{引用=
雨屋でちいさな雨をひとつ買いました
机の上においたビンのなかで
ちいさな雨雲が
元気に雨をふらせています
}
雨がまっすぐ降っている
女がじぶんのために着飾っている
お金はひとをすこし幸福にしてくれる
お花が時空の先端で揺れている
あなたの風邪が治りかけている
生物も無生物も
....
何がしたいんだっけ。
何が欲しいんだっけ。
何を求めているんだっけ。
たまに、解らなくなる。
悩んで、忘れて、思い出す、繰り返す。
それが、続いている限りは、大丈 ....
ニニロッソは
笑っている
やわらかい
トランペットの音
気持ちのいい時間
空間、関係、会話
なつかしい感触
フワフワのタオル
楽しい思い出
楽しい毎日
メトロノームが動いて ....
吟じます
なんて冗談を言うけれど
私の中には日々吐き出す物がありまして
ダラダラしながら戸惑いを軌道修正し
矛盾した世間の中で自分を作り出す
母が亡くなった時は
セ ....
あの人の傘をひらくと
あんまり大きくて笑えた
ジャマじゃないの
と聞くと
あの人は静かに笑った
あの人の傘の中は
しんと静かだった
なんだか安心で
雨なのに
心強くて
それはきっと ....
そう君は
通り雨みたいなものだったんだ
たくさんの染みを僕につけて
そう君は
通り雨みたいなものだったんだ
いつかは去って染みは消えて
立ち尽くす僕を困らせて
乾いた心を ....
くれない匂う 露を宿して
静かに座っている
庭の王が
蝶に語った
――そろそろだから 誰かに話をしたかった
二十日目の夢のことば
咲き定まり
咲き乱れ
さよなら と 無 ....
あなたの胸に
耳をあてたら
はじめての音楽
街の魔物に
惑わされずに
ゆるやかに流る
とうめいの
とうめいを
何と呼べば
何と呼べば
とうめいの
....
雨で滑りやすくなった階段を
気の遠くなりそうなヒールが歩く
授業に間に合おうなどと
考えて
階段で
転んでくれるな
決して
○
十八、十九のころ
僕は大変に不真面目な学生だっ ....
脆弱な灯火
辛辣な横顔が唇を裂く
邪魔な存在達が邂逅を撫で合う
長い・・長い・・
君を愛した日々
長い・・長い・・
君を憎んだ日々
総てを忘れてしまうほど ....
異色の現界に
おぼろげに在るのは
猥雑な愚かさの塊
無知蒙昧で
ガラクタ遊びが好きな
背徳の酪者
"誰かに知らしめたくて
屋上から脅してみたんだ"
....
分かち合うことが
人と人との繋がりならば
いずれにせよその繋がりは
細い糸の様な物であろう
ヒステリックな世界の背景は
いつしかアメーバによって
浸食されていく
....
停車場の
傾く白熱球の下
如才無い白兎は、哀れむ赤い目に
お前を食いはしないと
処決の心意を翻せば
喜んで飛び跳ねる
私は、
蛙肉のような
兎のシチューにローズマリーの香りを思 ....
ねぇ
そのひんやりした床に
目を閉じて
耳をあててみて?
高速で道路を走り抜ける車が
ささやかに笑い合う地下水が
優しい歩調で歩いているあの人が
おしゃべりしながら列を成す蟻 ....
映画でいっぱい倒れる人
真ん中いっぱい悲しくして
はじっこにいたら消えてなくなる
廃棄のできないわだかまり
ぐらつく感じをきちんと押さえ
ぱしゃりとやったら感動一つに
そんなことより
....
いいたくても
言えなかった言葉
心の中じゃ
100回だって言えるのに
いざとなると
喉の手前まできて
声にならなくなってしまう
伝えなきゃって思うのに
心を通わせる一歩手前で
目をふ ....
くるおしいと泣きながら
少女はおんなを殺した
触れていたいと叫びながら
汚した手を嫌った
繰り返した言葉を呪い
耳を塞いだ
くるしいくるしいと心が軋んで
去りゆく少 ....
{引用=ツキが、
ツキがいないから
ぼくは今日ここで
闇にとけるんだ。
わからないことは、
知っているつもり。
うそだけは、
吐いてもゴミにならない。
すてられない。
....
‘刃渡りを阻止する事が出来ません’
そう言うと彼は
右眼の中に頭を擡げ静かに鍵を剥がした
果たして可能であったのだろうか
彼が弄りと氷と明日を前にして
正しい選択をする事は
横切ろ ....
赤い血が時々生命を忘れて凝固して俺の血管はサビついたプラントみたい、尖った先端が劣化したチューブを内側から削いでいくんだ、砂浜をサンダルであてもなく歩いているみたいな… ....
深くため息をついて
指の軋みを聞きながら
風に捲れ上がる白と黒の
立ち止まっている時間の
やけに霞んだ太陽は
昔日の色をして
薄闇の縁側で見る
あなたの横顔は
丁寧に折るシャツ ....
「自由党をば飲ませたいオッペケペーオッペケペッポーペッポッポー」
「待てど暮らせど来ぬ人を」
「メケメケ バカヤロー 情なしのケチンボ」
「おしりかじりむし」
私は明治に生まれた ....
分からないわ
何度そう言われても
私には分からない
分からないわ
そんなに泣いて頼まれても
私には分からない
分からないわ
だって別れる理由なんて私にはないもの
分かりたくない ....
「♪・・・」
「何の歌?」
「秘密」
それが呪文であったかのように、貴方が現れたことがあったわ
「雫のリズムに合わせているみたい」
オルゴールのようにカタカタと哀しい
「これからもっと ....
大人になるということ
そうか
もう、君に会えないということなんだな
甘い息を吐いてあなたがわらう
雨をつれてくる雲が
窓ガラスからはみ出すほど
声と恋に似た響きで
名前の知らない鳥が
海のほうから逃げるように
今までが嘘だったとは
言いたくな ....
四年に一度の祭典 鮭投げ選手権
世界中の荒くれ者たちが一同に介して
鮭という鮭を片っ端から豪快に投げまくり
飛距離や芸術点を競うというこの大会は
第一回大会以来年々集客数を減らして
今年はと ....
ポケットの中にビスケットがひとつある
これを叩くと二枚に割れてラッキーだが
ポケットの中に入れたまま叩き割るという方法は
ポケット内にビスケット屑が散らばるという難点があり
また均一な大きさに ....
私は学習塾を経営する44歳の独身男性です
先日、気心の知れた友人たちとの酒の席で
酔いに任せて自分の性癖を暴露したところ
その日以来友人たちとは連絡がとれなくなり
町内でも様々の蔑ろに遭うこと ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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