ゆらゆらと
気づかぬうちに明日は来るから
楽しい思い出も、悲しい思い出も
今日に仕舞い
明日を生きることを楽しもう
ポケットにはipodと数枚の紙幣と小銭を入れ ....
たとえその大半が常套句だったとしても、その書き手にとってほんとうに書くべきことなら書いても良い、と断言するほどの勇気はぼくにはないけど、でもその逆に、数百年前にもう誰かが解決済みの悩みを単なる無知のせ ....
聖なる夜のイブにだって
血は何リットルも流れる
殺人てわけじゃなく
輸血用の血が無駄に捨てられたってことだけど
ニュースで言ってた
それを聞いたからってわけじゃないけど
聖なる夜に ....
アスファルトの照り返しは穏やかではない
24号線沿いのひび割れた歩道を蹴って
いつまでも変わらない信号を見上げる
太陽がもうひとつ増えた気がした
雨と晴れの境目を見つけた少年時代の君を
....
うすむらさきの雲の向こうで
夕日がしずむ
水羊羹の表面を
スプーンですくうように
なめらかな冷たさを泳ぐ
信号機が ぱっぽう、と
くりかえし諳んじて
歩道橋はひとの重みにたわむ
み ....
何らかの神経伝達物質によって
あやつられる もろい命
こんな安月給からも取ろうとする税金
などと憂鬱な近頃
久しぶりの天気に思わず見上げた空
大きな青空の中
その小さな ....
この世の全てに
いくつかのちからがあります
弱いちからと強いちからと
まだ見つかっていない重力と
あとは、
みなさんが考えてみてね
と去ってしまった先生、
僕らはうなずいたままです ....
あれはすれ違うように
落ちて行った
ぶら下がるのに
疲れ果て
ちがう世界を
夢見て
透明な奈落の底には
青空が見えた
星も月も見えた
でも 何も聞こえない
鳥の声のささやきや
風 ....
待っていてね
今、食事作るから
今日は梅雨が旬の鰯で
蒲焼にするから
タレは
醤油とミリンと酒を
同量が
ポイントです。
笑顔の食卓
楽しいおしゃべり
今日は機嫌が良い
....
孤独を感じるとき
心の声の
ボリューム
わずかに上がり
聞きとれる
あなたの叫びが また心をえぐってくのよ
聞こえない叫びが ずっと耳の奥でこだまして
ごめんねって 届かない声で 泣くの
贖罪に人を愛して
自分が愛されることを 恐れる人よ
もう 赦さ ....
夢が 微睡んでいる
緑の葉陰ものうく揺れる
やわらかな午後を
その瞼を 胸もとを つまさきを
うすい風が吹きすぎる
夢は そうして 自らを
夢みている あえかに甘やかに
その夢の ....
ファミレスの床に
男の人が倒れていた
可愛そうだったので
メニューを見せてあげた
チキンドリア、とだけ言って
男の人は息絶えてしまった
警察やお店の人が忙しくしている間
僕はハンバ ....
幼い頃の嘘
明日への嘘
昨日の嘘
愛するがゆえの嘘
恐怖からでる嘘
反抗心からの嘘
プライドを守るための嘘
あなたへの嘘
自分への嘘
取り返しのつかない嘘
取り戻すための嘘
傷つ ....
浮いた光は気まぐれに運ばれているのか
それとも決まった順路を漂っているのか
ただ、示されたとおりに視線を動かす
乾きから守ろうとする瞳は水の膜を張り
鮮明だったはずのものがぼんやりにじむ
....
湿気と暑熱が凝り固まるジャングルの奥
そのはば広の葉の重なりを覗きたまえ
黒く蠢くものこそ無数の毛虫
黙々と食べ累々たる糞を垂れる
糞は山となりジャングルとなる
すなわちジャングルとは彼 ....
探す 私 居場所 時間
溶ける 誰か 消えた
私であったはずの私
もう私でない私
未来 明日 昨日 今日
時計 廻る 巡る 十三
不変 願う 偽り 真実
海 空 割れたら ....
ねぇ、知ってる?
あの空も
この言葉も
本当は何もかもパプリカなのよ
私の創り出した世界
(レプリカ、と言いたい?
な、なに言ってんのよっ
パプリカよ
決まってるぢゃないっ
....
旅するひとよ、空は
くるくる重低音を行き来して
雨の匂いさえも はなうたの
材料にしながら
「これからの僕を分けよう」
粒は汚れのない アリスの涙
少女は聞きわけよく
旅するひとに付 ....
シトシトとまとわりつく様な雨の中を歩いていました。
ボンヤリと考え事をしてドンヨリとしちゃったりしながら。
不意に後ろから、アンタ何なのよ!と女性の声が聞こえて振り向くと、
カッ ....
梅雨の中休み
夏に急かされることもなく
冷房の効いた部屋で
午睡に委ねようかと欠伸をする
いつもよりほんの数ニュートンだけ重力が大きくて
明日また雨雲が訪れたなら
雨粒の重みで紫陽花の ....
あなたを闇と見込んで何度もお願いしていた「言葉の代わりになって欲しい」迂闊だった
知らずにまばたきしていた(、乾いた根は空に向かって伸びるだとか)あなたが好んで身
につけるピンク色。
塗りつ ....
人参の切れっぱしは北の窓辺
日に日に伸びていくやわらかな葉は薄明かりの中で
光を もっと強い光を
その葉先で探しながら
窓の外を見つめた
細い白い根を水中に這わせて
オレンジ色は痩せて ....
切り削る弦月は
生温かい月明かり
星の角先が知らぬ間、円みを帯びている
願いを込めれば
河瀬に
天の河の流れは淀み
瀞(とろ)に溜まった星たちが
あふれて
私(ここ)に落ちてく ....
草野球のグラウンドに照明が点る頃
まだ夕陽の漏れるまるい空に
すーっと二羽の鳥が舞いあがる
ただそれだけのことに見とれて
足を止めている 橋の上で
右手のバッグには夕飯の材料
左手のタ ....
見知らぬところで
ひとのこころは
てのひらを返したり
大人だからだまっていたり
六月が川面をぎらつかせている
ぼくは見つめている
なにかを吐き出したくなっている ....
つうきんちゅう
きれいなひとと
たくさんすれちがった
かえりみち
きれいなこいびとたちと
たくさんすれちがった
いちにちのうちに
こんなにたくさんの
こいがうまれて ....
紺碧の空はちぎれた
それが青い花になった
だからあなたは
空のしたの青しか信じなかった
あなたのそんなメルヘンを
まもりたいと思った
そう思った刹那から
痛み ....
こころが感じたことを日々記している
こころ・・・
こころとは不思議だ
こころは私じしんであったり
ひとの感情を取り込んだものであったり
まったくの空想であったり・・・
(私は日々をたし ....
人の結婚式なんて退屈だ
知らない花嫁さんに「きれいですね」と言い
何度も「あおめでとうございます」と言う
ほんとはちっとも そうは思わないのに
わたしは人の幸せなんて喜べない
なんて心のない ....
3696 3697 3698 3699 3700 3701 3702 3703 3704 3705 3706 3707 3708 3709 3710 3711 3712 3713 3714 3715 3716 3717 3718 3719 3720 3721 3722 3723 3724 3725 3726 3727 3728 3729 3730 3731 3732 3733 3734 3735 3736
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.38sec.