ほしぞらみたいに黙っていたら
追憶が加速していった
メリーゴーランドは架空の天気をかかげていた
7月15日は存在すらしなかった
とてもしずかに追い越されたニュートラル
....
あなたに会うこと
あなたと話すこと
あなたに笑いかけること
あなたの笑顔が好きだから
いつも笑っていてほしいから
広大な海洋に寝そべる岬、山へと連なり
遥か太陽は雲間から 一つ一つの波模様を
黄金色に照らし 鏡にしていく
不穏で途切れることのないクジラのような雲は ....
疲れ果てた身体で恋しがった光を
自分の手で消す
暗闇
一寸先もみれなくて
心許なし
身体儚し
締め付けられるような
何度も言い聞かせて
強くあれ
強さ ....
テーブルの上にはボールペン
こいつで詩を書こうと思っていない
手はコントローラーを握ろうとせず
考えながらタバコに火をつけると眠くなく
誰からも相手にされないと思っていたらしい
窓に ....
言葉を発してみる
言葉の空気へ広がる
誰も知らない言葉すらないと
憎しみの色に思い出してくれるはず
ぼくは言葉を忘れた
どうつければいいのかしかし
だけどぼくの誰かのいない
地中に落 ....
神様に一番近い所に
一軒の家
想(ソウ)は暖炉の前で本を読んでいる
採ってきた野菜を水洗いして
唱(ウタ)は晩御飯の準備を始めた
想
今日はカレーだよ
....
暗くなった部屋には
見世物の憂鬱が散らばってる
明日もそいつを着込むだろう
摩擦と交渉が熱を帯びて拡散する
2009年世界は
核の導火線のそばで
マッチ棒を振り回す子供
終わりの ....
猫くせー換気扇 回すだわ
酩酊したぶって明日は休むんよ
つばさ広げ海を泳ごう
G♯の向こうを目指す
環境守っぞー
君がいるただ一つの星だで
耳塞がんぞー
君しか持ってない声だでの ....
猫なで声で獣
あわてて走り出すうてな
月読みで野原
さざめく葉ずれの音
清浄と月
見境なく神話
地面が繋がる限り
物語は途切れず
細かな螺旋行
君の耳元まで
石ころを蹴りな ....
雲海に月昇る
月はまるで僕等のようだ
月光が僕等に平等に降って
くまなくを満たしていた
僕等はキスを試みたけれど
太陽の下でも出来たこと
雲海に月昇る
月光が ....
「心地よく秘密めいた場所」で
「口に出せない習慣、奇妙な行為」に耽る君たち
ナメクジよ
ふるさとにお帰り
かたつむらないカタツムリ
「去りにし日々、今ひとたびの幻」のスローガラス
....
裸足の少年は足跡を
地面に刻んではあるく
テポドン発射37564秒前
富士の樹海にコンパス持って
キャンプでもいかないかい
考えなしの宮殿で開けない朝をまつ
愉快で ....
両の耳から{ルビ光素=エーテル}をそそぎ
彩なす色虫が交響する
雨の染む夜 騒がす静か
爪の生えた石ひとつ
白電燈のプラシーボ
唖として見つめるアルビーノ
花鳥の使い さよならいつ ....
鳥が一羽きり
ないている
夜中に
あの娘の名前を唄にして
星に見せかけた
小さな願いも いつか
君の瞳に飛び込んでいく
弓弦弾かれる
僕は見つける
きっと射抜かれた
....
その喉に包丁を突き立て
縦に腹をかっ捌く
はらわたを引きずり出して
下半身を切り落とす
心臓を握り潰し
顔は判別がつかなくなる程度に切り刻む
あれは私の ....
鬱々とした虚飾とじゃれあって
夜はアダルトビデオに群がる猿の模型
かんたんにね冷静さを失う方が
よっぽど人間らしいんだよ 先生
お金とモザイク 無価値な僕は膨らむだけ
右へ左へ あしら ....
息をした、青空が浮かんでいった。
タンポポを一輪だけ摘む
何も知らない貨物列車とすれ違う
水のように冷たいものを売っている所はありませんか
と、男の人に聞かれ
あっち、と指差す
あっち、に何があるのか行ったことは ....
きみは東京という街にやってきて
やがてセンスを身につけるだろう
流行りの服を身に纏い
流行りの帽子をかぶり
そして
流行りの店で可愛娘ちゃんと食事する
しかしだな
....
「もう一歩前へ」という紙が
壁に貼られていたので
思わず左右の爪先を前に出し
便器に少し、近づいた
振り返れば30余年・・・
目の前にぶら下がる
ふっくらとしたあんぱんを前 ....
あなたはどうして
私の中から消えてくれないのですか
記憶からすべて忘れ去ることのできるようにと
名前すらきかなかったはずなのに
何よりも
大事なことを
たくさん知ってしまった
....
池袋駅の便所に入ったら
便器の隅に
「抗菌」シールが貼られていた
きれい事では語れない
生身の人間ではありますが
魂だけは「抗菌」の
シールをぺたりと貼っています
....
空がまだ黒一色だったころ
ぼくは静かにいきていた
窓から見えるのは 絶望ばかりで
希望は何十年か前に 旅人が見たのが最後だという
最初から希望だったものなどない
最初は絶望なんてもの ....
始まりの前の闇
映画はすでに
始まっている
フィルムが
回る前の
見えない
時間が
闇を
生き生きとさせる
次々と
現れては消え
記憶にすら
残せない
微かな痕跡が
薄く折 ....
さあ、台所にあるきらりと煌めく光りものを手に取りましょう
それで思いきりあの人の胸を一刺し
それかあの人の首をめがけて一突き
あるいは手首の動脈を狙って一切り
たったそれだけのこと
....
こないだ
代官山のこじゃれた居酒屋で
イギリスの旅行記を出版したっていう
色白の女の子と飲んでてん
最初の四杯は生ビールで
五杯目からはホッピー
女の子の腕が
透きとおるみたいに ....
iPodから流れる
リロンのさわやか会社員を聴きながら
雨雲の去った青空を見上げてると
心も伸びやかに
どこまでも泳いでいける気がする
いつか親友と走った道
うぶだけど どこかませて ....
教習所で左の列に座ったので
後ろから出席簿が回ってくる。
いつもは右の列の一番前に座るから
教官から直接出席簿を手渡され
記入すると後ろの机にひょいと置いて
教官以外の人との接触はなるべ ....
愛よ
おまえは道端の石ころみたいに
でしゃばりもせず佇んでいる
それは
太陽の光をたくさん吸い込んだ布団
使い古して先の曲がった万年筆
おどけた瞳を持った豚の貯金箱
....
3659 3660 3661 3662 3663 3664 3665 3666 3667 3668 3669 3670 3671 3672 3673 3674 3675 3676 3677 3678 3679 3680 3681 3682 3683 3684 3685 3686 3687 3688 3689 3690 3691 3692 3693 3694 3695 3696 3697 3698 3699
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.43sec.