「すきなんだよ…」
蝉の声と重なってよく聴こえないよ、
ねぇ そんな顔をしないで
ブラウスの裾掴まれても困る
だってわたしは あのひとのもの
つい最近だけど かたおもいだけど
それでも ....
クラブ重病 に響く難病フロウ
フロ入ってるか入ってないか プロファイリングする
捜査一課の係長
の 刺すような冷たい視線が甲州街道を冷やす 8月16日
大原麗子の残像が ....
時折
ある曲のフレーズを
思い出したように
聞きたくなる
煙の臭いと立て看板の
どれも同じような
スローガンが
かなしく
風になびいていた
安保の季節の終わりの頃
時代という過 ....
青々と生い茂った広大な芝生の丘に乾いた細身の葉先が隙間無く犇めき合い、そっと朝露の雫を麦藁帽子代わりに被っては祈り誰かを待っている
其処は天と地を糸電話よりももっと古来の伝達で繋ぎ御魂捧げる{ルビグ ....
浴そうに張ったお湯に
指を挿し入れる
前のめりになれど
湯垢の帯を隠すことなどできもせず
立ち尽くしたまま夜を明かせば
ふやけた皮膚の中には
誰の後悔が詰まるのだろう
....
温もりと
甘い言葉で
相手を酔わせる
夜になれは
魔法使いになれる
黄昏に、思い出すのはただ一人
遠くを見ては 繰り返す
あのときも
あのときも
私はあなたが好きでした
照れて視線をそらすほど
愛おしく思っていました
こう ....
だいすきと言ってしまえば
それだけのただのことばに
なってしまうの
「その辺で待ってて」だたち
にその辺にあたしの場所を
つくって待ちます
にんげんはこんなに体のお
おき ....
届かないと思っていた扉の取っ手は
いつの間にか腰の位置になっていた
背が伸びて視野が広がる
遮っていたものに追いつき追い越し
世界の大きさに少しずつゆびが触れる
もうすっかり ....
わたしがひねくれたようにナツの腕を引いても、
なんの音沙汰もなしに日常が会話するので、
ほんの少しだけでも触れてほしくて、
わたしは罪深い唇をカッターで、すこしだけ切り落とします
それは、最近 ....
うつくしいものは、あなたの涙
うつくしいものは、あなたのくちびる
うつくしいものを知らずに、あなたは
地上を這い回る、あなたは
哀れでいとおしく
人はたくさくんの月や星や太陽を贈る
....
わたしは
風をおよぐのがすきだから
太陽との相性は
とてもいいのだと
思う
汗ばむ腕と首筋に
水の匂いがたむろして
わたしをいっそう
およがせる
夏にはもと ....
抱きしめた白い少女は、ぼくを抱きしめていた。透けるようなその白さは光を吸い込んでいるように輝いている。
(ゆめをみる、)
遠くで男が処刑されていた。首と胴が分かれてしまった男は黒い液体 ....
{引用=夜}
天球儀まわる
透明に
川底をめぐる
闘魚の輪郭
壊された客間のドア
こぼれる鍵盤
遅すぎた伝令
到達しない 手
灯台の照らす
静かな波間
幼い寝 ....
ノリの良い曲を
聞きながら
君のカットを待ってる
午前9時
静かに待ってる
僕を尻目に
店員さんと楽しそうに
おしゃべり
この後何処に行こうかと
思案する僕の横を
流れる車
....
喪服を着たおばさん四人
交差点を渡り、口々に話す。
一人は楽しげに
久しぶりねぇ
などと通夜であることを忘れ
一人は怒ったような顔をして
どうしてなんでしょうねぇ
などと宣う
....
きょうは蛇口を ひねらない。
時間にとまってほしいから。
きょうはふとんを たたまない。
帰れる場所が ほしいから。
けれども窓は あけてみる。
ほんの少しだけ あけ ....
暦を一枚、捲った下に
「我事に於て後悔せず」
と云う、宮本武蔵の一行が
過去から語りかけていた。
侍の幻影、目の玉を動かさず
うらやかに 空 を観る
暦を一枚、捲 ....
090820
再導入された
資本主義と
評価を得たが
貧乏暮らしが
良くなるわけではなくて
お金持ちが再評価されて
資本の形成が促 ....
誰もいない道を歩きながら
自分の事について 考えていた
近くに 白い煙が上がっていて
とても綺麗に 思わされた
そうして 頭の中に巡らされていた
なかなかでも、手にできずに
....
どこかにいってみないかと
問いかけることのない自分に
人がいる
問い続けない誰かでなく
いる けれど 消えた全体の
言葉の破片を散らしてみる
忘れられるまで 自分の
行く 体に
....
白痴にも似た怠惰と無神経さであの娘を傷付けた
頭が回らなかったんだ
君のあの日の日記の不機嫌さはおそらく私に向けたもの
悲しいから
くやしいから男の人に頼る
不機嫌になったら男の人に救っても ....
はじめて日の出を見た
はじめての春がきて
はじめて二本足で立った
はじめて箸を持って
はじめて友達ができた
はじめてひとりで電車に乗った
はじめてのピアノは嫌いだっ ....
いつまで待っていても
もう還ることなんてできない
しかたがないのでわたしは
きみをそこへ入れたがるのだけれど
きみはいつもつかれていて
あまり無理をさせられないからせつないな
と ....
君の手のひらを
あたしの心臓の上に持っていった
そっと
ふれた
あつい
やわらかさ
夢の世界で君は
あたしの乳房に触れているかしら
....
きらめいたせかいは
ぼくの髪の中に落ちていて
ゆるやかに下っていくこの青い空は
ぼくの葉の茎の部分に等しい
ほら見ていて
貝殻を青く染めて
そこから滴るプラスティックの夕焼け
君 ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259495
久しぶりに会って
やせたね
仕事忙しいんでしょ?
みんな夏休みです。
と声をかけて
くれた
嬉しかった
カートリッジ回収した
苦楽を共にした人は
優しくしてくれる
共に成長 ....
「移」
知らぬ間に忍び込んだ次の季節を
昨日より微かに老いた眼差しでやり過ごす
移ろっていく速度のやるせない違いに
胸の奥をさざめかせながら運ばれていく
....
しずかな喧騒にみちた夜
外灯のしたに白が溜まっていた
スーツに風が入り込んだ
たき火の匂いが鼻をかすめた
ひと肌ほどの悲しみか
しずかな喧騒をむねに聴かせた
銀 ....
3624 3625 3626 3627 3628 3629 3630 3631 3632 3633 3634 3635 3636 3637 3638 3639 3640 3641 3642 3643 3644 3645 3646 3647 3648 3649 3650 3651 3652 3653 3654 3655 3656 3657 3658 3659 3660 3661 3662 3663 3664
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.52sec.