ゴーストタウンとなったふるさとにも
    待ちに待った入道雲をみるとき
     描くそばからよごれていった
  過ぎ去りしかげが脳細胞をかすめる
    捕まえたあとから逃げていった
 ....
ここはキップルの岸辺
聖なるアイビス
トキ色のフェニックスはフラミンゴ

眠たげなムネーモシュネー
記憶の女神
さようならの廃墟は
夢において不毛の大地

アインすなわち瞳、
とい ....
文字盤のバックライトが夕焼けなものだから
私の摂る食事はいつもディナー
中央、マイノリティのあさはかな傲慢が
光る、幻覚を一日に6回みている
沈黙しはじめる空間にやわらかく抱き込まれ
なにか ....
冷たい月明かりが僕を照らして
痛みに溶けてしまわない様に
必死にもがく

さあこちらへいらっしゃい
手招きする声は何処から響いて
いいえまだ此処に居たいのです
目眩が止まらない

あ ....
乗り換えと言えば
ホームで待ちぼうけ
少し顔を上げて
ポケットに手を突っ込んで

ぼぉーっと
ぶぉーと電車の音
もうすぐ近い
乗り換えの一歩は
これまでとこれからとの繋ぎ目
過去と ....
公園の陽だまりで 
走って遊ぶ子供等の 
胸の辺りに 空 がある 

花壇から 
それを眺める花々の 
花弁の奥にも 空 がある 

無心に遊ぶ子供等の 
無垢な笑顔の瞳の奥に 
 ....
私はどれなのかしらん?
と、松子は訝った。

松子の部屋は一辺が13メートルの立方体で、西側の壁に一辺が1メートルの正方形のハメ殺しの窓があって、壁は全部白いコンクリートで、家具は黒いソファーベ ....
覚醒剤はストリートでエッジが効いている

女と一緒にクスリをやってて女が死んで逃げるのはどこがよくないかというと
それは人の道に外れているから良くないのだ
法律とかは関係なく。
人間は
法 ....
にんげん


      入浴中。意味不明。
誰にでも傷くらいある


きしきしと痛む思い出や
投げつけられたひどい言葉


それでも輝かしいと思うのは

あの頃をもう手放してしまった
というよりは

今という時間に置き去 ....
剥いたばかりのオレンジの皮には
世界中の切なさが詰め込まれている



予期せず飛び込んでくる酸味はほろ苦く
容赦なしにやわらかいところを襲い
細胞のわずかなすき間からもぐりこんで
き ....
ひとつの窓が眠りについた。窓のなかで
演じられた芝居はおわった
観客たちは涙をぬぐい、夜をみつめる
なぎさの波のように
いくども繰りかえされた生と死
観客であると同時に
みずからの生と死を ....
その人とあまり話したことはなかった
小さい頃だったから
大人の人と何を話してよいか
わからなかった
車に乗せてやるからと言われて
田舎道をドライブした
当時、車は珍しかった
ドライブ中も ....
誰かが世界に対して何かを叫んで忘れている
片っ端から記憶が消えていくのはあらかた嘘だろうけれど、その場には忘却の二文字が
確かに、確かに、
脈々と 存在していた

嘘のように
本当 ....
 いつ転んだときの傷だったかも
 わすれてしまっていたけれど
 かさかさに乾いたかさぶたを
 
   (だからかさ、ふた、っていうんだろうね)

 ぺりっとめくると
 透明の液体に混じっ ....
悲しみには涙がにあう

哀しみには命がにあう

悲しくて哀しくて

暗闇だからこそ

いっそう光に感じやすくなっている

ひとに優しくなったり

申し訳なくなったり

じぶ ....
ドーナツ屋さんの3Fまで
えっちらおっちらトレイを運んだ
窓から見える銀の雨脚
お客もいなくてガラガラ
チュロをかじって見下ろすと
一面に咲いた傘の花
横断歩道を流れていく色の洪水
 ....
軽やかに流れる風
私はそれを恋と呼んだ
心を汚すシミ
私はそれを愛と呼んだ

二つを引っくるめて
人はそれを恋愛と呼んだ
愛だけが取り残されて
人はそれを失恋と呼んだ

人は思い思 ....
運命論から見つめれば

すべての死は暗殺であると言えるのではないか

夏の

それもお盆のゴルフ場は静かだ

セミの声しか聞こえない

思考はクラブと汗の頭にしか存在しない

 ....
せっかくの休日だと言うのに、倦怠に包まれてやりたいことも分からない私は、
突如として何らかの生命に触れたくなり、傍らにあった観葉植物の葉を衝動的にもぎ取った

締め切っていたカーテンを開けると、 ....
誰もいない家
棄てられた庭
雨の色 雨の色
にぎやか


聞こえぬものを
目で追いながら
痺れに目覚めるからだを知る


階段 縫い針
白と黒の景
昇るこ ....
私が永遠に朝にならないので
後続する螺旋は、夜空にひねりこみだしました
すると我先にと町工場が巨大プラスドライバを打ち上げて
夜のネジをぐるぐると外してゆくものだから
空からたくさん落ちてきた ....
いつしか雪が降りだして
夏なのにね おかしいね
僕は悲しい顔をして
君が帰ってくるのを待っている

僕のほうが先に死んでしまうよ
犬だものね 当然だね
玄関のタイルの冷たさに
柔らかく ....
温帯湿潤の
まとわりつく汗
ふとももを滑る
ながい指

顔も見えない
暗がりで
気だるく足を
絡めとる

柑橘の香りのする
強いカクテル
零れるままに
流し込む

少し甘 ....
小さな水口から
待ちかねたように水がほとばしり
山吹とコデマリの花びらを散らして
春色に染めていく

かたわらでは
田植えの準備が賑やかで
初めて田に入る子供が
父から苗をもらっている ....
風吹き渡る
夏の風景を焼き付けるため
できるだけたくさん
花の名前を覚えようと思う

この道を行けばどこの辻に出て
そこには誰が住んでいて
何を思っているのか
そんなことも覚えていよう ....
寂しさを目にするように
街灯が光を落とし

吐息を感じさせぬ
夏が揺らめかせる

目の前のアスファルトさえも
真昼の熱を放さないままで
空を見上げれば
月は横顔を見せて

全 ....
僕であってそのことを
僕である腕に 僕のその地を
抱き留めさせられるように 考えの外に
そして 見つめてきた 白波に 消えて

立っていたボロボロの
橋の下 毛布に魚か何かがかかるのを け ....
僕は自分を 楽しませるように
留まり続ける そのことが走り続けることからいつまでも
走る その未来から
悲しみに 縛られる

空っぽの風の中で羊や豚の番をさせられている
逃げ続けて閉じこめ ....
すきだけど
愛じゃない

あなたにそう云われたとき
あたしうなずいたけど

ほんとは
心にぐさってきてた

ちが出てたかも
すごくいたかった

わざわざ
あらたまって云わなく ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
月おくれ盆信天翁109/8/14 23:46
自由詩な葉っぱ緑/ムネーモシュネーと睡蓮海里109/8/14 23:36
フラミンゴの部屋ogawa ...509/8/14 23:27
月明かりミツバチ2*09/8/14 23:05
僕のおつかいは大掛かり酸素の枷009/8/14 22:53
花と子供 服部 剛509/8/14 22:50
深窓の松子。xxxxxx...109/8/14 22:16
UNION馬野ミキ709/8/14 22:12
本日の独り言 その十五A-292*09/8/14 22:07
スクラッチ4*09/8/14 21:43
オレンジあ。10*09/8/14 21:19
 窓寅午109/8/14 20:49
しなそばばんざわ く...2*09/8/14 20:33
くらげのしたいゆるこ209/8/14 20:26
かさぶた伊那 果2*09/8/14 20:14
路傍の石吉岡ペペロ509/8/14 19:41
THE THIRD FLOORとうどうせい...4*09/8/14 19:31
恋のうた 愛のうた遊僕民109/8/14 16:07
暗殺吉岡ペペロ109/8/14 15:41
泣きたがるロボットきゃとる009/8/14 12:37
ひとつ 飛跡木立 悟109/8/14 11:24
奪われた夜のネジもしくは私が夜闇に奪われた、あのネジ北街かな13+*09/8/14 9:21
人生の大半は君を待つことに費やされた瀬崎 虎彦12+*09/8/14 8:24
夏のニオイPiroue...109/8/14 8:18
水口西天 龍8*09/8/14 7:53
花の名前3*09/8/14 7:38
FeelIzm209/8/14 5:20
言葉のペン番田 209/8/14 3:05
暗闇を走る109/8/14 3:04
いじわるcass5*09/8/14 3:03

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