薄ら笑いのさらし首
濡れた前髪重たくて
見上げる空は弥たかく
涙に暮れる泡沫よ
風が吹いてはさらし首
波に乗りては軽やかに
雲を払うて愉快かな
恨みを晴らせ笑いませ
薄ら笑いの ....
常夏の大地に降り積もる灰色の雪
灼熱の陽射しにも溶けもせずに降り積もって行く
見慣れた紺碧の風景を蝕む大きなキノコ雲を見上げる子供達
溶けない雪を掌に掬い取り何やら呟く年寄り達
楽園の午後/ ....
目を刺すような光
烈しい熱風
体中が針で刺されたような鋭い痛み
何が起こったのか分からない
さっきまでのいつもの日常が生活が人生が
まったく変わり果てていた
焼け果て ....
ええい
ぎらんぎちゃん
岡山のほうがひかってから
わしは随分歩いたものな
稜線がひどう輝いて
気持ちん悪いぬるい風が長いこと吹いた
ひくい唸るような大音声が
聞こえた後
えろう長い ....
混淆する 人の 言葉 詩みたいなもの
不思議ね 書くことがとてもむずかしい
滴るような感情や 季節感や 絶望 夢
恋愛や 苦悩の湧出は もういらないの
自分以外の誰かが すでに 同じ言葉で ....
目に付いてる
全てが気に喰わない日は
頭の中で爆弾を落とす
黙祷と反省が
ぼくらの免罪符
歓声と達成感が
かれらの免罪符
あー
くそったれの上役が
吹き飛んでくよ
蒸発 ....
リビングでうつむせに戦死をしてると
からんからんとガラスと氷が遊ぶ音がする
目線だけあげて見れば
薬味と素麺とめんつゆをお盆に乗せた母親が微笑んでくれていた
という夢をみた
....
親のいうことをきかないと死んじゃうからたいへんだ
きょうは花火大会
火薬のにおいをかぐために
ずらずら歩いて
親においつくために必死に歩いて
きれいだなあ花火
ゆがんだドラえもんきれいだな ....
わたしのように
書いたものが
ここにある
わたしのふりをして
必死にわたしになりながら
わたしになれたのか
なれなかったのか
後悔してる
わたしを見てる
わたしがいる ....
累々とした孤独に石を投げる
カラン
と音を立てて、転がり落ちたのは
いつかの嘆き
降り積もる塵芥に 深き静寂の痕跡を読み取る
動かなくなった時計
指し示し ....
少年が青年と歩いている。
青年の手には犬のリードがあり、少年の手にはスコップ入りの小さなバッグがある。
要するに犬の散歩だ。
少年は十歳にも満たない子供だ。
青年は二十代後半だろうか。 ....
愛されていない
愛されていない
私には判るよ
愛していないから
その声もその仕草も
視線も食べ方も
全て大嫌い
運命の赤い糸は
最初から妄想だった
気付けば夢は覚めて
気持 ....
僕は流れに身をぼんやり寄せた
ああ地中海の風を受けた
僕は
ここで
フランスの色々な国々を歩きたい
歴史のことを考える
*
ぼんやりと夜の青色に
ナポレオンが侵略した
白 ....
夏ははじめさせられた
君のカルキはカビていて
水色の何かに触れずにいたい
友達が虫かごへ捨てなかった
ジメジメせずに獲物は死んでいて
君は楽しくないプールで
夏の僕はアスファルトの中で ....
せつないぜ!
そうだ、せつないぜ!
せつないの「せ」が
なんかその、
変な、
はしゃいでる二人の人みたいに
見えるくらいだぜ!
仕方ないんだぜ!
きょうは
「だぜ」っていって ....
夜なんだけどね
ペンネの奥に
おじいちゃんが見えたの
遅かったんだけど
お腹空いちゃって
冷凍のペンネ温めて
(レンジ鳴る)
食べ始めて
なんとなくペンネの穴を見てたの
そしたらね
....
ラグビーボール状の大地から すっくと佇む
月並みの強い風でも来れば吹き飛んでしまうとひとはいう
深夜の人気のない通り タクシーのライトが意識に撥ねる
歩き出してすぐさま 無心への欲求が増していく ....
後ろ向きに歩く、白い砂丘にて。
続く足跡見ながら、背中の先にあるはずの泉の白昼夢を見る。
また、旅の算段をしてる、白い砂丘にて。
1,2,3,4,5,
1,2,3,4,5,
正しい。
....
【さよなら人間】
君が死んだ七日目の朝、ようやく雨は上がり
まだ空はどんよりと湿っぽくて
心が憂鬱なままだと知った。
人が人の為に生きているの ....
マニキュアっちゅうもんについて考えてみた
おまえは出かける前の日に丁寧にマニキュアを塗る
そりゃもう手といい足といい、これでもかっちゅうくらい丁寧に塗りたくる
しかもキズがついたやの剥がれた ....
電車でごじかんかかります
乗り換えはよんかいです
あんまり遠くに
いるもんだから
こっそりたくさん
泣きました
あんまりなんにも
わからないから
何度も途方に暮れました
嘘は ....
きみとはじめてくちびるを交わした日のことを思い出したよ。
恥ずかしがってる私を捕らえて、
きみはやさしくほほえんでくれた。
かわいていてやわらかで
ほんのりとあたかかだったそれは
わ ....
星たちが瞬き
時がゆっくり流れる
トランペットが小夜曲
クラリネットが後打ち
楽しそうなトロンボーン
可愛いシロフォーン
軽快なフルート
夢を与えるキーボード
ゆったりとしたチ ....
すきだよ
すき
すきだ
きみを
たべたくなった
でも
ここにいないので
持てるだけの思い出を総動員して
きみの輪郭をなぞる
たよりない
あたしのきおく
きみの ....
僕はたくさんのひとを巻き込みすぎている
それでみんなを
幸福にしているのならいいのだが
ついて来れないひともたくさんいた
僕は反省もするし、確信もするし、
でもさいごには ....
川沿いに 鉄橋をくぐり
舗装がない場所も ぐんぐんと
前へ 前へ 赤錆びた
よき死者たちの 記憶の中へ
道すがら ネコが驚いて
逃げ出したり 道を譲ったり
時々は 水の流れにのって
....
消されたのは
もう少しで完成する
自分自身のマネキン
君はまだ約束の場所には来ない
何分何時間何日何年
もう何度目かの冬が訪れも
君は僕の前には姿を表すことはなかっ ....
コンビニで105円のマカダミアチョコレートが発売されたのを知ったときは発狂しそうになった
Suicaのワンタッチで体が欲するチョコレートが買えるのだから
目眩で空が半分ちぎれてしまった
....
膝を探そう
遠くの
人の形を
見ながら
節目のあたりを
触る
あぁ
なるほど
あるけど
ないから
走ろう
めぐすりをさそう。
やっと
めを とじる
とじたときの
うらの いろ
かけめぐった
いっしゅんの
いろどり
そこに
すこし まえを ....
3641 3642 3643 3644 3645 3646 3647 3648 3649 3650 3651 3652 3653 3654 3655 3656 3657 3658 3659 3660 3661 3662 3663 3664 3665 3666 3667 3668 3669 3670 3671 3672 3673 3674 3675 3676 3677 3678 3679 3680 3681
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.8sec.