陽射しは緩やか優しく
いつかのあの頃を思い出す
今となっては微笑するほどの
何ともなかったであろう事

時間の流れに身を委ね凭れ
残りの生を自然に溶かす
若者は自由の利かない私を疎み
 ....
親愛なる午後

ふぅっとため息をついた午後のダージリン
一滴の琥珀色をした涙が落ちてさざめくように金色スプラッシュ

真夜中の電話

名前も知らない誰かの声に懐かしさを重ねて灯す ....
叫び出そうよ 暗い暗い午前4時
眠れぬ夜は まだ続く見込み
お似合い黒の花広げ
懐かしく新しい傷を背負う


谷から這い上がった後に
さらに深みにこける
雪でできた砂時計は
落ち切る ....
醜い姿でも暗闇に溶け込めるなら
私はそれでもかまわない
腕にできた赤く汚れた傷が眠っていてくれるなら
終わらない夜であってほしいと願う


鎮静の歌が聞こえる
回帰の匂いが立ち込める
 ....
透明な
軽薄と後悔の隅に
揺れ濡れるわたし
一秒先の未来にさえ
眠れぬ夜を過ごす

指先が
 
    痛い


ひび割れた仮面が
散らばる部屋で
やさしさも
どこにもない ....
「お花畑が見たいの」
と彼女がいったので
ぼくは一生懸命にお花畑を探した

やっと見つけたお花畑に
彼女を連れていくと
「こんなのはお花畑じゃない」
と彼女はいった

前にもこんなこ ....
世の中で一番暗いときはいつですかという質問の答は
夜明け前
だそうです。



レディース&ジェントルマン

この闇の意味を問いただし
まぶたを何回も何百回も何千回もまばたきしな ....
 
   夏は他の季節よりも、死にちかいと
  たれかがおっしゃったのは天の声のようにも想え
  または蝉の声のようにも想え
  または緑陰をくれる梢の優しさのようにも想え
  私は夏を見極 ....
埋もれる地中に
ひっそり語られ
語られなかった歴史も
静かに眠る
多くの命折り重なり
共に在る遺跡
いつか掘り返され
優しく風に微笑む時
空はどこまでも青く
死は生きて
 ....
書き割りの高層ビルに
もたれかかる十六夜月
積木の高速道路には
飲み下せなかった
錠剤のような車の列

韻律の坂を駆け下りて
暗喩の橋を渡れば
目の前に広がるのは
上目づかいで吐 ....
“You don’t understand me anyway”

    つまらぬことに
    つまずく  娘

“What a Fucking Japanese you are!”
 ....
夢の中で寂しさが膨らんで、目覚めたのに動けない。

動悸が。この頃登場するあの人は誰。

近所の人が凄い咳してる。

CDケースってどうしてすぐ割れるんだろう。


夢魔を外に放しに ....
きっとあなたは信じない

あたしがあなたを
切り刻みたい衝動なんて

その血の最後の
残り一滴までも余さず
飲み干してしまいたいなんて


こんなに残酷で貪欲な
あたしの内の狂気 ....
ハワイに音楽がきこえてくるのだ
長くはないのに考えるのだった
だけど 僕はしかし場所にされた
砂漠もなく 人を背負いながら

白く歩いていくこと
そこに水槽にいるべき タコにあること
砂 ....
いつも空に広げて歩いていく
僕は歩いていくということを生きていこう

この胸にあらゆる悲しみをそうすれば
胸に消えていくものたちがのどかな世界をいつも

音もなく広がっている
僕にはその ....
風の街で

もう一度
僕に会いに行こう

忘れていた笑顔を取り戻しに
叶えたかった夢を思い出しに

あの山見下ろす

風の街へ帰ろう

雲を超えて
海を越えて

あの森を ....
小さく開く掌のまだ柔らかい皺ひとつ
時の過ぎるにいつの日かまめのいくつもつき始め
年輪の如く物語る人生まだ語るに足らず
そっと包んだ我の手の汚れは二度と振り消 ....
人間であることに嫌気がさしたときに
自分の中身が本当に空っぽであることに気付く

宇宙の真空に浮かぶ、船に穴が開いたならば
空っぽの宇宙船の中身は、真空に吸われていくのさ

0が汚いと ....
溺れ溺れて目まぐるしい牡丹薔薇の行列
道中狐紛いの嘘八百ままよ道楽
乱れ乱れて真ッ赤な花弁衿ひらひら
天蓋を抜けてまだ遠い空想の中の出来事

手帳は持っているよ
ペンで印をつけるよ
 ....
15年前の小さな僕は、首に巻いたテーブルクロスをマントと言い張っていた。
わざとなびかす様に腕を広げ、飛行機でもないのに「きーん」と声を上げ、マンションの駐車場をよく走り回った記憶がある。自分が ....
庭先に止まったアゲハチョウの羽には
感情の全てが閉じ込められている

そのざらざらとした声色が気持ちよくて
いつまでも肌をなぞっていてほしかった
淡い空にうろこ雲がほわりと浮かび
右目の向 ....
手をはなした風船は
青ざめた空にすいよせられた


耳鳴りに足をとられて
ずっと逆立ちしたままだったと
朝顔のつぼみが綻びて気がつく


汗をかいたグラスがそっと
海辺の風をつれて ....
舌の上でざらついたようかんの甘さは
窓辺でゆれる風鈴と似てる


初めて泣きながら目覚めた朝に
やさしい気持ちのありかを知った


あんざんではとても追いつかないくらいの
雨の染みた ....
一種の花を捧ぐなら
全ての色を揃えなさい

一粒の涙を溢すなら
全ての気持ちで染めなさい


一より全
中途半端はいらないの


一つの教えを説くならば
全ての知識を拡げなさい ....
優しさってどれ?
優しくってどう?
優しい私ってどこ?
ずっとわからないまま

目に見えないから不安で
誰かにあげる前に確かめたいのに
私には判別できないから

ちらつかせてみたり
 ....
無垢な便箋を目の前にすると、ドキドキとワクワクが駆け巡って、筆がとんと進まない。

いっそとそれを一頻り堪能していたら、ふと急かされている気がして、目線を少しばかり窓の外に逃がしてみた。

い ....
明るさのなか
で、きみの
目はつぶれて、無化の
あやめ祭りが開催されるという
そんなにあらたまって見に行かなくても
家にある花で充分だというと
それは外の世界を知らないからだと夫が言う

紅葉も 山に暮らして二十年近くになり
台所の窓か ....
木立を駈け抜ける風のように ゆく

雲になった ぬうのへ

いつか また おなじ空の旅で遇いましょう

ながく伸びた端っこが消えて ゆく

大きく手をふったなら 手紙に したため ....
誰かが再び逃げては死ぬ真似をするための黄昏だ
昇ってまた焼け落ちるばかりの陽は淫らに中心から裂け
日ごとに爆発を激しくするばかり
親愛なる友人個体群の絶滅は容赦なく海岸まで迫り来て
平穏無事を ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
還らずの時AKiHiC...009/7/5 17:51
=Dear Afternoon=209/7/5 17:03
雨乞い邦秋4*09/7/5 16:07
あの夜怯えたのは中原 那由多609/7/5 15:25
『刻を游ぐ』あおい満月4*09/7/5 14:52
お花畑チアーヌ609/7/5 14:18
夜明け前モリマサ公909/7/5 12:47
永遠を見極める眼球 2009るるりら10*09/7/5 12:40
遺跡sya109/7/5 9:55
迷宮nonya9*09/7/5 9:34
「生滅ノnatsu」月乃助209/7/5 9:15
昔ピローケースを作ったことがあるアサギ109/7/5 9:13
ナイフⅡジャイコ209/7/5 3:12
歩く番田 109/7/5 2:21
309/7/5 2:20
風の街ヒロシ109/7/5 2:00
掌と時遊羽5*09/7/5 1:58
0か、○か木屋 亞万2*09/7/5 1:26
ワーズワースの旅aidani...009/7/5 0:44
希望とか夢とか自分とか蓮沼 栞309/7/5 0:09
アゲハチョウの夢あ。11*09/7/4 23:52
青い目覚めことこ2*09/7/4 23:51
やさしい気持ち2*09/7/4 23:50
反音みっきゅん209/7/4 23:39
優しさの姿209/7/4 23:38
手我身109/7/4 23:37
_こもん409/7/4 23:33
ザ・ブーンンンンンあい砂木7*09/7/4 21:52
更紗雲 ひより4*09/7/4 21:30
オーバーヘッド-ステアリングの最低全力逃走【純色青色Esca ...北街かな2+*09/7/4 20:18

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