みんな上手に恋してる
「電話しても大丈夫?」って文字打ちして
お行儀良く左右を確認して青信号を恋愛進行
みんな画面を覗きこんで
誰とどこでなにしてるって探してる
まるで履歴書見 ....
m1215解除
と、ならない永遠の拒絶
きえてゆく
きえてゆく
暑さを踏みしめてしまい
はしゃぐ児ら
永遠の拒絶は金にならない
m1215ではない
新しくないアタシが
新しいことを始めるのは とても大変で
古ぼけた部屋の中で縮こまって縮こまって
「・」になれたらいいのに と
瞼を閉じた内側に逃げ込む
けど
....
割れた鏡に映る
歪んだ顔の方が
むしろ自分らしいと
思うようになってしまった
LEDの蛍光灯が
いつまでもいつまでも
瞼の裏側に
忘れなければならない
汚れた記憶を焼き付けて
俺 ....
TV曰く今日は譬喩がよく降る
TV曰く手持ち扇風機爆発
小さな自爆テロで消えた命が
1ダースらしい
パラパラ
譬喩が降り始めた
私は傘をさす
雑音
心地よいと思える
これほど降り頻る ....
怠惰な午睡のすえ
ふと目醒めると もう夜だった
開け放していたカーテンから
道の向こうにある家々の灯りが
ほわりと点っているのが見える
この選ばれたわけでもない 退屈のなかに
浜辺に打ち上 ....
あの日
まだ遊園地があった頃
待ち合わせて出掛ける夕まずめ
武庫川に架かる橋には溢れる人
背の高いその人が
欄干横の塀に私を乗っけてくれた
スカートが風にめくれ ....
夜明け前のキッチンで
あなたのカップはまだ濡れたまま
指先でなぞると
冷たいものばかりが残っている
泣き声を隠すのは
そんなに難しくなかった
ただ 袖の下を見せないように
笑えばよ ....
わたしはやっぱり
PARCOが好きだったんだなあと思う
むかしのPARCOが
好きだったなあと思う
津田沼PARCOには
何度も、何度も行った
アルバイトで貯めたお金で
ヒス ....
部屋の奥で
俺は もう十年も
世界をやり過ごしている
壁に耳を当てると
どこか遠くで
鉄骨がきしむ音がする
誰かが死んだニュースが
テレビの青い光にのって
午前二時の床を這いずって ....
後ろから
触手伸ばすもの
前からやって来る
前から
やって来るもの
後ろから触手伸ばし
ある物たち、語りだすと
ひとつ ひとつ 又、ひとつ
しっかりあらんと
....
困るは木が四角の中に
閉じ込められてる
根は下へ伸ばせない
枝は上に上がれない
葉は光を浴びられない
風にも当たらず、
身動きができない
そばを通ったもぐらが ....
生きるために生きる
生きるとは、簡単な
答のない問いだが
自らの問いに
自らがこたえること
・
悪いことも
楽しもうとする
部分があるので
人生はいのちがけの
ゲームだと思 ....
ダイエットじゃなくて
全部飯に関わるものを
置くな
飯が飯を呼ぶ
ぶたぶたぶ
いつの日かのおまじない
なんでかな
余計ふとっちゃう
いっそカ ....
壁が教えてくれる
ニスの真っ黒な静けさ
それが怖くて
克服したら
あの時の方が良かったと言われた
扉が勝手に閉まり
外は寸分なしに車が走り続ける
....
少し高めの声や
心地よく響く歌声が
いつまでも引きずっていた
執着という名の足かせを外すから
私はもう一度
誰よりも幸せになろう!と思い返し
誰よりも高く飛ぶためのスタート地点へと ....
抱き締めるように繋ぐ
暖かくて大きな手
大丈夫だよ。と
励ますように聞こえた
頑張ったね。の一言
些細なことを共有し
少しずつ対話を重ねた
その日一日の終わり
今はもう遠い ....
妹が子どもをあやす時
横には亡き父がいて
二人の顔を眺めては
唄って声をかけつつも
小さな頭を撫でながら
いつでも笑って
あやしている。
懐かしい名前に出会って
僕はやっぱり僕だと知る
いつの間にか分厚い着ぐるみ
無言のパフォーマンスしてたね
ちょっと後ろのファスナー
下ろしてくれないか
風を浴びて
蘇りたい
逃 ....
空から落ちてきた
一粒の火の粉が発芽して
庭に硝子の意志が蔓延った
温い月光を受け止めた
水盤には真鍮の孤独が湧き
何匹かのメダカが犠牲になった
溶けたアイスキャンデーの
「 ....
大いなる孤独は自分で切り拓く為の厳かな凪
自分だけの答えに応えてゆく儀式のような砦
指南書も滲み
羅針盤も狂い
途方に暮れる寂しさに
あの頃に戻されそうになる
自身に毒を喰らう ....
ユニコーンの住む谷
妖精が遊ぶ花園
夜の街に凍えるマッチ売りの少女
彼らはみんな友達だ
私にとても親しいから
みんなを救って
夢の国へ
現実もひとつの夢だ
愛だけが現実だ
....
○「親の終焉」
僕の後ろには
数えきれないほどの
親が続いてきた
が
僕の代で親が切れた!
僕の種は
永遠に終わる
僕が望んだことではないが
受け入れるしかない
○「SNS情報 ....
人並みに生きてきたとは思うけど
夢見た未来を歩けてるとは思えなくて
身の丈に合ったものを選んできたけど
いつもどこか他人をうらやんできた
告白もせずに恋の続きを夢見るような
やり場の ....
歩き疲れた不器用な僕に
今夜の祭りは楽しくなかったかな
シング シング シング
詩(うた)を聴かせてください
いっしょうレッドカーペットなんか
歩かない人生がいいな
声 ....
知らないところでさり気なく
「うちの妻が」と言ってもらいたい
時代に逆行しても
「思い出に残る熱い先生でした」と卒業式の寄せ書き
オルガンをうまく弾けなくても
「あの子守歌、背中がこ ....
アンドロメダ商店まで行くのが億劫で
ルナマートで買い出しを済ませよう
飾り立てられたリトラクタブルライト号
さあ、行こう
橋を渡る
川も渡る
雲を追いかけて
雷雨
立ち止まって
バス ....
詩における一人称
または一人称に対しての考察
人類最初の一人称は
叫びだったように思うのです
誰に対して
わたしを放ったのでしょう
それは夜であり
的であり
であるならば
人類にとっ ....
砂浜に
寄せる波の
持ち上がり
なびき倒れて
ぱたんぱたん
繰り返し繰り返し
寄せる波の
持ち上がり
なびき倒れて
ぱたんぱたん
そうして
いつしか
消える砂浜
わた ....
雨が降った、風が吹いた
カミナリが鳴った、川が増水した
気が変になった、元に戻った
永遠に苦しみは続かないものだな
四苦八苦と言えど生命エネルギーを否定はできない
つまり我々は自分で出来 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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