54
十月[group]非在の虹109/6/7 23:33
結び目ゆびのおと009/6/7 23:29
家電山中 烏流4*09/6/7 23:23
ア、雨小川 葉209/6/7 23:22
踊るミクロラプトル/水妖たち海里109/6/7 23:09
禁断の加実みっきゅん1*09/6/7 22:59
安らぎの象徴まきちぇり009/6/7 22:30
愛したことを忘れましょう新崎109/6/7 22:00
九月[group]非在の虹109/6/7 21:50
八月[group]209/6/7 21:48
ア、雨ことこ2*09/6/7 21:09
てにをはミュージアムキリギリ209/6/7 20:39
『ことばとからだ』あおい満月1*09/6/7 20:18

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