深夜
誰かが窓を叩く

マンション11階
泥棒にしては行儀がいい

盆はまだなのに
誰か帰ってきたのか

そっとブラインドの隙間を覗くと
命を懸けて
光にたどり着いた甲虫だった
 ....
世界が荒れ狂ってる
星は均衡を失い
人は破滅に向かう
テレビの向こうで
終わりのない諍いが続いている
どうしてこんなことするの
どうしてだれも止められないの
必死で考えた挙句
思い出し ....
コロナがなかなかおさまらない
もう三年以上かな

いったい
この世界はこれから
どうなってゆくのだろう

人間の顔には
マスクが住みつき

誰が誰だかわからない
変な社会になって ....
時計の針は西を向いてる

短い夏の航海

垂直なきみに水平な私

どこにもお出かけしなかったあの夏のラブソング

好きがないから隙

やらかした。4時間以上経つのにまだドキドキ ....
強烈な
孤独がこころを固めてる
昔死んだ人に逢いたい


呼吸さえ
できないほどの夜でした
月が綺麗な桃源郷です


絶景さ
巡礼したい聖地という
アニメで愛し ....
わたしにみとめられる くさきのソコ
適正を欠く まどろみにかける
朝露の 逃亡するソノ
敵前を
見開かれたあおばの 濡れた
ひとさしゆびが
売り出された あたりの

よく
いきて
 ....
この町に置いてきた
一つの恋
今なら偶然だって分かる

物語の世界に生まれてたら
それは運命で
何度だって死ねたのに

別れを切り出して
取り消そうとして断られた赤い橋

卒 ....
吸い込まれる
遠い汽笛
戯れる子供達の影
娘は出かけたきり帰ってこない

壊れたら
水底深く沈むしかない
たましいの強さを信じて
人生の終わりに
輝くものはあるか
内面深く沈潜して ....
かつて
とある、
街に
浮かぶ
球体

中に
佇む
景色
に、
確実な、時間の
流れが、様式を
紋様に、開封に
、コカ・コーラと
印刷された便箋に
手を繋ごうとした ....
あの青い森のなかで、鳥達は囁き、
微かな木漏れ日がさしこむ時、

 ふいに蝶が風に揺られ

木々から滴る水は
ぽたぽたと地面に円を描いていた。
水槽の中の海月のように、
ゆらゆらと揺れ ....
よりよい幽霊になりたくて
悪い橋を何度も渡り
金色の蟻たちを埋葬してきた
完璧な駅
にわか雨の神
遠くから聞こえる近眼
ハレルヤ、ハレルヤ、
零がどんどん溢れ出す
無限大まで少し足りな ....
鬼太郎が
そこにホントにいるのなら
隠れんぼでもしたい境内


焦げついた
苦い恋でも恋は恋
ちゃんと綺麗に終わらせてみる


卒業と
終わりの意味がわからずに
 ....
盗賊ヨランとエイミノアは、地下室からの狭い抜け穴を辿っていく。
二人とも、這いずりながら四つん這いの姿勢である。
「おい、盗賊、これが本当に出口へと通じるのであろうな?」
「もし、この穴が単なる ....
「もっと詳しく話せ。お前は、その他にここでどんなものを見つけた?」
エイミノアが明らかに焦った表情をして、言う。
盗賊ヨランは、ただ漫然とここに捕らわれていたわけではなかったのだ。
(なんたる不 ....
一石ていどなら

こんなに世間を
騒がせなかっただろうが

一弾となると
これほどまでに

波紋が広がるのかと
正直驚いている

最初は
ちょっと狂った男のやった
よくある事 ....
彼は目を瞑り眠ってばかり
メディスンは身体の中で溶け出している
写真は表情を映し出すことはない
言葉は膜に覆われて卵のように落ちる
呼吸は幾分長く、しかし音は聞こえないようだ
ラジオから音楽 ....
ガラス製の 液体 

できたひかりを 流浪の民と
読む
わたしが、
ありふれ すすける果実を 
芝居、と呼ぶならば

雪だるまに捧げる ピアノからの、シ

残留した 満開のアバカン ....
掴めそうに濃い影
昨日の残骸の
花火を拾う
お前たちだけが残って
火をつけた奴らは
消えてしまったのね

川に足をつける
彼女が対岸を指さす
先週あそこで中学生の女の子が溺れて死 ....
冷え切って
毒づいて
虹のかかる遥かな空を
大きく両腕を広げ渡っていく
君が悪いわけじゃない
僕が間違ったわけじゃない
ただ人々が佇立する
ただ独り独りひざまづく
神妙に、繰り返し繰り ....
空ろな胸に
空気を吸いこんで
空を思う
私もどの道
空へ行く



恥ずかしい
ことはない
私というのは
ちっぽけで
上等



何かあっても
何かがあるだけ
その ....
わたしたちは
温かい言葉をよく知っている

居場所、安全、安心、つながり、絆
それらを持って
とにかく全速力で走る
走っているつもり、かもしれないが
カラカラ、カラカラ
ハムスターのご ....
夜蜘蛛は一晩経つと朝蜘蛛に
こっそり生まれ変わってた

死なずとも生まれ変われる事を
こっそり僕に教えてくれた
○「好日」
体調がよくて
天気がよくて
女房の機嫌がよければ
今日も好日なり

○「化粧」
あんなに長い時間
自分の顔が観れるものだと思う

○「コロナ感染急拡大」
こうなったら ....
ただいまの返事がないまま18年
お早うもおめでとうもスルーして

今日をやっと迎えるのだが
ぼくに何を語るものがあるだろうか

もう年金暮らしのひぐらしが
やっと返事をする
人間の営為 ....
ためこんでためこんだ
洗濯ものが山となり

その重圧が
たまらずに

このクソ暑い
夏の最中に

意を決して
洗濯してみたら

まぁ
よく汚れが落ちること

それに
や ....
二〇二一年四月一日 「時のいたみ」


 ロマンティック時間SF傑作選『時の娘』の5作目は、バート・k・ファイラーの「時のいたみ」10年の歳月をかけて時間旅行したのだが、それがあまり役に立たなか ....
幸福とは笑顔のことで
夏休みの子供にあって
土日の大人にないもの

幸福とは未来のことで
無計画にあって
心配にないもの

幸福とは夢中のことで
このセミにあって
わたしにないもの ....
遠く奥まる意識が
貴女に近接する

計り知れない高みから
雨は降り続け

柔らかく思考を包み込む愛
天空で舞い散る花火

音楽は鳴り続け
束の間の永遠に身を任せる

送った手紙 ....
流行の作用が強い幽囚の錆びたスマイルを
ボイル仕込の平行四辺形の紙切れいちまいに浸す

足の向くまま気の向くままに しかし思うように動かない

雪を掻くようなバカンスを投げつけ見下げ果てる
 ....
入道雲へ
独り言
過去も
未来も
今ではない



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
幽霊の旅路ガト4*22/8/3 5:00
幼児還り022/8/3 4:56
人類滅亡の序章st122/8/3 4:02
devil's leftmizuno...322/8/2 22:13
生きることは素晴らしい秋葉竹122/8/2 21:39
単片。シカクあらい022/8/2 20:47
unrestrained 朝mizuno...222/8/2 20:42
その瞬間までひだかたけし722/8/2 19:12
空白「音」ryinx2*22/8/2 17:12
無題2*22/8/2 16:55
大嘘やまうちあつ...322/8/2 10:54
青空にひとすじの煙秋葉竹122/8/2 8:01
閃光と跳躍と(一)[group]朧月夜1*22/8/2 7:50
地下室のヨラン(六)[group]1*22/8/2 7:49
一弾を投じて名を上げた男st222/8/2 6:52
既視nia022/8/1 22:52
すがれるあらい122/8/1 20:44
帰省mizuno...322/8/1 20:23
ヌード(改訂)ひだかたけし4*22/8/1 18:12
※五行歌 三首「私の命が尽きるまで」こしごえ0*22/8/1 15:19
支援者うめバア122/8/1 15:17
こっそりクーヘン6*22/8/1 15:14
独り言8.1zenyam...2*22/8/1 10:00
駱駝のうたマークアーモ...222/8/1 6:45
夏は洗濯の好機st322/8/1 4:11
詩の日めくり 二〇二一年四月一日─三十一日田中宏輔14*22/8/1 0:47
七月末の幸福論TwoRiv...6*22/7/31 19:10
世界のなかへひだかたけし322/7/31 18:02
まどのそと ほしをひろうあらい022/7/31 17:22
※五行歌「今ではない」こしごえ1*22/7/31 16:49

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