{引用=おまえ
なまえなんていうんだ?
わんわんしかこたえられないんなら
いぬっころでいいか?
べつにばかにしているわけじゃないんだ
ポチとかじゃありふれてるから
いがいせいをねら ....
寿司屋っつったって
回転寿司だよ
仕事おわってさ
仕事ったって郵便配達の
しかもアルバイトだったさ、当時
しかしこれが夏真っ盛り
炎天下でヘルメットかぶって
制服着て
汗かいてしかも残 ....
でも自分は醜い。
でも好きなの。愛するあなたのことも、花咲く樹も。
愛してるわ。涙が出るほど。
切傷のように震えた呆然の午後、路上で渇いた迷いミミズの跳ねる光を右目で受けて
どこかで聞いた歌の一節を思い出そうとしていた、結果として叶わずともいいような、そんな願 ....
名前も知らない私達はいつも
同じホームで、同じ空を見ていた
ただただ何も映さない瞳で
夏を知らせるのはいつの日か
先生でも、カレンダーでもなく
飲料水の広告となっていましたね
満員 ....
【LETTER】
誰かも知らないあなたから届いた手紙――
そっと封を開くと、砕けた心が
ガラスの破片のように零れ出てきた。
けれどもそれは、
決して私 ....
一つ夜を越えたなら
また新しい夜が其処にいて
また一つ越えて行かねばならず
繰り返し
繰り返し
夜を越えて行く内に
新しい年を迎え
それでも新たな夜はやって来て
満たされず
満たし切れない
埋め ....
渇きに身を投げて 悲しみの海
深く沈む僕に浮かぶ 浮かばない顔
漂う光 濁りゆく太陽
押し潰されそうな心を浸して
涙と一緒に 溶けて 混ざって
なにもかもが滲んでいく
これで漸 ....
イメージ通りの三日月に
そっとため息を吹き掛けて
燻る炎をくすぐった
恐れた通りの結末に
パッとため息が被さって
揺れてる視界を遮った
ため息を浴びてなお光る星々を
....
溢れる想いの赴くままに
自分だけの言葉を綴る
そこに何かを見出だした
心の海に言葉を投げ込む
波紋は伝わる どこまでも
そこに広がる深い海
今夜は一体何に想いを馳せよう
....
初夏の木陰に
風が吹き込む
塗装の剥げたベンチで
短い手紙を読んでいたら
知らず内に
夢の中で
手紙の続きを読んでいた
さっきまでは
Αからのつもりだったのに
今は
誰からの手紙だ ....
やはりカバンが良い
と男は言って
口から出した大きな舌で
炎天下の夏草を刈り始めた
確かにその場所は空地にも見えるけれど
昔、わたしが「草」
という字をたくさん書いた漢字練 ....
自分の身を削ったことが
意図する人のためになって
自分にとってはマイナスだけど
その人にはプラスになって
でも
二人で一つと考えるなら
絶対数は変わってなくて
二人で一つと思えたとき ....
たましいの一滴、血の一滴まで
この愛をつらぬいてやるさ
実体のないものに惹かれるのは
実体のないものしか
実体のあるものに繋がっていないから
宇宙のはじまりの名残だろうか
たま ....
まっしろなノートを机に広げ
補欠の野球少年の絵を描いたら
スタンドの灯がスポットライトになって
ノートを照らし出していた
遺影の中に納まる祖母は
微笑ましげにこちらをみつめ
....
三つ数えたら、
きみを守るなにかになりたい、と
ひたすらに信じていた
ぼくだった
きみのとなりにいることに
多くの疑問を持たぬまま
三つ数えたら、
きみだけのぼくになろう ....
歩道をのんびり歩く
背後から
チェーンの廻る音がして
端に避けた僕の傍らを
SAKAMOTO
6
というジャイアンツのTシャツを着て
後ろ ....
しあわせってなに?
「日常のちょっとした発見がしあわせ」
しあわせってなに?
「mixiでの大切なマイミクさんと交流ができること」
しあわせってなに?
「気 ....
唇のふるえは
真冬の泉を汲んだ
傷を忘れたままの
夜を仰いだ祈り
贋の冠が
鎮魂の書を盗み
うたが星々を
歪めてしまうとき
その体はシリウスに攫われ
胸に突き刺さるホロスの槍 ....
夏休み前の教室で
ぼんやり先生の授業を聞いていた
教室の窓の外では
アブラゼミがうるさいくらいに鳴いていて
授業に集中できない僕の頭の中を
これでもかというほど占領していた
ジージ ....
風に触れば
誰かとつながっている
ひとりじゃない
手を撫でる
やわらかい感触
遠くて届かない
空ばかり見ていた
悔やんでばかりの頬を
しなやかに撫でる
優し過ぎて ....
もう着るものかどうか、わからないけれど
さらさら、木綿の肌に触れる
待ちうける その時の
今 やってきた季節のさかりに
たくさんの声がする
行こうか/行ってきます/行くよ/さあ
いって ....
雨が葉に、チラチラ揺れ動かす
うすきみわるい湿気は懐かしいような
植物の膨張気配で。
朝、アナタに会いたいと鳥は鳴いている
アナタというのはもっ ....
日差しの差す中をデパートの食品売り場まで行き
特に何かを買う予定もなかったけれど
ダンスのようなファッションモデルの足取りをマネしたり
この老体にあとなにができるのかと思いめぐらせながら
....
この体は無だ 人に
生まれたのだと 人がはばんだ
忘れた この私を
だから心に
私の人ではない
楽しまれたのなら 確かさはない
困難から 消えていないまま
自分自身にこうしている時の ....
きみが好き。
白身の方がもっと好き。
「命は大切に。」
首吊り/練炭/ガス/入水/大量服薬/服毒/身投げ/失血死/焼死/乾電/etc.
コントール/レスミット/デパス/レスタス/リタリン/セルシン/リーゼ/セレナール/ノブリウ ....
「あたしは友達でいたい」
このときばかりは
自分の耳が聞こえなくなれば良いだなんて
そんな我侭を無視する機械音が
僕の頭をこだまする
ハロー ハロー
こちら僕
あなたは今も元気で ....
見えない銃の見えない銃弾は
知らないうちに知らない人を撃ち続ける
見えない銃に撃たれたことのない人などほとんどいない
誰しもが一度は撃たれ、そのことに気付かず平然と過ごしている
見えない銃弾は ....
白球が
バットをかすめると
息の仕方を忘れる
真空状態の後
こみあげてくるものが
目に見えない
傷に滲む
涙は血のように熱く
まだ若い
3666 3667 3668 3669 3670 3671 3672 3673 3674 3675 3676 3677 3678 3679 3680 3681 3682 3683 3684 3685 3686 3687 3688 3689 3690 3691 3692 3693 3694 3695 3696 3697 3698 3699 3700 3701 3702 3703 3704 3705 3706
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