足のままに進んでいく生き物
飛んでいる海猫を見た
自分に何かを思いながら生きていた
不完全なままの僕がいた
君はどこへ行くのか知らないが
疲れ切っているよう
死にかけた体は
忘却を瞑 ....
私は削られた 流れていたい
私は歩いていく私に
私の流れが人に
静かに私の私を
失っていることの君が自然なら
君に目覚めたい綺麗な
君の自分の物語を渡る
探るように橋を 君を
....
僕があの天才ランボーみたく永遠を見つけたのは17歳のこと
僕は永遠を見つけたかわりに人の心を失った
自由になるとは死ぬことに近いと悟った
だから僕はまだ自由になりたくないんだ
妖精や太陽の向こうにい ....
どこで受精をしたのか
また今日が生み出され
また昨日が殺されて
それでも誰も悲しまず
そうやって日々が生まれて死んでいく
私は今日の始まりに立って
一人昨日を鎮魂する
生まれたばかり ....
定時直後の駅のトイレはものすごく混んでいて僕は、
会社でしてくればよかったと後悔する。
僕の前に並んでいる人たちが一人、また一人と
定位置に立ち、決まったポーズで数十秒、
それが終わると、そそ ....
夜の電車の窓の中の無数の顔色から、ぶらり、色がくだり
腸まで青ざめたわたしたちはひとりでに、ぶらり、垂れるけれど
さびしくないよ。
うまれたままのやわらかさを患い続ける腕と胴体の林の中
夏 ....
柔らかくぼんやりとした呼吸を感じる
輪郭の中に窮屈に詰め込まれた光にも
つかむことのできない流れの中の光にも
君と呼ばれた生き物を生み出すことはできない
Hello‐Hello
聞こ ....
シュークリームが
雨にうたれて溶けだしている
道端のくぼみで
まつげの長い女が
バスに乗るときに落としていった
シュークリームが
溶けて流れ出している
甘い、いくつかの体液
何もか ....
ほめられるとすぐ
ちょうしにのるから
あんまりほめないでね
でもたまにはほめてね
そくばくはするのも
されるのもきらいだから
あんまりしばらないでね
でもたま ....
目が合った
懐かしくて憎いアノ人と
すれ違ったとき
目が合った
アノ人を呪ってる自分と
いつになったら許せるのだろう
合わない歩幅を
必死に合 ....
パチパチと散る
砕け散る
線香花火
それよりも
音無く夜に
消えていく
無音の夜に
消えていく
悲しい人の
戯言と
可愛い人の
独り言
パチパチ空は
水溜り
水音高く
....
母さんの中を
金魚がぷかぷか泳ぐ
雲の柔らかさ
産地とはおしなべて
そんなところなのだと思う
母さんの背中
バズーカ砲つけたら
悪いロボットみたいだ
だから僕たちは
....
あの丘には海がある
風にとけたあなたが ささやいていった
赤い自転車から 深緑の海を見上げる
深緑の糸かせから 糸の先を手繰りよせる
右腕に 螺旋を描いてゆく海の糸
ひんやりと
深緑の ....
夕焼け お日さまが沈むのを みていた。
ひさしく お会いしていなかったの?
大きな お月さまになって 西の空を染めた まま 落ちていったよ。
長い針が 文字盤をぐるっと巡って重なった ....
{ルビ絆=ほだ}されたよねえ、と
抜け殻は凄烈なまでに粉々に砕け散った
見知らぬ人格が現れた、お陰様で
嘯いたのか
御人好しね、が褒め言葉の時代じゃねえし洒落臭え
自己確 ....
そうだね、世知辛いねなんて同調気味で
やるせない想いを昇華出来ない
不毛なマゼリンの地に見立て
彼女は飽くなき野心の狐眼を秘め、
背を向け去ってった
フレンチブルドッグ小脇に抱え
大き ....
煙草に火をつけ一口目、輪っかができた。
たまにやろうとしてもできないので、珍しくて目で追う。
ゆるゆると大きく広がりながら登っていく輪っかが「出口」のように思えて、形を壊さないようにゆっくりと左手 ....
ものごころがつく前は
うおごころも
みずごころも
何も分かっていなかった
世界よりも広かった
はだかんぼうの意識
ものごころがついた後は
おんなごころも
したごころも
少 ....
意識が情(こころ)を脆くするから
私は道化師を演じてしまう
この微笑みは仮面でないと
貴女に伝える私は
いつになくおどけている
ただ、眺めていたい
罪人と罵られるのは
きっと発育 ....
首ったけになれば、
その首は討たれる。
今も昔も世の中は、首だらけ。
首だけでは、痛みは、感じない。
本来、胸の奥にあるべき ....
もう何年君のそばで本を読んでいるのだろうか?
もう何年君のそばで寝ているのだろうか?
もう何年君のそばで食事をしているのだろうか?
僕は無口になって黙々と食卓に向かう。
僕は無口になっ ....
夢がまた落ちてゆきました
いつか僕たちはまぼろしの形をした記憶のなかに沈みます
君には誰も読んだことのない本を読んでほしい
うまれる星の話
海に咲いた永遠の話を
世界中の誰も ....
風を受けて
ふいに
ことばが途切れる
頷いた
眼差しの
彼方には
夏の空の
積乱雲が
まばゆい
音楽のような
やり取りが
耳に心地よくて
話し声が
音にしか
聞こえない ....
手放さないだけ、考えてると
つないだ
手、離れていくかもしれない
せっかく君から心を開いてくれたチャンスなのに
こんなにあわてちゃろくに話もできやしないよ
なぜだか涙がボロボロでてきて止められないんだ
いつでも君の力になりたいと思ってるんだけど
....
遮光カーテンの隙間から
容赦なく攻めてくる太陽
私の肌を灼いて
そのもっと奥をくすぶる
メラニン色素沈着して
将来しみが出来る
...でしょ?
堅物な貴方のハナシ ....
キリンの皮だろうか
わからないままで歩き続けるのは不安だけれど
どんなにか素敵だっただろう
淀みのない川を歩いて行けたのなら
自分に問いかけながら
誰かの言葉すらないままに眠ろう
眠り ....
いろいろなクジラに
進んでいこうぼんやりと
魚を釣る友達といく
繰り出すのは空の沖
どこまでも飲まされた
流れ者ではなく爽快だ
漁業組合と見て
酒をして
乗合船のように
投げ ....
ただあなたが好きだった
ほんとうに
ただそれだけ
あたしには
それだけしかなかった
あ!
が寝入っているどしゃ降りの深夜
い・
は明日の飲み会の挨拶を考え
ん?
とオーストラリアのANNA
に話しかけ
ふぅ。。
なんか
びくびく
ん
の痙攣を心底恐れて心配して
....
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