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暮れ急ぐ空の半分は明日の為のもので
残りの半分が今日と昨日に残した物を映しているのだと、
お互いに主張して譲らない青と赤が、譲り合い一つに溶け合ったなら紫色を生むのだと、天の切れ間には黄昏 ....
灯が川を流れてゆく
灯はたましいだ
青い川を流れてゆく
悲しみが胸や鼻をつまらせる
あなたをコピーする
それをたましいに貼り付ける
あなたが見つめている
....
きょうぼくのからだは
悲しみにつまっている
表面張力いっぱいで
すこしでも揺れたらこぼれそうだ
きっと何十年まえ、何百年まえにか
おなじ日に
悲しみにあふれた日 ....
富栄養のこの時代
泳いでいるだけで
食べ物が入ってくる
情報過多になる
洗脳するTV
お笑い芸人がはびこる
洗脳するテスト
もっとのんびりして欲しい
一方的な関係
人の気持ち ....
今のことはわかる
明日のことはわかんない
一時間後も 遠い未来だから
相手の心を殺すのは簡単な事
人を傷付けるのは簡単な事
感動させるのは?
凄く難しい
嬉し涙を流させたら上出来だ
人の悪口を言ってる貴方
その人を感動させては ....
ふあ〜っ、ダメだ〜、おれはダメだダメだ〜。
風呂場にて。水を浴びつつ。
ずいぶん長い間息をしていなかった様だ
瓦礫の下や珊瑚の枝に挟まった空気も見つからず、その日は仕方なしに大きく口を開けた
ゴボッと音がしてくらげみたいな泡がゆらゆら上っていった
無感動 ....
0と1の間には
器用に線が引かれているようで
不器用には離れない
投げやりに出された天秤の
小皿に対象物をまとわせ
触れ幅を好奇の対象として
タブロイドはアングルを待つ
0か1か
....
悲しみのシートが辺り一面にバラ撒かれて
そこら中
踏んだら壊れるから
踏んだら壊れるから
一歩も動けなくなった
左人差し指の皮膚がめくれた
そこから少しずつ広がって
第一関節 第二関節
手首へ腕へ肩へ首へ胸へ腹へ背中へ
頭へも 足までも
そのうち体すべてがすっかり
入れ替わってしまった
....
建物と人が
梅雨明けのひかりを
跳ね返しては吸っていた
夏が影を濃くしてゆく
命の闇と宇宙の静けさを
反語のように振りかざして
風が首を撫でている
夏服の透き ....
見知らぬ地方で
街路樹の道を歩いていた
誰かが私を見ているような気がして
後ろを振り向いたが
誰もいない
南国特有の強い日差しが
こんもりと茂った
緑の街路樹たちを照りつけていた
....
090628
怖い光景が続く
乾涸らびた海の底からは
毎日二三個の死体が上がる
魚が居なくなったので
コンクリートに詰めて捨てるの ....
ウェールズの
とある田舎駅で
列車から降りた
山羊の大きな看板
黒かった
空は夕焼け
そりゃそうだよ
季節は真夏
午後十時なんだから
ウイスキーが欲しいなと
....
解放された自由などいらない
解放されない
繋がれた
なにかがほしい
雨が
一粒であって
降れる場所を知らないように
水面にとける
ささやかな波紋でありたい
わたしに
あなた ....
視点の定まらない太陽が見ている
青い海に沈んでいく
穴という穴から泡が立ち どんどん息が苦しくなる
助けて 手で水を掻きむしる 苦しい
苦しいよ 声にならない嗚咽が泡となって消 ....
洗濯で私の衣類は摩耗し
洗練から遠ざかっていく
途轍もない落差のフォークボール
私はいつの間にか捕手になり
日々の倦怠からサインを送らなかった
こうした私の一切の冗談を排した
しかしフ ....
話しかけるとよく育つのは
ヒトの呼気によってその植物の周りの二酸化炭素濃度が上がり光合成が活発になるから
らしいけれど
日本史の暗記に付きあわされて
一晩 戦国武将の名前を聞かされ続けた仙 ....
もしも
僕の声を宝箱の中にしまって置いたなら
時々は空気に触れさせてあげて欲しいんだよ
多分聞くのも嫌になるような
そんな時もきっとあるのだと思うけれど
もしも
僕の指先の温度をカ ....
どうかもっと奥まで
差し込んでください
あなたの手のひらに
私を切り裂く感覚が
生々しく
そうして
あたしをすべてきれいに
飲み込んでしまってください
あなたのからだの ....
そして魚は夢を見た
パラソルをさして
弁当を食べてはまた泳いだ
浜辺に差す太陽は快晴
海を泳いでいく私
ひとつの季節に産まれる光と
ひとつの時間に死にゆく魂
脆い光の骨組みは
腕のなかで息づく命
消えゆくぬくもりへの道筋を辿る
いつかの日
煌く頬のあたたかさを守るため
いくつもの灯りを燈 ....
奇跡の起きないこの地平に白い花が咲き
涼しく潤んだ夜に君の好きな無垢は咲き
前世の記憶のはかなさで淡く闇を照らす
結ぶ露を集めては怖い悲しい夢を濯ごう
奇跡なんてない世界で君と迎え ....
毎日
ただ毎日
息を切らしながら
汗を流しながら
ひたすらに働き
心を
魂をすり減らしては
真夜中の扉の前で
いつも立ち止まろうとする
だけど
....
例によって煩う空間
屋上から堕ちる君の手を掴む
この糞熱い時に
体と体を密着させるなんて
キチガチだろうと答えを出した
喉が痛い苦しく悲鳴をあげるよ
叫び声は神にも ....
君が生きていることを嘆きながら
霞んだ視界を憂いてみる
捉えられないよ、君の嘘は
何処にいるの?
見えなくなるよ
不器用な手つきで奏でる日々
悴む指を覚えている
空を飛べる君には聞こ ....
ボクは湯船に使って 視線を下に
そして下から上へ 観察日記の対象植物ように
少しだけ下腹部の贅肉が落ちた気がする 気持ち少しだけ
気持ちが大事 念仏のように刻み込むことが
視線を移すと ....
太陽はもっと念入りに
僕らを焼き殺すべきです
段ボールの中で牧師は唱えました
雷がその箱を貫く映像は
見ていた人々に一様に平等感を与えました
確かな手応えがあったと
番組のディレク ....
駅までなら徒歩で3分だ、と
とりあえず一つ目の目的地
取っ手掴み、勢いよさげに瞬発力見せたら
コンマ2秒ですぐに気付いた
「7歳にもなると手強いな」と
仕方なし、とりあえず部屋を出ること ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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