とりあえずよく笑い、水を飲み、1日3回適度に食べて、たくさん嘘を
吐く。歌を口遊んだり、花を眺めたり、煙草を吸って、夜中に時々ひと
りきり泣いて、ねむる。朝までの空白を夢で埋めてみる。いつもだいた ....
晴れがましい軽快な跳躍で
超えてった
陽は青白かった
追い付けない青の弧影は解けて
夕刻に近づいて
弛く地平線に放たれた
湖畔の涼みが運んだのは
屈んだ足下から這い上がる寂寥 ....
ひとつの卵子に
星屑が飛びちって
僕は生まれた
宇宙の端っこで
ブランコを乗り回し
木星の周りを
飛行船でもうもうと
旅をし
月で出家して
僧になり
蓮の花 ....
すっかりと丸くなった母の背中を押し込んで
いく、とバネのように弾んで台所へと消えて
しまった。庭の隅で父は、苗木のままの紫陽
花を随分と長い時間見つめている。時計の針
はここ数日で速くなった、 ....
{引用=幼稚園に通っていた頃
いつもポケットに手を入れている女の子がいた
僕はそれがどうにも気になって
幼い知恵を引き出して思いついたのが
ジャンケンだった
「ジャンケンしようよ」っ ....
まわるまわる
空間に溶けだすように
しなやかな身体を投げだす
無限ステップはミニマムなリズムに隷属し
時間を引き伸ばそうと
あるいは無化しようとする
そのリズムに身体を預けた君は
....
チューハイと懐中電灯
ガス管をコタツにくくりつけて
壊れかけたデモクラシーと暗い午後に
赤ちゃんが興味しんしん
ハイハイハイハイ
茶色いヒゲの生えた色白の男がそ ....
訪れは始まり
うまくいく段取り
責めず憎まず
調子よく
いつかは早い方がいい
悲しまず振り返らず
紡げばいい
解決の訪れ
自分が自分であるほどに
前へ進むから
白い ....
追憶が虹を
否、追憶は虹/そのものだ
/追いかけても辿りつけない
否、それは俺/そのものだ
きのう死んだ俺は
きのう生まれた
正体はどこにある
追憶が虹を
否、追憶は虹/そ ....
鳥は
空を飛べるのに
なぜ鳴いているのか
あんなに苦しそうに
だれかを追いかけていて
だれかに追われていて
鳴いているのか 鳥よ
わたしだって同じ
こんなにも求めている
それ ....
あの華に棘があるのは
私の手を赤くするため
いっそのこと、握り締めてしまえば
淡い心地を棄てられると
私に語ってくれないか
真実を述べることで報われるのは
私でないことは確かでしょ ....
目をつぶって、崩れる
その暗い暗い そこに
不規則な時計の針の音がして
落ち着かない夜
いつまでも一定になる事の無い、秒針
カチ カチ カチカチカチ
カチ カチカチ ....
夜が落ち
夜に鳴る
風の無い 夜の明るさ
羽 葉 紙 綿
重なりと水
空へほどけ 沈む光
緑降る日
誰もいない日
青の足跡
水へつづく坂
....
君のまあるい心と
僕の角ばった心が
ぶつかった
君は少しへこんで
すぐ元にもどる
僕は角がつぶれたことを
いつまでも気にしている
君のまあるい心と
僕の角ばった心が
はず ....
そこに すっくと 立っている
ばらけた もくへん
積み上げてみたり 繋げてみたり
ふたたびの
夢を はぐしてる
泳げる海が見つからないから
青い水彩で画用紙を染めた
小さな 赤い魚
たくさん描いても
ひとりはさみしい
泣いたら 海になって泡になって
青に溶けて消えてしまうの
赤い魚も 白いクラ ....
……
ええ、それはもうよく聞かれるのでございますが。
本当のところ、私も理由などあったものかと
思っています。
お偉い先生方は、なにか公式でも探すように、
生き残った者達を類別しようと ....
夏の陽射しの眩しさの中から
隔離されたような
ひんやりとした影を落とす
白さに飲まれた暗い部屋
鼻孔を抜けていく他人の匂いが
なんだか心地良くて
初めての記憶が懐かしい過去を
呼び起 ....
{引用=炭酸水がほしい夜明け
ひんやりとした空気
窓から入り込む光
うすくなっていく、あお
きっと今だけ
今は、
誰のものでもないはず}
休むべき時間に
私は休まずに
飽きもせずに
教室に置いてあるメダカの水槽を見ていました
タニシが水槽に張り付いていてたまにメダカがタニシと重なって
舌打ちしながらも
飽 ....
五番線で
月行きの船が
雨と海をまちがえて
、が多い作文の
乱れた心理を誇張して
れっしゃのふりしてゆれている
自分を解放しようとする
きりがないから眠ろう僕は
そうすることが一番だろう
僕をそんなことに考える
起きている幼い頃から
その声がしている
海辺に人が立つ
人々の街に
自分を考 ....
自分がそこに
忘れてしまったそんな僕は
たとえば呪いたくなる僕に
僕を忘れてしまったそんな
河原に憎いのだろうか
君はこんなに明るかった
いつだったのだろう
祭りのときはにぎやかだっ ....
この世界に生まれたことが罪だというなら
躓きながら藻掻きながら生きることがきっと罰だと思うんだ
直したばかりの大切なものをふとしたはずみでまた壊して
慌てて拾い上げようとしたその破片で血 ....
ビルごとの風鳴りを聞きながら
青い空に思う
ラーメンが食べたい
スープも麺も具も
全て透明なラーメン
もちろんラーメンと名がつくからには
美味しくなければいけない
ありんこリリー ....
>汗をかくからふいてあげる
少しふくらみをもった三日月ほどの光量で
ナプキンに描かれた「under construction」が
ひらりひらりと宙ぶらり
胸いっぱいの少女マンガを愛 ....
カス、カス。
自宅風呂場にて。親友の親の往生、その顔、愚母の大病、明日のことなど思いつつ。2009.7.3
海に行こうと決めたのは
季節の中に飛び込むためでも
まして楽しく泳ぐためでもなく
日常からあふれた出来事を
ほんの少しこぼすため
からだの中の水分が
外へ出たいと願うのを
悲しみ ....
【嘘】
ひとつ嘘を重ねては
誰かを傷つけ作り笑顔
ひとつ嘘を重ねては
誰かを失ない涙を流す
ほんの些細な嘘のはずが
いくつもの嘘を重ねていた
....
瞼を閉じるのが暗黙のルール
距離ゼロで目を開けるのはルール違反
あんなにも途方も無く遠い距離を
やっと縮められたと思うのに
また瞳の奥に貴方を逃がしてしまうから
いとも ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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