月夜にあのこは変化する
みまたの槍もつライオンに
紙で包んだ かみそりを
ぼくに渡してくれたけど
いつまでまっても、どこからも
一粒の血さえ滲まない
猫にまじないかける時
....
かゆい。
また蚊に刺されたのかと足を見ると、数日前に刺された場所だった。
昨日もおとといも忘れていたのに…
蚊は血を吸う時、まず六本の麻酔針を刺すらしい。
血を吸う針をいきなり刺すと人間に ....
きみの濡れたココロが私の頭に咲いた黒い花を溶かすように
きみを汚してゆく僕の肋骨をどうか赦してほしい
改行キーが見つからなくて
仕方なくクラクションを鳴らすのだけれど
蝉の声は今や猜疑 ....
雨の夜のアスファルトでは
光も熱帯魚みたいに濡れている
迫り来てよぎり過ぎ去り遠退く
赤い、黄色い、無数の鱗が目に入って
濡れるしかなかった視線が水性インクとなって
雨の夜に、明るい ....
素敵な朝ごはん
ねえ、今朝はとってもすてきな朝で
あなたがいたらと思ったわ
僕も同じ事を考えた
君と同じことを思った
窓から射す冬の日差しに僕は
カーテン越しに目を伏せ
君と同じ ....
こぼれ落ちそうな夢のカケラを
拾い集めて君は笑った
振り返らずに歩けるように
泣きそうな顔で 僕は笑った
「バイバイ。」
カバンの中には重たい荷物
大切に抱 ....
ごらん
朝が来るよ
眠れない 君にも
遠い 何処かの
青い草原
山の端が
やがて
ぼんやり浮かびくる
夜が
隠してただけさ
きのう
うまくいかなかったこと
もう一度
....
疲れていると
苦悩もなく何か
それだけになっていくようだ どこか
内を見る車窓に ぼんやりと
行くわけでもない 自分の
楽しまされた
体の流れ出されている
景色の
きらめいてい ....
夏川の少年
水面に闇! 奥には影!
恐怖がそこにある
足がすくみ、飛べなくなる
でも、勇気が見えた
飛べ! 一瞬の間に
永遠にも感じる間
目の前を何かが過る
それは ....
・
夜の間
やわらかく曲がりくねって
遠いお伽の国へと繋がっていたレールは
朝の光を浴びた時にはもう
冷たく固まって
駅と駅とを繋ぐ
当り前の鉄の路へと戻っている
包装紙から出したての ....
「ムササビはセックスした後の精子が固まって栓として膣を塞ぐらしい。次のオスがセックスするときはコルクみたいなペニスでその栓を引っこ抜くのだそうだ。人間の精子もそんな風になっていたら、浮気とか離婚とかが ....
・
夕飯のあと
残した刺身を生姜醤油に漬けて冷蔵庫へしまう
こうしておいて翌日に
焼いて食べると美味しいというのは
母に教わったことだ
そういえば結婚して引っ越す当日に
母がお餞別と言っ ....
君は覚えているのか?
天と地の間に宙ぶらりんになりながら、横目で見たブランコの鎖を。
その色合いを、その時の風の香りを、その感触を。
君は覚えているのか?
十五年前の今日に食べ ....
新しい変革を求めて
探すのはナポレオン
いったい彼の辞書には不可能という言葉は
載っているのだろうか
悲しみを越えたらそのさきに
何が待っているのかな
一回だけ叶う ....
蝉の声痛すぎて
ロックのような雑音で
上書
罪の汗流したくて
気障ったらしいクーラーを
停止
脳味噌痺れ切って
言葉の切れっ端が散乱するも
放置
胸の奥乾き切って
....
きっとね、
あなたがそこで生きていていいという理由がないのとおなじくらい
あなたがそこで生きていてはいけないという理由もないのだから
そこで力強く繰り返している心臓の鼓動をさえぎらな ....
きらめきよ(この期に及んで)-
--And you've loved me like I was your brother--
きらめきよ きみのなかぼくのなか
呼応するきらめきよ
....
とんでもない。
みんな統べてひとつの原子
元を正せばただの粒子
あたしたちなんて、ほんの世界の塵に同じで
まるで生きているのが奇跡みたいだと思い込んでいるけれど
生きているのか
生 ....
飴玉こーろころ。
水が飲みたいんだ。
あぁ、ラジオがむかむかする
もう誰とも話したくないや
彼女と一緒に早く飲みに行きたい
そうだ、ドライブに行こう
まっすぐな車が、すこしでも気分を晴 ....
暦を焦がすようにして
君を忘れていきます
久しぶりに私の想像するところ
君は今でも顔の前で手のひらを上に広げて
風を乗せたり散らしたり
不明瞭な気配を集めたりして
今日を楽しんでいるの ....
beauty in the library
長い黒髪を微かに揺らして
あなたは笑った 僕の目を見ずに
「私はそれほど若くはないの」と
時の隔たりをグラスに溶かして
夢など見ないという素振 ....
僕にはとても ちからなんてなくて
可愛い君ひとり 救うことができない
誰かを救えるなんて そんな思い上がり
ばかみたいだよね にんげんなんてさ
つかったり つかわれたり
ひろったり ....
グレーのふわふわ浮かんでる
とても重そうに怒ったように浮かんでる
僕はそれを見上げながら
そんな顔してると辛いだけだよと
ちょっと大人ぶってみるんだけど
あれは少し拗ねちゃって
僕に大粒の ....
俺は弱い人間だから
逃げながら生きている
逃げながら
逃げながら生きている
昨日も国道沿いのガードレールに腰掛けて
どの車に飛び込もうか考えていた
だけどそれは最後の逃げなんだ
そしてそ ....
『愛してる』
...ッテ、イッテクダサイ。
たいせつなことは、
キミがそこにいてくれるということ。
キミがそこでボクをかんじていてくれているということ。
キミがそこでいきていてくれるということ。
つまり、
きみがそこ ....
淫らに、露出した仮想の小窓には
時と場所の不明な青空と、
見えざる航空機による白い猛毒の軌跡――
ながく留まる筋雲状の航跡が表示されていた
≫いわゆる、薬物や病原菌等の散布。
僕たち ....
行き場ならあるんだ 少し高いけど
眉間の理由はそうじゃない
キラキラ輝く その磨き方が
ここじゃ出来ぬ方法で
ずっと、瞳、閉じて
バカげてる想いかな
誰よりもキミだけを
幸せ ....
あれ?キスしている
四羽の鴉が坂川で水を飲んでいる
左の二羽がくちばしとくちばしをつなげた
右の二羽がお互いにうなづきながら
世間話をしている
今日熱いすね
泣きたくても泣けなかったあの日
こえもでずに
ひとりぼっち
とりのこされていた。
きみがいなくなってから、
なにかが、たりなくなりました。
ぼくの、いちばんまえにあったもの
....
3652 3653 3654 3655 3656 3657 3658 3659 3660 3661 3662 3663 3664 3665 3666 3667 3668 3669 3670 3671 3672 3673 3674 3675 3676 3677 3678 3679 3680 3681 3682 3683 3684 3685 3686 3687 3688 3689 3690 3691 3692
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.54sec.