あなたの
手が
あんまりに
つめたいので
わたしは
なんだかこわくなって
その手を
きつくきつく
にぎりしめたのですが
わたしのねつは
すこしもあなたに
うつらなく、て
いつま ....
その道を行くなら
襟足を伸ばせる
そこを避けるならば
安定と美の喪失
合図 送っては
悩ます間逆の壁
だけれど、
その顔、
裏切る、
予感
内心は瞼(まぶた)も
そちらに ....
ただそのひとが
そのひとにおいてそのひとであることは
ときどき
とても難しいことらしくて
大勢が集まるところでは
草いきれむんむん
手のひらばかりのざわざわ森のようです
手招きや ....
ただ一人君だけに 止まった時計が
感情のない 瞬きをおくる
遠い夜明け 君が字を覚えるより前の
低く響き渡る クラリネットの音楽
土の下から緑色の そして嫌な匂いのする
濃い霧のようなも ....
愛されないと知りつつも
無視できなかった愚かな私を
貴方は許してくれますか?
貴方と出逢ってしまった事、
後悔なんてしていません
決して
好きで、好 ....
愛していた
私は確かに、あなただけを
嗚呼
あなたは愛していた?
何かを
誰かを
世界を
あの人を
―――・・・私を
....
15歳になりたいゆびさきがおいかける
はやく、はやく、
流れだしたわたしの白さをつかまえてよ
すがりついた手の中に
しがらみだけが溜まって
あいしてると言えない
瞳を、
腕を、
唇 ....
3年前に行った 岩手の景色
あたし まだ覚えてるよ
ミヤザワケンジが好きって言ったら
その翌日には予約いれてた
せっかちだったね せっかちだった
暑い日だったね
まぎれもなく あの ....
あわ、あわ、あわ
そうやって生きる
ふら、ふら、ふら
うまくいかないな
電子の星を、飛び越えて
きら、きら、きら
夢だけきれい
じわ、じわ、じわ
蝉も死んじゃった。
終わ ....
鯵の開きってあのままの姿かたちで泳いでいるのかな
だなんて今さらながらにとぼけてみせても
私は私自身に過ぎなくて
迎え火で迎え
送り火で送る
ヒグラシの鳴く音に季節の移ろいを覚え
....
黒い壁が裂けていく
静かな機械音が響く
有能な機械
視界がはっきりとしてくる
視力が上がっていくのがわかる
何かがゆっくりと確実に近付いてくるのがわかる
「しーとべるとをそうちゃくしてくだ ....
機械が好きだ
人間よりも
その匂いを嗅ぐだけで気持ちが頗る高ぶる
匂いを嗅ごうと鼻先を近付けると感じるわずかな熱がたまらない
君のそのプラステックの白さが好きだ
規則正しく並んだボタンが好き ....
隣の部屋の老婆が
拾ってきたのであろう西瓜を
妹は器用に食べ進め
その残骸を
彼女は私の枕元に置き去り
遂には
そこから芽が生えてきて
いつしか
私の寝床たる場所は ....
触れないでください
おかしいと言われても平気だった
愛されなくても生きてきた
ひとりでいる楽しさをなぜか見つけた
悲しい人だと慰められた
だから、その高い鼻を蹴った
馬鹿にしな ....
長いものには巻かれるほうだ。
だから君にもグルグル巻かれてる。
あんまりキツク巻かれたりして、イテタタタ…みたいな時もある。
時には撒かれちゃったりして、君の姿が見えなくなっちゃったりして困 ....
「僕たちは遠くの遠くの空の向こうへ行かなくてはならないのだと生まれる前から約束されていたのだけれど、」
(蠍は現実のなかから降りてきていました。
機械鳥は最後に僕か君かを選ばなければなら ....
来る日も来る日も照りつける太陽が、容赦なく私の体から汗を噴出させ続ける。
連日そんな状態だと、今日のような不意の曇天の日でも、体はだるくって仕様がないんだな。
時間とともに無尽蔵に失われて ....
・死んだものばかりが色鮮やかな毛布にくるまっている。あなたは日々、わたしを覆った。すばらしく美しい日々。行い。あなたを被って、丸まって眠りにつくたびにわたしはその死んだものたちに近づいていった。柔いあ ....
サイクリング リサイクリング やっほやっほ
ドラドラ ウラウラ つぶされちゃって
ぺったんこったら モーモーさん
零れてしまった つゆだくが
きもい げぼい やばい た ....
声出せば
ゆっくり静か
目がちかちか
(目がちかちか)
人死ねば
ゆっくり静か
目がちかちか
(目がちかちか)
鳥たちから
得たちから
はたちから
見 ....
君はJPOP
あなたもJPOP
あの娘もほんとはJPOP
みんなJPOP
ギターがうまいあいつも自覚ないだけ実はJPOP
じゃあ私は?
私もJPOP
JPOPなんて嫌い
でも何かに当て ....
古ぼけた
教会を過ぎて
道をたださまよい
歩くことがダメでダウンするという
太ったおじさんに
この石畳の道をどこへ行けば
目指す場所にたどりつくのだろう
*
この国には ....
コンビニでアイスを買って
NTTからドライブに行ってしまった
彼女と友達はサラリーマンを狙っている
*
どんな思いを社会人になる 僕は
何を持った体で 姿とは
なんだろう 空気 ....
愛らしい言葉たちよ全てカタコトになれ
2019年7月13日全ての恋人たちの言葉が引き裂かれた
恋人たちというのはものの例えで
それは世界中のどこの誰にも起こった
怒った?怒った ....
茅ヶ崎の海辺を
ビールを片手に歩き続けると
海面が生き物のようにキラキラと音を立てた
私はTシャツに綿パン、サンダルという散歩の延長のようないでたちで
あの人が生き急ぐようにしていたことを ....
二本足で立つ老人の 孤を描いた中枢は
結末の骨をもって 循環の窓を射る
あらゆる愛と憎しみだった形は
一人ぼっちの空に抱かれて
今なお愛と憎しみとして連鎖する
高架下で眠る 鳩達 ....
僕が夜食のブタメンに湯を注いでいると
君は、子供の携帯からメールをよこす
「きょうのはなびはきれいだったよ。おかあさんとみました。」
ひとり暮らしのマンションから
夜空はつながっている ....
■
昼間に降った雨の匂いがまだそこかしこに残ってる
空の上で風が踊るタンゴ
勢い余って雲のすき間から満月が覗く
僕はむずむずとして遠吠えをする
今夜
狼男もドラキュラも
....
いつか誰もが別れるという{ルビ運命=さだめ}を
もし、ほんとうに思うなら
どのような人であれ
目の前にいる人を
愛惜しくも、思えよう
僕の向かいの空席に
水を入れたコッ ....
言葉
目配せする紫陽花たちはにぎやか/に笑みをこらえる。もうすぐ先生がやって来る。廊下をひた走る。期待。新学期はとうに古びて奇妙な連帯感が地中に根を伸ばす。もうすぐ黒板消しが落下する。中間テスト ....
3636 3637 3638 3639 3640 3641 3642 3643 3644 3645 3646 3647 3648 3649 3650 3651 3652 3653 3654 3655 3656 3657 3658 3659 3660 3661 3662 3663 3664 3665 3666 3667 3668 3669 3670 3671 3672 3673 3674 3675 3676
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.64sec.