青い葉の露に溶け込み
雫は森を敲いている
朽ちた葉に 土に
滲み込んでいく
潤している
横たわっていると
流れる水の
奏でる音の中に
このまま流れていってしまいそうだ
私 ....
うず高く積まれた砂山の
水を吸いなおも輝く眩しい白に
どこからか這い登る蟻の列
崩れていく足元を超え
弛まぬ流れは頂点を過ぎて続いていく
砂の中から現れるその顔は
太陽の光を浴 ....
090721
数を合わせて
こんがりと焼く
よい匂いです
皆既日食にも負けません
予約客がドタキャンすることもなく
経営は安定ですと
投資を ....
1
(記号が離れていく)
(この消失の先にある果ては海ではないと少女は言う。
あれはリベラだ)
近く、震える目蓋が幻影の旅団を打ち倒し俺はベネズエラへと旅に出る。
「 ....
くちびるに触れるか触れないか
そんな軽妙さがおとなの分別ってやつだから
コミュニケーションの難しさとか真面目に考えてはいけないよ
古きよき時代であれば
裸足では歩けないほど灼熱の砂浜で
....
友人のS氏は寿司屋の店長さんで
毎日、寿司を食べている
メル友のAちゃんに、その話をしたら
羨ましいなあ、寿司なんか年に一度か二度食べに行く位だもん
私もそこで働きたいと仰る、
確かに寿司なんて、 ....
薄く醒めた夜
いつも話しかけては
ほどけていくような
曖昧な痛みは
そっと舌を噛んで
気付かない振りをする
斜面は転がるために
あるのかもしれないね、と
君は云った
すで ....
正解を探す
生まれてこの方
テストも マナーも ルールさえ
正解を探した
僕は探す
僕が生きていいと自分で言える
生き方の正解を探す
世界に花びら 石の花
未曾有のからたち くちなし 丁子
緑を足に踏みしめて
五十歩百歩の旅枕
歩行鍵盤 飛行鍵盤
ツイスト踊るよ キャンディが
スノッブ女が映画の話
スノッブ男が英語 ....
猫だとばかり思っていた
真夜中の道を歩く
白いものは
風に漂うポリ袋だった
と気づくまで
ほんとうは
猫だったのかもしれない
全ては過ぎてしまった
真実のように
....
道の途中でその女の人は何かを探している風であった
何かお探しですか、何とは無しに尋ねてみた、仕事でたまに地元を案内することがあり大まかな方向性を助けられるように感じたのだ
ええ、少し困っ ....
結局また苦しいことになったが
少しタフになったのか
心臓がしめつけられるようなんだけど
まだわずかに心に余裕がある
もう駄目なのかもしれないと思いつつ
建設的なことを考え ....
何かをしたいと思う
何かができずにいる
なにかをしたい
なにもできない
どこかへいきたい
死ぬのがいやで
誰かに救ってもらいたい
寂しい限り
だから人生をやり直す
旅に出る
....
私は目の前にあるここだ
すぐではない いつもの私は
眠気にさせられた気がした そして
何かに私は歩いた
私は知ろうとする時
何かに殺されていた しかし
知ろうとせず眠らされていくことの ....
きみは君という病気なんだ
きみが死ぬまで君は治らない
でも君のままのきみがわたしは好きだから
きみは何も心配することはないんだ
コーヒーに入れる砂糖の量が変わろうが
日々の態度や言葉遣いが変 ....
夜みたいなひとだね。
あたしはあなたという
ひとりの人間を
しっかりたしかめたい
固体として概念として
あらゆるあなたをみつめたい
そして許したい
なにもかもを
まるの中でゆられて ....
爪を噛んでる間に…
お、
尾瀬だよ…
星が死んでゆくとき
個人が来て
、なぜ言うのかしら
欲しい欲しいください
して欲しいください
して
大人の真っ只中で純水を流そうと
躍起になって泣けば
汗ばむ肌はいよいよおかしくな ....
雨上がり
郊外から都心へ向かう中央線から見えるのは
俺の気持ちを映したような澱んだ空
と思ったらそこには虹が架かっていた
濁ったブルーを切り裂くような鮮やかな七色
まるでささやかな希望
近 ....
人は忘れる生き物だから
私は今 精一杯 貴方を愛すよ
口付けて抱き合って
貴方を想って泣いて泣いて泣いて
貴方に想われて泣いて泣いて泣いて
人が生きてるって尊いって思う
等身大の自 ....
きんぎょは鉢に一匹しか飼えない
許容範囲を超えると
致し方ないね
堪え性も無いね
脳髄はみるみる溢れ出て
それはどうやら緑色なの
なの、
ごく小さい範囲の爆発でも
腕はしっかり ....
しさくです。
思い索り、
試しに作った、
私の作品。
しさくでした
何にでも話しかけるので
夏はとにかく忙しい
暑いね
暑いね
水足りないね
咲くね
咲かせて
咲いてね
咲かさせてね
ビルごとの風音は
街のシンフォニー
ひとつひとつに ....
―東経 135度30分59.319秒 北緯 34度51分19.540秒―
この地球上でたった一点
僕の現在地
拠り所を見失って
自分を見失って
遥か宇宙から覗く心 ....
ひとりって無敵
事実そうでしょ?
煩わしいのは
生きていることだけ
ね?
簡単でしょ?
君の口から放たれた刹那
剣となった別れの言葉が
深く突き刺さる
胸の底にまで到達した傷は
心の一部を削り取って
僕でない僕を創造した
涙が止まるのが判った
悲劇に
....
見えないものを見る機会は少ない
だから
日食を見よう
あれはつまり見えるはずのない昼間の月
太陽と同じような大きさのふりして
ときどき
青い空に白く浮かんでいたりするやつ
ほんと ....
日食があるらしい
なんでも今世紀最大だそうだ
1階の教室で
今年の4月にやってきた女先生が言っていた
ここでは
部分日食だそうだ
3階の音楽室では
今日も ....
毎日毎日、ことばを書く
わたしのことばは
なにもないけれど
わたしのことばは
生きている
わたしのなかから
わたしの外まで
わたしのことばは
続いている
わたしのことばは ....
やっと唄えるようになった16人が
唄った歌は
たくさんの人に向かって
中空を漂っては消え
漂っては消えてしまうので
なかなかたくさんの人たちには届かず、
僕たちはもう一度中空に向かって唄っ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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