まちのすき間や
料理のかくし味や
音楽のうらがわに
そして、こころのどこかのしょっぱい海に
古ぼけた教室のような空間があって
気まぐれにドアがひらけば
そこには、
だいすきな人たちと ....
白いシャツに反射する
その眩しい光
瞼を閉じても
君の残像に支配される
隣の部屋のカップルは
毎晩遅くまで話をしている
笑い声がわたしのベットまで聞こえていて 眠れない
わたしは耳をすます
彼らがセックスをするとき
わたしは自分の恥部に手を当てて
そこから ....
あんたの手垢がついたギターが埃を被っとる
もう弾かんからな
だったらなんで
弦の買い置きを置いたままなんかな
だったらなんで
こんなにすぐ手の届くところにあるんかな
仕事を ....
どこからともなく詩が湧き出して止まらなくなるなんて嘘で
とびっきりの気持ちひとつあれば誰にでも
歌が作れるとかいうでたらめを
二十一世紀のあちこちで吹聴する迷惑な優しさ
日本語で叫ぶ臆面のなさ ....
1
この話は
映像も感情も引き出しはしなくて
もしそうなってしまったなら
この話はなかったことにする
2
あなたは
私達と呼ばれることを拒むので
私達ではない
私は
....
月曜日は布団とずっと仲良くしてたくて、
火曜日は何で生きているのか考えて、
水曜日はドラマに涙して、
木曜日は夜ご飯で笑顔になって、
金曜日はバイトの結果に緊張して、週末が楽しみで家に帰る。
....
僕の知らない過去と
わたしたちの未来に
長く伸びる辻占の影
いつもの帰り道には
いつも違う待ち人が
真っ赤な花を散らす
嘘つきなあなたの頬
なのに ぎこちない
まなざしは いつも
ほ ....
ザザ、ザザ ザザ、ザザ
調律には音叉の骨伝導のように
拾い上げた貝殻を耳に充てながら願つた暁雲の下
ほんの数分でいいと思つた
僕達に見合つた波形で鬩ぐ潮騒の漣音 ....
空へと放った愛の言葉は
今ごろどこにいるだろう
雨の向こう側から
しずくのひとつを
ふと、思う
空から盗んだあの日の苦みが
髪と夢から香るとき
海はきまって
凪 ....
無数の雨粒に包囲された
とある休日の午後
僕は僕の形をした部屋を
ひきずっての遊歩道
何度も傘をノックするのは
とあるお節介な日常
僕はミエミエの居留守を使って
知らんぷりの遊歩 ....
君がいない朝の曇天は
なんて気分の悪いものなんだろう
このままずっと君のにおいがかすかに残るふとんにうずくまって
もう一度君があのドアを開けるまで目覚めずにいたいのに
非情にもアラーム ....
1人死んだって
何も変わらず時間は流れる
何も無かったように
田んぼで猫がニャー
ジジイがカブでブーン
小学生がキャー
角っこの民家の犬は
相変わらず黙っている
....
毒を吐き出す。
延髄刺激されて
下腹部の奥がぼんやりと痛む。
この人に向けて、体は動いているのだ。
あたしが描くものは?
{引用=
二〇〇五年八月二十八日 三人合同誌『Memento- ....
ひだまり食べてほっぺた膨らまし
オイラも妊娠5ヶ月になったお腹をぽんぽこぽん
メタボメタボとお騒がせも
そよぐ風が気にするわけでもなし
河川敷は川の流れに追いつけ追い越せと
ジョッギング ....
SOS、SOS
アローアロー聞こえているかい。
こちらトウキョウ、こちらトウキョウ
アローアロー聞こえているかい
ムラートに見えるかい?
そいつは悪い冗談だ
アローアロー ....
心が安らぐ時間
カラスが鳴き
カカシが笑い
トンボが踊る
大きな太陽
小さなアメンボ
なわとびもって
弟の手をひく
幸せな時代
幸せな心
純粋な時間
愛に満ちた生活
....
虎と少女が愛しあってはいけないのでしょうか
虎と少女が旅をする物語 なんて素敵でしょう
虎と少女が寝食を共にするなんて
そう思いませんか?
愛とは何でしょう
虎は愛を ....
ナスがなった
まだ小さい
そっと撫でた
冷たかった
夏の音
風が聞こえる
雨は降る
土は湿り 葉は大きく広がる
ナスがなる
まだ小さい
重そうに 頭は ....
ごむとびしてる
おねえさんとよんでいた
おんなのこは
いまはそこにいない
きんじょでくらすときいた
たんしんふにんの
おっとをまついえで
あいにいきたいけど
きょり ....
陽の沈む蒼白の空
壮麗な瑪瑙(るり)の雲は
銅青の空を梳(くしけず)る
私の額に
はらはら
それは震えて落ちてくる
もう構わない
歩いて
涙を流して
ぼんやり引っ込め、それでも
そ ....
幸せだったら
誰も詩など書きはしない
一文字でも
書いてしまえば後戻りのできない、
あなたは
詩人のはしくれ
行き場などない
銀河の小さな島宇宙に住まう囚われ人
詩人はだから、いつ ....
かげろうみたいに揺れていた
道端に咲く花の名前を知らなかった
うつむきながら歩くのは
暑いからではなくて
探しものをしているから
交差点で泣いている少女を見かけた
優しい言葉をかけ ....
P^夏バターとバナナのサンドイッチ
はちみつのビーず飛び散らせて
ティータイムチャイム@ハーブ園
夏のおばさんのお茶会の常連さんは
立ち姿すずやかな青き薔薇のシュバリエや
キャベツ畑のラ ....
ある赤ちゃんは公園で
暖かい風に吹かれながら
ベビーカーから見える青い空を見上げる
ある幼稚園児は
ジャングルジムのてっぺんから
人より少し高い所から
雲がゆっくり ....
だうも
詩というものは
いまの日本では
直截ではだめらしい。
パプアニューギニアに暮らしたことがあるが
700近い言葉が
いつも飛び交っていた
だうも
日本という国の詩は
複 ....
カラリ カラリ
氷がゆれる朝
アイス珈琲がにがい
曇った静かな火曜日
勤勉な僕ら
連日の触発に
発酵できそうさ
「せめて美化しないように」
でも ....
椅子に残された影を抱いて
私は目をつむる
もうにおいもなくて
人間くさい欲望に弱いところも感じられない
こうやって私の中でのあなたの存在が消えていくのを感じる
思い出が消えていく ....
四人の賢者が廻り行く
指さす道は捨てられて
先の野原も捨てられて
流れる大河も捨てられて
小さな家も捨てられて
やがて大地は消え去った
あの日別れたあの人の
遥か{ルビ儚=はかな}な ....
カラス石鹸「を」洗う偶に会う二度も匂う大吟醸フライパン上気丈の鴉微少のグラス揺れる肺ブランコ割れる爪サーカス星が瞬く宝石に換わる汗見送る贈る言葉を考えているずっと、星座板ペン先で示されたのは、言葉なん ....
3697 3698 3699 3700 3701 3702 3703 3704 3705 3706 3707 3708 3709 3710 3711 3712 3713 3714 3715 3716 3717 3718 3719 3720 3721 3722 3723 3724 3725 3726 3727 3728 3729 3730 3731 3732 3733 3734 3735 3736 3737
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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