木漏れ陽は剥ぐ息、削ぐ息を幽囚するだけの意識を緩慢にした罪に問われ
もう吸うだけでよいでしよう、と諦め加減に{ルビ帷子=かたびら}着けて防御しやせんかと泥酔の果てに漸く宵越しの杯交わせば
カタカタ ....
潤いを忘れたグラス

壊れた時計とその向こうで刻一刻と沈みゆく太陽

空白を綴る日記、封をされたままの手紙

赤錆びに自由と風を奪われた風見鶏

扉を失ったアンティックの鍵

弾き ....
萌え、

奴らには判らない
のだ。

ホストを囲んでドンペリが最高だと信じている
煌くシャンパンタワーを前にした
派手やかに着飾った色カノ、
そして何を隠そう・・・・この俺だって
 ....
炎さえ

噴き出す不安定

焦がす空に

染め自らの質量を

封じ込め



人を演じ

理解を超えたものへ

答えを問い続ける



 ....
              090610




小次郎が
きびすを返す
刀を片手に
さっさと歩く
抜刀して歩くのは
人の体力には余るのだと
今の人は言うかも知れない
今の ....
たたく
なぐる
うちあわせる


うちつける
こと


激しくぶつかり合って
痛い
痛い
嫌だよ


うちつけて
たたきのめして
泣いて
わめ ....
今はもうだいぶ古びてしまったけど、
あなたが生まれてすぐの頃
お風呂に入れている写真がある。
頭の後ろを片手で支えて
おなかの上にはガーゼのハンカチ

ただ無心に 洗い残しのないようにと気 ....
なきつかれて

ふとみる

窓ごしのやわらかなひかり

見上げれば 曇天
 
 
あるひわたしは
さかだちしてることにきがついた
うまれたときからずっと
あたりまえだとおもっていた
さかだちをやめると
ちちもははもいもうとも
しらんぷりしてさっていく
しか ....
何で生きてるの


死ぬ意味がないからよ
マンホールをひっくりかえして重力に従いおっこちてる
今新しい話題についての知識が無く全くわらえないまま
あたたかな下水に浸っている俺の右肩からどぶねずみが斜めに
横切るのが最高にありがたくて涙が ....
騒ぎたてるのは

今世紀最大の大泥棒

月夜にのこるのは

二つの影と不気味な笑い声だけで

あとは宝がなくなっただけだった

ポーカーでの手札は

いつもロイヤルストレートフ ....
遠くばかりを探していたら
いつの間にか目の前に立っていた
思わず向けてしまった人差し指

音楽の授業でピアノのテスト
弾けないわたしは放課後まで練習
ミの位置にはいつも中指

教えてく ....
先週の金曜日に係員が
片っぱしから抜いてきた芥子が
車庫に運び込まれて

取りあえず焼却炉に火が入る日
まで
放置していた

 チョクシャニッコウハアタラナイシ
 カゼトオシモイイカ ....
線路の脇に咲いている菜の花の細い列
誰のものだろう止められている自転車
真新しい制服の群れからこぼれる音楽
まだ来ない電車を待っている春の駅の

たゆたう人々の視線の高さを蝶が飛ぶ
過去か ....
教室の隅にピーターパンがいる。
誰もそれを見ないふりをする。
寂しいピータパンはおどけて踊る。
すると漸く何人か
彼のほうを見て笑う。

教室の隅にピーターパンがいる。
もう誰もそれが見 ....
無限にもなるだろうが
赤外線を溶かした空のどこかで
忘れてしまわないかね
帰宅しようとして私たちは
点々と席を立つ
窓からのぞく市街地では交通が縦横に操縦され
ビルディングが夕陽をニジュウ ....
いつかの日のこと
その時あたしは中学生だか高校生で
ブラックコーヒーを飲んでみたのです
その黒さはブラックホールのようでした
(ブラックホール 見たことないですけど)
とても苦くて砂糖とミル ....
そのうち夜は来る
と 言い聞かせる
夜になれば
夜は来るはず
でも まだ十分明るい
全てが当たり前の
世界に見える
俯瞰し
俯瞰される
私(たち)
ずっと昼間だったら
世界に在る ....
わかっていながら
最終譚にはまだ遠い
修辞も 出てこない
苦しい言い訳のような
もつれ方
手慣れてはいるが
切実さに
欠けている
眠い季節には 煙い詩を
重い施設には 検非違使を
 ....
決まった時間に
あの列車はやってくる

はずなのに

今日は
停まらない
追いかけても間に合わない
見知らぬ女が中で笑っている
「彼女」の列車は去って行き
静かな駅のホームには
 ....
はじまろうとする
あらゆる終りに贈る
季節たちの語りは終わった
わたしたちは手をはなし
時間のものがたりではなく
空間のものがたりをつくる
これからわたしはここ以外をめざし
ここ以外の土 ....
北斗七星をはじめて見たのは
最近のことだ
ぼくが少年期を過ごした街は
空が区切られて
オリオンの三ツ星しか知らなかった
きみの家にいそいで
枯草の道を歩いているときだ
眼前にあらわれたの ....
岸辺だ。鳥のとまった街灯は。飛び立つしかないのだ。
自転車に乗る作業着姿の若者たちのように、世界を無視して

ぼくは車内から意識する。
隙あらば道路に飛び出してくるあいつらのように、かつては
 ....
昨日と同じ色の朝の
昨日と同じ匂いの時間に
気紛れに買ってしまった
オリーブグリーンの傘を開く
慣れきった慌しさのほとりに
淡い緑色の翳が落ちて
治りきらないささくれの端を ....
蝉が鳴いたら

「蝉が鳴いたよ」と言う

空が晴れたら

「空が晴れたよ」と言う

そういう暮らしを

してみたい

そういう暮らしを

あなたとしてみたい
月光が夜と重なったということ
薄雲は照らされても変わらないということ
それを私が見上げているということ
それから、繰り返すということ
始まりが終わりであり
終わりが道をもたらしてくれた

 ....
知の晦冥に閉ざされた盲目を
混沌が縦横無尽に終会をする

さて、始めようか。
つみとれない亡霊果実を
暗澹たる宇宙の墓で
貫徹する意識不明の夢路
濫獲された言語の希望はあてにならない
 ....
扉が
壁になった
観音開きの合わせ目には一ミリの窪みもなく
錠前も、蝶番もなく
光も、ざわめきも、向こう側の気配はなく
ひた駆けてきたあなたの
汗と、一千万秒が
消散した その静寂で
 ....
日常の底辺を二つに割って
その間を流れる河で泳ぐこと
海に出ること 叫ぶこと
朝も夜もない北へ向かって傷む
幾つもの舟は
弾性限界を突破して
大破した

塵となり
風に巻かれた星屑
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
「剥ぐ息、削ぐ息」Leaf1*09/6/10 18:24
Etudes Op.10 No.3瑠王1*09/6/10 14:34
クリュッグVSドンペリニョン ☆atsuch...16*09/6/10 12:28
路 頭北星三天0*09/6/10 11:35
古道具屋あおば4*09/6/10 8:31
BatteriePiroue...009/6/10 4:24
あなたにゆびのおと209/6/10 4:07
夜の居間に009/6/10 3:08
さかだち小川 葉209/6/10 1:52
いみサイコ009/6/10 0:57
マンホールモリマサ公609/6/10 0:53
今世紀最大の大泥棒こめ809/6/10 0:25
ゆびについてあ。12*09/6/9 23:46
抜かれた芥子はすぐに蕩けるkauzak7*09/6/9 23:04
待機線kaeru309/6/9 22:43
教室の隅にピーターパンがいた亜樹109/6/9 22:25
インターネット、遠近法高橋良幸209/6/9 22:20
ブラックコーヒー新崎509/6/9 21:49
短夜フクスケ109/6/9 21:29
もう、おやすみ吉岡孝次109/6/9 21:20
だいすきな列車cass209/6/9 21:18
十二月[group]非在の虹209/6/9 20:57
十一月[group]109/6/9 20:56
梁よりも真っ直ぐなその高みから恋をしろプテラノドン209/6/9 20:33
雨曜日nonya11*09/6/9 19:48
空が晴れたら清水勇介209/6/9 18:09
いきるということ中原 那由多209/6/9 17:32
こしごえ1*09/6/9 14:29
春の終わり伊月りさ16*09/6/9 12:34
防衛線佐藤真夏5*09/6/9 11:57

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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