焼却炉で燃やしている
黒い物語
黒煙に消えてゆけ
あの指
辱める言葉を吐いて
支配できると思い込んでいる
あの竜頭を
どうにかしなければ
生暖かい風が吹いて
神経を逆 ....
バスルームの鏡に映るはだかの私の中にふたつも死が宿っている。
月夜―――――――
はてしない白濁の光海は 東のはてよりのび
波音とともに 広がりやってくる
足裏に 触れる
コンクリートの
白を重ねた石英の ざらめく
陸の消え去った ....
母の葬儀が終わった
母の 母の人生はかわいそうなものでした
思春期を過ぎた頃より病気がちになり
激しい運動は禁止されていた
しかし激しい学生運動の中父と結婚
二人の子供を ....
ふと目に映る風景の
心と言葉の間に
いつでもその姿を見る
夢とも違う
記憶とも違う
しかし既に現実でもなく
雨よ降れ
気の違うほどの激しさで
全てを押し流す濁流となれ
河岸に寄る ....
夢の切れ端が
夜の片隅から
少しずつ落ちて
月明かりにあたって
太陽の光の一部となって
昼間の人間に希望を与える
夢とは儚いものである
と 同時に
誰かを強くする力を秘めている
....
オナニーしてもいいんだよ
また次へ動き出せるなら
自分の精子飲んでもいいんだよ
まずいだけだと思うけど
人殺してもいいんだよ
ただ忘れてはいけないことがたくさん増えるんだ
でもやっ ....
何も思いつかないけど
おもむろにペンを走らせ
頭の中をかき回す
今日あったこと
いつかやってみたいこと
昨日のごはんのおかず
明日のビールのつまみ
去って行った人
巡り合う ....
雨上り
放たれた窓の
視界をよこ切っていく
一羽の乱反射する影を
かおる
私の亡霊
いつか見た棚引いたあの、風は
帰ることの出来ない
光にゆれていた
有形の門をたたき
さん ....
新月の真夜中
一輪白くひっそりと
くちびるをひらき
夜顔
(すこしうつむいて、
あの夏の朝!
終えることの出来ない
円舞を始めた白い肌の灰
きのこ雲を経た黒雨の
凝視すれば真 ....
ほんとうは
そう前置きして話しはじめたい
ほんとうはそうじゃないんです
何がそうじゃないって
せせら笑って
煙草を咥えて
やっぱりほんとうのことなんて
持っていない
晴れた夜だ月もある ....
簡単に他人の心を覗こうとしないで
他人のアナタに何が理解できると
毎日続いた暴言と暴力
誰も助けてはくれなかった
誰にも言える筈はなかった
頭の中で何度も僕は僕を殺して
殺して痛みを受 ....
目を取り出し/差し出す/尊いアナタへ/胃を取り出し/差し出す/尊いアナタへ/アナタの一部になりたい/アナタの部品になりたい/その願いが叶うなら/死んだって良い
自作のレクイエムを響かせて/会いに行く ....
星
が 落ち
てくる
星が
落
ちてくる
僕らの街へ
僕らの凍てついた平野へ
僕らの絡まりあ ....
灰色の岩には
なめらかな
体に 見とれていると
緑の海草がゆれる
赤い卵を産卵するという
*
深夜には
不気味に
広がる 群青色だった
サバの群れも泳いでいく
海を泳い ....
誰もが言葉を失っているのだ
失ってはいけないのだが いったい何をするのだ
アイスクリームを食べた誰もが 言葉を失っているのだ
何をしているのだ 消しゴムだ
手など入れようともしているよ
....
このような詩を書き続けていくのは大変でも言葉を書き続けたい
書いていこうと思った びっちりとしたこの音楽をできるだけ奏でていこうと思うのだ
血の言葉になったみたいだった そして誰にもわからないであ ....
―台風が通りを真っ直ぐに染め上げる
今日起こったことはもう昨日に飛ばされて今日じゃなかったみたい
すこしずつ記憶が混濁し始める
それぞれのわたし いくつかのわたしの死
分裂して ....
パラメータを細かく動かし続ける
もう3日も寝ていない このトマトの異変のために
「私なら、君が話すのを異常だなんて思わないが」
またトマト10810が話し始める
突然変異の原因を突き止める ....
川がある
命の川だ
ありもしなかった
そこをいつからか
川が流れている
今そこにしかない
川を見て
見届けている
私がいる
うすぐらい部屋の隅で ....
この際ニートになるのもいいね
日差しも風も
私を置いてけぼりにしたまま
すっかり秋めいてしまったから
もう
何にもやる気が出ないんだ
この呟きだって
惰性のよ ....
カーテンレールで
てるてる坊主が窮屈そうに
首を吊っている
そのむこう
雨上がりの空は
紅く蒼く燃えている
泳ぎだす
香にオーブンから ときはなたれ
あたたかな うれしさに
まるで熱のある魚のように、
いいえ ちがう ちがう、
喜び
だからこそ
うかれ キ ....
庭の外に
泣いている人がいる
君の友達だったかもしれない
それは秋の虫だ
りんりんと
しんしんと泣いている
まだ死にたくなかったのだろう
泣く声は、鳴く声になって
いと ....
連弾のような雨を
見上げてお前は呟いた
それがどんな言葉であるか
俺は確かめはしなかった
散々な思いのあと
不意に開いた排水溝に
吸い込まれてしまうような気分
はぐ ....
フェル先生
僕は貴方が
大好きです。
どう言う訳だか
大好きです。
フェル先生
僕は貴方が
側にいて
欲しいです。
大好きです。
フェル先生
僕は貴方に
Will yo ....
だって だって
だって知ってますか
知らないですよ普通に
普通に考えて
わからないから
普通に考えてわからないなら
普通じゃなく考えたらいいって思ったんですけど
普通じゃない ....
ふと空を見上げると
夏じゃないって思う
そうしたら次の日から
「秋」
って言葉が
「秋」
って言葉を
耳が敏感に聞き取るようになる
静かなそら
澄んだ風
クリー ....
ほろびゆくものをきれいだなんて思わない
抜け落ちた髪の毛をひっつけて これは前髪にしようと思った
お父さまにもらったものは どこまで残っているのかどうか
夏の初めに 残像について話していたこ ....
疲れた心
感情とは裏腹の
薄っぺらい言葉たち
都合よくリズムを刻み
そこから逃げ出すことを
ひたすら狙う
わからないことで
頷いたり笑ったり
思ってもいない悪口を
どこからか ....
3610 3611 3612 3613 3614 3615 3616 3617 3618 3619 3620 3621 3622 3623 3624 3625 3626 3627 3628 3629 3630 3631 3632 3633 3634 3635 3636 3637 3638 3639 3640 3641 3642 3643 3644 3645 3646 3647 3648 3649 3650
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