奇妙な旋律が反復される
たましいの奥底に眠る宇宙を起こしてと
剥き出しの孤独な個が表層を滑走しながら
たましいの深淵を開いていく
寂寥の荒野に響く木霊
黄昏の斜光
橙色に燃え上がる人声 ....
苦しむことができることに感謝
粘ることができることに感謝
闘うことができることに大感謝
灼熱の太陽の下で 労苦して働いていても
天国のように涼やかな
自然の風を感じられる ....
あなたはいつもせのびばかりして、あしをつらせては、またむりしちゃったなっておもってるけど、すこしずつもてるにもつのりょうをふやしているの。だからすこしずつあるいていけばいいの。だけどきづいてほしいの。 ....
壁を突き抜けた先にまた壁その先には檻が待っている
檻は守る形で展開されているのか?
知能犯を守るためにできているのだとすれば
虚構でしかないルールになってしまう
言葉の玉で撃たれる事を恐れては ....
夜の病床に独り横たわる友よ
今こそ詩人の炎を胸に秘め
静寂の彼方から呼びかける
君を慕った
在りし日の妹の声に
耳を澄まして
〝 ふたりの命 〟を共に生きよ
....
エスタブリッシュメントの
象徴のように思われ
攻撃の対象になることも多かった
しかし、不治の難病や
政治家にとって何よりも大事な
跡取りが出来ないことなど
決して思い通りの人生を送れたとは ....
死のハードルは
天よりも高いはずだ!
なぜ?どうして?
こんなに人殺しが多いんだ!
どうしても殺したければ
いきなりバーンとやらないで
卵をぶつけなさいよ!
卵を!
向こうの山に陽が沈むころ
痒みは痛みに変わるだろう
肉身がたましいに迫っている
普通でいられぬ苛立ちが
切迫した恐怖となる
救いはない
死の蒼い顔が踊る
今頃、娘はどうしてるだろ ....
「軽々な発言はしないほうが良いぞ」
エインスベルは、振り向かずに言った。
「ご安心くださいませ。わたしはあなた様の味方です。
そして、祭祀クーラスを憎む者です」リグナロスの声が響く。
「 ....
石壁に横顔を当てて、エインスベルは耳をそばだてていた。
廊下の向こうから、足音が近づいてくる。
エインスベルは急いで寝所に潜り込む。
その足音、それはリグナロス・アルテのものだった。
エイ ....
銀色のプラットフォームは静かだ
何かが終わってしまったような
白い虚ろな光があたりを満たしている
駅名表示もない 時刻表もない
すべての列車はもう過ぎ去ってしまったのかもしれない
他の乗 ....
朝に身一点を感じれば
一日は恐れずに足らず
繰り返す日々に
こうべを上げれば
また光の青空が広がり
僕はたゆまぬ努力する
勇気を持ち
リアルなひとりの人として
宇宙の瞳を凝 ....
二〇二一年一月一日 「わが愛しき娘たちよ」
『80年代SF傑作選』上巻の4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおも ....
宇宙の中で
星が灯る
星が消える
登場する人がいる
手を振り去って行く人がいる
受け入れて
追いすがって
時には気づかぬふりして
宇宙を見ているのは誰
宇宙にいるのは誰
....
今やっている仕事の中で
自分にしか出来ないことに
自分ならではの使命感を持って
取り組んでいく
そこに自ずと
やりがいや
心からの喜びも
生まれてくるだろう
流れる
水のように
澄んでいる
信じている
包まれ抱擁され
揺らめく斜光のなか
神々は軽やかに踊り
隠された故郷を開く
恐れるな、
闇を病を
絶望の果てに灯がともる
君は遠く ....
戸外では叩きつけるような雨が降っていた。祭祀クーラスは、
一人考え込むように、チェザリの盤面を見つめている。
時折雷鳴がとどろいた。しかし、クーラスは動じない。
ふと見上げると、蠟燭の炎がゆらめ ....
アーゼン・クラウトとは、ヒスフェル聖国の闇の組織である。
その影の仕事によって、ヒスフェル聖国は小国ながらも、繁栄してきた。
しかし、オスファハンにはアーゼン・クラウトを取り仕切る力はない。
今 ....
俺は胡散臭いからSDGsとか何とかは嫌いだ理屈は分かるが数十年先の話を今されても危機の尻馬に乗って危機を煽って上前を掠め取ろうとするような詐欺師と本当に本当の未来を本当に憂いている本物の賢人を冷静に見 ....
手持ち無沙汰に膝にのせ
撫でたのは 猫でなく
ことば以前のなにか
死者からの便りのように
ふとカーテンをはらませて
沸騰する
静けさに
肌をそばだてながら
缶ビールの残りを一気に飲み干 ....
夜を越えてぼくらは生きてきた
いくつもの世界をたずさえながら
時を言葉に変換してやっと生きてきた
ぼくの笹舟は銀河のどのあたりまでゆくのでしょう
ぼくは僕であることが面倒くさくなって
....
○「因縁」
田舎で暮らしていると
さまざまな因縁というものを強く感じる
先祖の因縁、地域の因縁、家族の因縁、
親戚の因縁、時代の因縁、世界の因縁など
さまざまな因縁が積み重なって
今の自分 ....
自称詩人が
元首相の身代わりになって
撃たれたなら
元首相にとっても
日本にとっても
自称詩人本人や家族にとっても
どれだけ良かったことだろう
大切な人の命を救いつつ
自称詩人が思い描 ....
彼が銃を撃ったその先にあったものを
思う 存在していた標的と そして
聴衆のかき消されたざわめきの中で
銃の落ちていた路上を
あの一球が
あのヘディングが
あの左フックが
あの一手が
あのサーブが
決まっていれば勝てますよ
決めるために
決められるようになる為に ....
昔、この国では
暴力が暴力を生み
二千万人以上の命を奪い
その血の代償として
「戦後」という{ルビ箍=たが}と共に
一時の平和が与えられた
しかし平和は数の暴力で壊され
司法は権力に ....
もう十年も経ってしまった
お互いの短い人生の中の
ほんの短い一瞬を交えた
あの日々の終わりから
ただの偶然だった
あなたが死んで
わたしが生きたのは
あなたのおかげで
わたしは ....
自称詩人の精神構造が
銃撃犯や放火犯と同じなのは確かだ
自称詩人を野放しにしてはならない
奴らはまだ自分達にも何か出来ると考えている
しかし、短ければ半月もしないうちに
自分のやっていること ....
ひきこもっている時間が 空白期間だなんて
なんとナンセンスで 人間理解に乏しい意見だろう
表面上の姿だけに 惑わされてはいけない
人それぞれ 辿ってきた道が違うだけで
蓄積されてきた物は どれ ....
闇に沈もうとする
光を掴もうと
身を委ねる
本来の独りに戻り
続く肉の苦痛を乗り越え
たましいの岸辺に接岸する
自らの存在の核心を
闇に沈みゆく光に曝し
記憶のなかの抱擁に
溢れ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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