毎日
大学病院前の
ひろいバス停で
猫背のひと
みどりはつよく
陽にあたってきみどり
おばあちゃんのズボンは
昔からサルエル
床のタイルのここは
どうして一枚だけ
はげ ....
四半世紀ぶりに巡り逢えた
子宮の次に居心地のいい水
かえす波も照らす光も
ありのままを許す不思議な水
歩みを停めて足を浸ければ
すぐ渦創り吸い込んだ水
溺れてもいいと思えたときは
そ ....
囁く甘い言葉に
隠された戸惑いを
知っていながらも貴女は
優しく微笑む
ひねくれた冷たい心
溶かしてあげるって
貸してくれた左肩が
僕の全てになった
雨で薄められた絵の具で
空を描く
夏はまだ来ない
君もクレヨンで
空を塗りつぶす
それでも夏は
まだ来ない
夏が来ないから
母さんを探す旅に出る
灰色しかない ....
ふわり
鳥のこえ
波のおと
みどりのにおい
ゆらゆら
ゆられ
ワタシ
ちょうちょになれた
殺す為に寄せ集まる
忠実どもが沈黙した古都にて
肉体を粉砕してから
悲喜の二胡を弾く
磁石は暗夜に溶け込んだ白銀
螺子やら鉄やらガラスを巻き込み
潰れてしまった君の色は
瞬きの ....
夜中に体に違和感と吐き気を感じ
洗面台へ向かいました
けれども
嗚咽とは裏腹に
吐くものがないのです
あれ、今日何か食べたっけ
鏡を見ると
栗色の髪と白い顔の私が立っています
暑さのあまり着ていたシャ ....
穴の中に潜らされたみたい
楽しい気分になった
場所など忘れていくようだ
クラッシュしたってかまわない
ああこの街の車は多く
ハンドルの握り方さえ忘れさせられる
ぼんやり眠らされていく
....
ひとりで行かされた小沢健二のコンサートで
愛されることを感じていた
インディーズ時代の情熱は
どこに行ってしまったのだろうか
もう彼はアイドル
僕の元を去っていった
僕のカラオケに ....
電気を消すとわかること
目を閉じるとわかること
真っ黒に塗りつぶすとわかること
そういうことで世界はできてるんだと思う
ヘッドフォンから聴こえるメロディーからわかること
僕は最近よく自分が天使になる ....
090802
外れた声がうるさいと
隣の人から電話が鳴った
ぶち切れそうな声だった
歌う声が耳障りだと
嫌われますから
音楽の先生がやって来て
その声の身振りが手 ....
涼やかな
きみの眸が
語りかける夜
きみの中の空を見ている
刺すような光と
菩薩の優しさと
言葉にできない全てを
涼やかな
きみの眸が
語りかける夜に
眠る前には おやすみなさい を
目を閉じることは無い貴方へ向けて
何時でも微笑を浮かべる顔に
軽くキスを
嗚呼 冷たい
そうして片目から涙が零れていても
貴方は慰めてはくれないと知って ....
だって生きることは辛いから
だって今私は幸せだから
だから気持ちを共感して
生きたいから
君はいつもあどけない顔をして
笑っている、力をもらう
そう貴方は私の命
そう私は自立している ....
【君へ】
あなたへ手紙を送ります――
空白の片隅に小さく名前だけを書いて。
わたしの声が聴こえますか
わたしの想いが届きますか
わたしの瞳を憶えてますか ....
(いしだあゆみが歌います)
観音様の顔がでかいわ
大船
ビッグシップ大船
ルミネのスタバで待ち合わせ
駅の構内とてもりっぱよ
大船
ビッグシップ大船
あなたと二人いつまでも
....
わたしたちは、ひかりに向かい歩いている
いつも
目にはみえない風のなかで
闇を求めながら
闇を求めているときでさえ
わたしたちは
ひかりのなかにいる
求めるというひかりに
....
窓のない この部屋で
青い折り紙ばかり見ていた
ねずみ色と呼ばれる紙を
雲に見立てて 丸く切ってみても
雨の色は思い出せない
目をつぶれば
いつかの遠い夏の空が
果てしなく広がり ....
ひぐらしの鳴く午後
伸ばした手が 君に触れて
ありふれた言葉を誓う
「ただ 光の降る場所の
ルールに従って生きよう」
青黒いかなしみは
ようよう光の中で
薄かわをはぐ様に
透明度を増しており
痛む足を庇いながら
長い螺旋階段を登る
週末にはなめらかな
音楽が不在らしい
緊密に並べられた
物事 ....
1
僕の背中に飛び付くのは止めて下さい
爪痕が残ると彼女が誤解しますので
2
網戸の天辺を目指して登るのは止めなさい
其処に網戸があるからなんて言わないだろうけど
3
喉が渇いている訳で ....
やっぱり好きなんだけれど
その理由よく分からない
一目惚れではなかったから
一緒のチームにいたからだろうか
そんな女の子ほかにもいたのに
色即是空
空即是色
....
あなたは耳をすませ瞑想した
大地の広がりに、空の深さに
感覚をとぎすまし、世界とひとつになって
あなたは知っていた。ランプの灯心のように
みずからの身体を燃やし、世界を照らす術を
あなた ....
夜毎 夢の中で
入れ替わるようになったのが
いつからだったか
もう 思い出せない
入れ替わるたびに
たわいない一言を
隠すように
紛れ込ませる
見つけてほしいけど
永遠の秘密みたいに ....
向日葵畑を
散歩している人も
向日葵の一部になり
元気な黄色に
染まるのがわかる
暗く掠れた声が
静かに語りかける
静寂の夜に
空は涙を溢し
重力はさらに重みを増して
魂を掴んでは離さない
深い深い悲しみは
大地の下をさ迷い
湧水となって
地上に染みだす
な ....
遠い昔のことなのよ
あの人を
好いていたのは
まだ
覚えていたのね
そんなこと
忘れないと
添い遂げるのは
あの人だけと
誓ったのは本当よ
まだ
若かったから
愛ってい ....
ふと 涼しくなった
黒い雲の懐から
葉をゆすり 瓦を撫で 雨は静かに下りてくる
傘を傾け 空を見上げたその時
指揮者の棒に合わせたように
フォルテッシモの雨が降る
川は色を変え
ベー ....
七月の雷鳴は
緊張性頭痛の彼方に遠ざかり
かいつまんだ夏の
漂着物だけが胸を塞いでいる
八月の岩壁から
ひ弱な海鳥はまだ飛び立とうとはせず
なまあたたかい波が
何度でも砂浜を嘲笑って ....
子どもの君は砂遊びをしたかい?
大きな砂山のトンネルで友達と握手をしたことは?
high-Cのラッパがなる、子どもの僕に英雄を意味した瞬間を
あなたに僕は驚かされた
僕があなたを驚かせたの ....
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