手のり森ちゃん
そう言って
蟻が両手を空に向けてそろえると
森は
いつも
にこっと笑って
ちょこんと座ってきた

森は
蟻の両掌にすっぽり納まる
いとおしいこころをしており
その ....
夏の 目の高さに芝があって
そこに 白爪草が 咲いていたって
むすめが おぼつかなく 歩きはじめたって
あたしが それを わらって見ていたって

あたしは やっぱり
なくしてる

 ....
確率変動が起こるのであれば

それわそれわ滑稽なことですね

楽に死ねると思わない方がいい

死ぬことに楽など通用しない

安楽死を望んでもそれは不可能

何故なら安らかに楽しく死 ....
ハノンにカノン
そしてバイエル

短小のタスクは
凛々と遊び

バビロンの塔は
脆くも崩れ去り

マンモンも神門も閉ざされ
幽門と噴門は灼熱と化した



そを空に問うても ....
八月さいごの夜の風

この世とあの世を

つないでいる価値観は

これでこのままで

良いはずなんだと祈りきかせる

八月さいごの夜の風

商店街を吹きわたる

球場ちかく ....
夏休みの宿題にいっさい手をつけず、
始業式がきても提出しなかったとする。

その場合、宿題をほったらかして
夏の間は毎日遊んだり怠けたりしてるわけだけど
でもずっと気がかりではあるわけ、宿題 ....
運命の時
貴方は何を考え
何をしますか?

愛は無限です。
愛は減りません。
愛は増えます。

別れの時
貴方は何をしますか?
弱き者を守って下さい。
たとえば

スクランブル交差点の

スクランブルしていないところで

深呼吸をする。


そういうことかもしれない。
掴む手は遥かとおく

温かなぬくもりは何処

夢の様な手の温かさに苛まれて
あなたの名を呼んでも

その背はわたしを忘却し

こころはうわのそら
こころはうわのそら

あな ....
海沿いに並ぶ発電風車をくぐり抜けて
海風が膝を抱えている

吹かれて揺れる磯の花が
太陽の傾きを数えている

ぼろ布のように絡みつく
影の正体をゴム底に貼り付けたまま

そらを見上げ ....
生まれ変わったらなんて
すでに考えてる
まだ若いのにね

もういい年だな
なんて言われると
苦笑い
空でも仰いで中指を立てる

やり直せるなら
何回でも死んでやるわ
ただ、また人 ....
東京は雨降り
昨日干したTシャツが
泣きながら僕を見つめる

頭が重くて
何をすることなく過ごした土日を不幸に思う

遠くで暮らしてるはずのあの子から
『いま東京にいるよ』
‥とか突 ....
らせんを描きながら
わたしとあなたは
おちていくのですね
だれにもよびとめられることなく

口を吸い合っておたがいの
すべてが分かったような
錯覚におちていくのですね
右手に左手を結び ....
「なあ俺たち元のさやに戻ろうよ」
「そんな折り畳み傘みたいに簡単に言わないでよ
 よしんば傘じゃなく私が刀だったとしたら
 私と一緒にさやに戻るあなたは何なの?」
「つば」
「つばが鞘の中に ....
「このおじさんを、発泡スチロールを削って
作ったおじさんがこっちのおじさんだよ」
「このおじさんが、発泡スチロールを削って、
こっちのおじさんを作ったの?」
「違う、このおじさんを模し ....
寝続けるのはつらいと笑うきみの声は
瞬く間に白い壁に吸い込まれて

ああ 病院の白さはここにあった
と林檎の皮を剥くナイフが震えた



 いつかの海は
 ただしっかりと海岸を歩いて ....
相田みつをの書に素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう
宮本輝の登場人物のセリフに素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう

そんなもんじゃない
ならどんなもんなのか ....
急に生えてきた
混乱した
3日くらい寝てない
急すぎた
何の前触れもなく
取れない
街へ出かけた
そこのびっくりしてる奴
その気持ち
よくわかるぜ
無表情な紙を見つめていた。
彼女は、本を眺めている。
それから、ここはどこだろうか。

デザインは関係性である、と。
壇上に。それがあるいは、祖父であったように。

りんごの枝が空。輪郭 ....
赤色回転灯が消えて
突然、君の人生が完結した
メジャーとチョークで記録された君のエピローグは
明日は1日だけ、街角の数字になるのかな

君にあこがれて
君に追いつきたくて
怖くて怖くて仕 ....
これ以上
森には必要とするものがない

これ以上
世界には必要とされるものがない

私たちの食事を邪魔するものは
あなたたちではなく私たち自身だ

私たちの絵が完成されたとき
あな ....
思い出が劣化する

音も色も失った浜辺

貝殻に耳をつけて

波音が聞こえたことなんか

ただの一度もなかった
青白い顔の人々が
忙しなく泳いでいる
新宿二丁目交差点

人波に飲まれないように
君と手を繋ぐ白昼夢

酸欠気味の僕へ
人工呼吸のキスを
頂戴

鼓膜の柔らかい部分
ふいに響く ....
人生は蚊取り線香のようなものだ、と
誰だったかが言っていた

横から見れば
行ったり来たり
上から見れば
前進しているんだよ、と


最後はぽろっと死んじゃうのね
なんて
私 ....
姫様、

姫様と出逢えたことを

私の短し一生の

唯一の誇りにしとう御座います―・・・




今宵、夢見よ




{ルビ阿古那姫=あこなひめ}様は、
役人で ....
私の眼には穴が空いている

見たものは
眼から入って胃に落ちる


桜が散ってから
咲いてたと気付き


雪が舞ってから
寒くなったと実感し


カラスの声も聞こえない ....
心にあふれる かなしみには
おもさが あるらしい

だって 涙はきまって 
したに したへと 
おちていくもの

それに、 
どこかでだれかの涙を 
受ける器は 小さくって
た ....
軽快なピアノの音にのって
人の優しさが風に舞う
海辺の部屋は明るい光と
鼻をくすぐる潮の匂い
遠く望める水平線に
白いヨットといかついコンテナ
そのまま外海に流れるのか
二艘とも海の彼方 ....
よかれといっても、
投票箱に硬貨を投げ入れる真似をしてはいけない。汗を流しながら
市民体育館の駐車場で議員ががなり立て、
夏は過ぎようとしているが、投票権を持たない子供らも
自転車にまたがった ....
この手が
届かずにおわった物事ほど
忘れがたいのは
なぜだろう

それゆえか
届いたつもりの物事さえも
本当は
届いてなど
いなかったのではないか、と
思えてしまう

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
蟻と森の微妙なスタンス草野大悟3*09/8/31 1:12
「亡失」(なくしもの)月乃助6*09/8/31 1:09
白かった筈のウエディングドレスこめ909/8/31 0:56
musezihan2*09/8/31 0:51
九月の調べ吉岡ペペロ409/8/31 0:42
ほんの一例人 さわこ009/8/31 0:19
人を大切にペポパンプ8*09/8/31 0:00
見つめ直すかとうゆえ3*09/8/30 23:48
そして物哀しい秋がやってくるリュウセイ1*09/8/30 23:37
断章(海を見つめている)たりぽん(大...509/8/30 23:22
ハーフ/ライフ酸素の枷109/8/30 23:22
マンネリズム海 猫109/8/30 22:32
わたしがいなくなってもあなたがそこにいる瀬崎 虎彦6*09/8/30 22:29
復縁オノ409/8/30 22:17
スチロールおじさん409/8/30 22:09
おわらない白さみぞるる6*09/8/30 22:05
素直になれない吉岡ペペロ509/8/30 21:51
ちょんまげ人 さわこ409/8/30 21:42
りんごの輪郭と甘みブライアン109/8/30 21:17
速度西天 龍009/8/30 21:05
森生エチカ209/8/30 21:01
忘れられた浜辺衿野果歩609/8/30 18:14
東京遊泳[group]209/8/30 18:12
夏の終わりかとうゆえ1*09/8/30 18:07
今宵、夢見よセルフレーム109/8/30 16:17
節穴刀刃子409/8/30 14:43
「星のふり」月乃助7*09/8/30 13:50
黄昏のラグタイム……とある蛙12*09/8/30 13:01
選挙プテラノドン1*09/8/30 12:30
ゆりかご千波 一也2*09/8/30 12:03

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