衣擦れの音が
耳に心地よくて
寝たふりを続けるから
もう少し
歩いていて欲しい
未舗装の砂利道の上、うろ覚えの英語でルー・リードのWalk on the wild sideを口ずさもうとするんだけれど、あらぬ方向へ跳ね回ってどうにも様にならない

緩んだままのスニーカーの靴紐 ....
父も母も自称詩人で
17人いる兄姉の14人までも
自称詩人だ
残りの三人はフリーターだ
ちなみに6人いる弟妹は
放火犯だ
そんな私は
生まれたときから
自称詩人だった
現在62歳だが ....
降りていく
夜空の底へ
降りていく
瞼を閉じて
降りていく

やはらかなそこへ
そこなきそこへ
はらはらはらはら舞いながら
やさしいことのは散らしながら

降りていく
宇宙の底 ....
夜をあたたかにする
二月の雪は
ほとんど真っ直ぐに降る
小石を詰めた財布が
昏い水に沈むように
アバタエクボの氷塊[不透明]と剥がれかけた包帯、そして瘡蓋
っああハあ……ァッィ……うやっァ゛ン+特にこのネコのこと
引っかき傷を収められたばかりの黄土色の日焼け跡をくもりがらすは。
だらしなく ....
その時、窓ガラスの割れる音を聞きつけた衛兵たちが、
部屋のなかに駆け込んできた。「オスファハン様、どうしたのですか?」
「遅いぞ、お前たち」「はっ、申し訳ありません。そして、その者たちは?」
「 ....
(この短時間に、話をエインスベル様のことへ持っていくとは……)
エイミノアは、感嘆していた。盗賊ヨランは、ただ者ではないのかもしれない。
エイミノアは、ヨランとオスファハンとを交互に見つめた。
 ....
まだるいベッドの上
まるどらのはみ出した先っちょを不意につまみ上げると
焼きマシュマロがどろりとクラッカーからずり落ちた
ああ果てしなく伸びていくだけの朝
しかしこのだらくは健全である

 ....
目をつむり
こころの
闇を見つめると
聞こえてくる
光もある



どこを見るともなく
宙を
ぼんやりと
見ている時がある
どこかのここで



宇宙が生まれてからずっ ....
花先が指に触れる
雪の際からとけていく六角みたいに
わたしの指が花の熱で
輪郭を失っては蒸気になって
この空に還る
いまここに
この場所に
花先に恣意はないのに
わたしが勝手に崩壊して ....
水を つつむ グラスを
つかむ 指を ひらく

床に着くまでのわずかな時間にも
水はこぼれてる
それまで包まれていたものが
ゆっくりはじけた

みじかく鋭い悲鳴が
こんなにも全てを変 ....
ささやく 残照の海
なれた 忘却の罪
水は 空と結ばれ
夏の 夜をことほぐ

うたうべき歌を秘め
ひとり影だけを踏み
あの人を想う

気化した銀が まるく冷え
やがてひろがる 天の ....
一部、前言撤回になるかも知れないが
与党の積極財政派の議連の議員、二人が
与党の骨太の方針に
財務省が数年の間に亘って仕掛けていた
国の社会福祉以外の支出の増大を
年間330億円しか認め ....
役に立たない
あいつ死刑
顔が嫌いな
あいつ死刑
じじいもばばあも死刑
死刑、死刑、死刑、死刑
死刑、死刑、死刑、死刑
求刑は死刑

被告人は死刑
弁護人は死刑
検察官は死刑
 ....
何処にも行き着くことはなく
そっと明かりを灯すように
静かに確かに歩んでいる
過程にのみ意味が開き
繋ぐ意味に花が咲く
そんなひたむきな息継ぎを
ただただ静かに晒している

(目眩くよ ....
ながれるようにsuka
iはいはいはい

の ろんごろん もち
ヨランの後に続いて、ゆっくりとした足取りで、
エイミノアが執務室の床に飛び降りる。
「おや、これは何の真似かね? 戦士をわたしに差し向けるとは?」
オスファハンは、いささか困惑したように呟いた。 ....
オスファハンの周りで、いくつもの炎が揺らめいた。魔法の衝撃弾である。
これならば、窓ごとヨランたちを吹き飛ばすことができよう。
ヨランはにやりと笑った。そして、窓のサッシに手をかける。
エイミノ ....
文字数の足りない最終回を
とりあえず
一年後に弾薬として
気の利いた演奏を
壊したい人質はまだ急須の底
貯金箱の目前まで
句読点を怪文書に隠してはいた
暗黙の被害者たらず
ほじくれば聖 ....
石はうごかない


当たり前なんだろうけど、「文字四次元論」は、
(空海やプラト ....
とうとつにくるむねのいたみに、かけれなかったことばをおもう。すなおにいえたなら、どんなにらくだっただろうか、おたがいに。
つたえられないことだけがつのって、かわりになくことしかしらず。ちょくにいえた ....
曲がった声の刺さった羽のなかで
切り分けられて爪をたてられたとき
本当に、本当に
どこか遠くに来たんだって思った

真っ直ぐなビルがあって
ひずんだ音を立てていた
夏の太陽がどこかに ....
コンビニの旗がはためいている
僕はイートインでアイスコーヒーを啜る
いつ痛みだすか分からない肉を抱え
明るい街を見ている
理由もなく歓びに包まれ
明るい街を見ている

見れる、感じれる
 ....
テレビの中で
人々の行き交う雑踏の渦に
少年は独り立ち尽くして
涙をこぼしている

「なんで僕はここにいるの?」

私はテレビの外から
少年に音の無い声で語りかける

「この世界 ....
きみがどう思っているかなんて
考えもしなかった
僕がどう思っているかを
伝えようとして
精一杯だった

もう少しだけ
やさしい人間だったなら
きみの言葉に
耳を傾けることができたなら ....
まだ明けぬ夜のことなど延々書き連ねたところで仕方がないのだ、日向のことを、簡潔な希望のようなものを綴らなければ誰もそれを読んでみようなどと思うはずがないと、誰に言うともなくひとりの若い男が初めての .... 「高市」発言で精神が折れた

日本を取り巻く現在の状況を把握して

経済のことも真面に捉えて

消費税減税が必要だということを

きちんと理解した上で

積極財政を唱えているのだと ....
剥き出されている

神経は逆立ち
熱風に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
「ヒスフェル聖国でも、エインスベル様は戦犯なのだな?」
エイミノアが囁いた。ヨランはゆっくりとうなづく。
「それで、お前はいったい何をしようとしているのか?」
「それは、時が来れば分かります。エ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
束の間坂本瞳子1*22/7/6 22:22
夏の始まりちぇりこ。322/7/6 20:21
自称詩人の履歴書~へだけこくし花形新次022/7/6 19:06
むおん ちんもく むげん むていひだかたけし5*22/7/6 18:49
五行歌222/7/6 17:39
めめんともりをゆくあらい022/7/6 17:12
オスファハンと盗賊ヨラン(七)[group]朧月夜1*22/7/6 16:32
オスファハンと盗賊ヨラン(六)[group]1*22/7/6 16:31
まるどらロッキー自由美学022/7/6 12:03
※五行歌 五首「命にありがとうさま」こしごえ2*22/7/6 7:01
花先が指に触れる万願寺2*22/7/5 22:39
つつむsoft_m...122/7/5 21:59
七夕122/7/5 21:43
「一部、前言撤回になるかも知れないが」ジム・プリマ...1*22/7/5 20:02
死刑花形新次122/7/5 18:51
永遠ひだかたけし7*22/7/5 18:36
mochiIN0RI122/7/5 17:12
オスファハンと盗賊ヨラン(五)[group]朧月夜2*22/7/5 15:53
オスファハンと盗賊ヨラン(四)[group]2*22/7/5 15:52
金網と槌あるところにあらい422/7/5 13:35
石はうごかない 足立らどみ2*22/7/5 11:51
おやすみなさいもいえないで武下愛022/7/5 11:45
知らない国の大きな太鼓竜門勇気2*22/7/5 11:02
ありがとうひだかたけし422/7/5 11:00
約束服部 剛122/7/5 2:04
花形新次222/7/4 23:13
戦争と戦争ごっこの話ホロウ・シカ...3*22/7/4 22:58
「高市」発言で精神が折れたジム・プリマ...2*22/7/4 21:36
荒野(改訂)ひだかたけし5*22/7/4 14:21
オスファハンと盗賊ヨラン(三)[group]朧月夜1*22/7/4 13:32

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