風が目を瞑ってる
大鴉のブランコに乗ってきたの?
綿毛のメロディを髪飾り
青空の銅像たちと仲良しになれた?
春夏秋冬 どれが好き?
キミのことが好き
....
おヘソの下ンとこが痒い痒い
鼻の穴もかゆいネ まぶたも
メガネを置く目の間のところ汗かいて痒いね
頭が痒い
さっきのおヘソの下ンとこ また痒いゾ
掻いている手も痒くなって
....
ちょっと失態に見えるような
歴史の中で真実は息をひそめていて
俺が道ですっ転んだりした拍子に
目と目がバッチリ合うのを待っている
まるで控え目な女のように
まるで手 ....
純情と憂鬱の皮を剥いて
果実のような素肌に傷をつけていく
痛くないよ
海では前髪を濡らした人魚が泣いていて
不透明な青の瞳が
もうひとつの宇宙のようだ
静かな夜の粒が少しずつ降 ....
{引用=
丑三つ時には月も冷たく
小さな路地の片隅に
眠る女神に訪れる客もない
丑三つ時の街のあるじは
月の明かりの灰色の影
闇を連ねるビルの狭間を だまったまんまで踊り続ける
....
灰色の目をしていた
水の切れかかった
向日葵のように
いつもうなだれていて
青空ももう写らない
死を模して
日常を葬って
あたしには
そんなに大きな棺は
要らないの
一輪の小さな野 ....
相変わらず将来の見通しは立たず
ピッツバーグの夜は何もない
リクナビもマイナビもエンジャパンも放置して
セブンスター吸ってブラウザを疲れさせてる
ピッツに何もないって言っても東京だって大し ....
暑い夜には
海鳴りがきこえるので
眠れない
枕の歪みを直し
蒲団の端を折りたたんで
細心の注意をはらって
寝床をととのえても
それはきこえてくる
そうして眠れないまま
目醒め ....
首を回した
音がなった
人が注目する
なんでもないよ
君たちには興味ない
探しているのさ
赤い鳥
背後から
声が聞こえた
感動だ
首を回した
音がなった
後 ....
雨のあとのアスファルトは黒猫の背中
誰も死ななくて済むかな
踊りたい
高知の友だちに会いたい
旅に出たい
旅に出た友だちと合流したい
空を飛ぶ方法をやっと見つけたよ
夢の中だけじゃな ....
(当たり前の話だが)
きのうと同じ時刻でも
わかげの庭に映る きょうのかげは正直である
長さも広さも角度さえも 変化している
それなのに
(当たり前のことだが)
おいぼれの更地には かたち ....
炭酸の如き 享楽に
歩幅を合わせる 雨の音。
炭酸の如き 生活に
歩幅を合わせる 雨の音。
炭酸の如き 一日は
妖精たちの ママゴトです。
炭酸の如く 人生が
....
風の音に聞こえる 物寂しげな誰かの叫び声
それは時代を超えてこだまするそれを鎮めようとする歌人のレクイエム
誰ともなく 紡がれる
幾度となく繰り返される 哀しみと空虚
それは誰の夢な ....
田植え前の伊那谷は
全ての田に水が張られ
まるで大きな湖のように
風がきらめきになり遥か渡っていく
いなごを追い、桑の実を摘み
駆け回った子供の頃が懐かしい
濃紺から薄墨へ幾重にも幾重 ....
最近倦怠期な私は
最近彼女に振られた
あの子とお酒呑んだ
彼氏には秘密で
楽しくて
楽しくて
こんなに我慢せず
笑ったのは久しぶりだった
駄目だ。お酒の力はすごい
....
夏は
ひねもす虫を追って
森にまよう
虫は
翅をひらき
森を飛びたつ
夜は
空の翅で
ぼくは飛ぶ
指のさきが星にふれる
真珠のしたたり
涙のあかり
アップルグリ ....
ねぇ静かに髪をといで
ゆっくりと口づけた
それだけの気紛れに
あたしは惚れたんだよ
貴方は誰かの男だって
知ってたわ
貴方の隣りは私じゃないって
知ってたの
駅で待ち合わせ ....
どうか
どうか教えて下さい
総ては
総ては夢だったと
包帯まみれの君
フェティシズム
焦がれたよ
心から愛でていたよ
蔓延って浸食し合う
叙情詩に嫌気がさしました
....
悲しみは
始発前に
環線を滑ってゆく
車たちや
過ぎてゆく信号の
きらびやかに
明け方の眠たさも
まぶしさも
知らない
縞馬の
しじまも
魚たちの
沈黙もまた
明け方の憂 ....
2000年、夏
小学校最後のこの夏に僕はミイラを作ることを決意した。
その夏は小学1年の時、図書館にあった本で見たロザリア・ロンバルド
というミイラ少女にあこがれて6年目の夏でもあっ ....
逃げ出したくなった日もあるかもしれない
何もするべくもない街がぼんやりと流れていた
褐色と黄土色の魔法館の看板
ほんとうにどこへ向かうのだろうと
+++++☆
ギザギザになったアーケ ....
帰り道、そこは国道が傍にあるので車の音がごうごうとするのですが、一瞬はまるで、その一切が無くなってしまったようでした。
鳩が仰向けになっていました、体には少しも傷がついていませんしかし、首か ....
ボタンを外していく器用な指の動き
パンをちぎり口へ運ぶ迷いなき指の動き
ミメーシスの強迫観念もなりをひそめて
肩の高さで揺れる髪に無言になる宇宙
丸い乳房 しなやかなアキレス腱 唇 声
....
蝶に
蟻
蝉に
蚊
昔が懐かしい
カブトムシ
クワガタと
カナブンを取った
魚を食べて
サイダー飲んで
海に行って
昼寝する
誰からも愛されていない
代わりは幾らでもいる
自分に意味など無いのだと
鏡を眺めながら苦笑する
別に誰でもいい
自分でなくとも構わない
誰かで在ればそれでいい
こういう世界
そんな ....
うすく流れる明け空に
寝返りをひとつ
隕石とか堕ちてこないだろうか
僕は僕の人生を
いいかげん
供養してあげたい
逃れようのない角度で
刺し込む朝は
強制ですか
それとも、任 ....
送り火みたいな花火をした
愛犬は鼻を火傷しそうになり
わたしたちは
少し寂しかった
お盆も終わって
仏様はみんな帰ったけど
納骨の済んでいない魂は
未だここに残っている
....
ハードルがある
星の数ほどのハードルは
高さは自由
間隔も自由
ハードルは
飛ばないといけない
それは不自由
早くしてよ
次の時が待ってる。
きみをわかつ
やんわりとつつみこむ
きみをこきゅうする
きみでこきゅうする
よるをわかつ
あぁかいほのおでわかつ
こきゅうをりかいする
かんかくでりかいする
まんじゅしゃげはて ....
殴られたいな
あぁー
マジでぶん殴ってくんねーかな、おれみたいなやつ
誰か殴ってくんねーかな、とか思いながら
おれは今日も花園町と西成をチャリで往復してんだぜ
いいよ全然
理不尽にして ....
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