夜、電灯は道を照らすが、未知を照らしはしない。
50m間隔の、それ以上の、疎らな電灯の列。
虫の群れは光に屯する。
男は虫だ、と怒鳴った。
それは、誰かに対する抗議だったのか。
静聴する ....
直線を
少しでも
かしげたら、
斜線
と、
こわれやすいものを
扱うように
呼び名を
わたしは
たしかめる
そんな
わたしは
直線だろうか
斜線であろうか
....
私は夜が好き
静かで
虫の声が聞こえて
眠れないときは
月明かりの中で
散らばる星座を
ひとつひとつ
確認するように数えていた
私は夜が好き
星の光が薄れる程
月の明かりが強い ....
渡りゆく空がなくても
鳥かごのツバメは夏が行くほうを見る
草ひばりの声を聴きながら
日に当たる頬の熱さは
夏をしっかりと覚えているのだが
頭を垂れた稲の穂が首を振る
入道雲が突然泣 ....
私はいつでも
この場所で
歌っているよ。
産まれた時から
ずっとずっと誰かの為に。
ずっとずっと自分の為にも。
世界が崩れる真っ最中でも
きっと
誰かの夢の ....
どうしても認めたくない
何が正しくて間違っているのか
私の口から着いてくるそれは
虚実などではないと断言できるのか
何を言っているのかわからない
聞きたくもない
気付き ....
引き潮に
拐われるように
海辺の夏が
終わる
夏の後ろ姿を見送る
誰もいない砂浜
もう
何もないんだね 砂浜には
まばゆい夏の光が
みんな持って行って
夕方の海風に
凍える
君 ....
消えてもおかしくない小さな命
一瞬ヒカる
そんな日があってもいい
大きな世界にヒビが入り
くずれる日もあるように
良くても悪くても何か変わる
けれど命は眩しさを知らない
....
まいにち 階段の数をかぞえる
それが 母の日課だった
増えたり減ったりするので とても疲れる
と母はぼやく
階段のある家には 住みたくないと言った
階段がなくなったら ぼくの駅がなくなってし ....
泣いているからって
哀しいのだと思わないで
そればっかりじゃないのです
わたしの涙はいつも
いろんな意味があって
説明もできないから
ただ泣くしかない
あまくなった
熟れた私は
のばしかけの髪を
洗う。
したたる
雫をなめてみて。
りんごの
香りがするよ。
モーツァルトを聴いて育ったりんご
のように
あまい
からだ。
....
090904
如雨露の穴を
塞ぎ
声の漏れるのを
止めたのは
昔のことで今は
穴も無くなり
クシ形のスリットになってい ....
徒に真夏の冷気はぎゅうっと胃を握りしめる
丁寧な講釈も机の上の地団駄で全て御破算だ
徐に立ち去る背中に飛び交う怒号も全ては{ルビ徒徒=あだあだ}しく上の空
何の合図か、踊り始めるカメ ....
再起? 元に戻せる悦び等味わう必要も無く
吐息、 深く濁して、瞳開きながら眠った
背徳、 残し去るは、紫の夢
解得、 できぬ体、灰色まで薄まれ
心と言葉と子供の頃の
叫んだ声今更 ....
季節外れの神社に
十歳の僕と親父が歩いてゆく
親父は何もしゃべらない
僕も黙ってついて行く
参道の階段には銀杏の葉
黄色い黄色い石の道
段々を上って一息入れる
親父の肺は一つしかない。
....
夏の終わりを惜しむ人がいる
勝手にエアコンをつけて
夏を拒絶していたくせに
夏の終わりの
さみしさは感じているようだ
夏は夏らしくしていたかっただろうに
異常気象とやらの
まわりの勝 ....
1
海の上の船を歩む
海老の背中に乗って 後ろ向きに逃げる
海の底には 車が待ちつくしている
熱帯魚の群れは 信号で止まり右折する
海面は二階の真下に ....
投げ捨てるように
陽がしずむ
衝動さながらに性急な 紅く去る欣求
栓をときはなち、器に受けとめれば 波は
ぞめき うねりとなり
すべての陽と海の 混交体は、
鮮 ....
雨の降る日のフランスの外気のような湿った匂いのする君
アンドレくんにはもう言ってあげた?
もう私アンドレのこと嫌いって
ノートもう見せてあげないって
リサ先生とのこと教室のみんなにばらしちゃう ....
どこにもいけないわたしがいて
どこにもいけないきもちがあるの
なんにもならないことは知っているけど
なんともならないわたしがはがゆい
うまくことばにできなくて
うまくつたえられなくて ....
無知な人たち、と
父の生家に唾を吐き
母が消えた
時の区分は夏、そして
秋にも依然、消えていた
秋の再来
消えている母
九月は母の誕生月
父はきちんと知っていた
本日、九月の二十 ....
寂しさ感じた夜に
月が優しく微笑む
どうか夜よ 明けないで
月光が私の暗闇照らすけど
負けないって決めたんだ
でも、せめて今だけ闇夜に浸らせて
寂しさ感じた夜に
月が優し ....
明かりを消した部屋
カーテンの隙間から
猫が月を見ている
彼女の飼っている 黒い猫
うっすらと浮かび上がる
陶器のような彼女の背中
昼が人の表側を照らすのだとしたら
夜は人の ....
潮が寄せていく
赤いハサミを海の中に
砂の白さをした瞬きに潜っていった蟹が
骨を波の砂浜で満ちてくれば
じっと通っていった 身をかがめた
下を動き 様子を プランクトンは
そこにわき上 ....
夢のいた場所に僕は行くよ
幻想だとしても僕は行くよ
愛する人を忘れはしないよ
また会えると信じているよ
風に吹かれて どこまでも行こう
誰かが笑っても かまわずに行こう
大切な ....
正式に眠った事がなくて、寝転がって朝まで目をつむる行為を
「寝る」だと思ってる人がいるかもしれない
ただ他の人の見よう見まねで「昨日よく寝れなくてさ」とか
言ってるかもしれない
きょうはドラえもんの誕生日だったの
あなた知ってた?
そういいながら彼女は無造作にブラジャーを脱ぎ捨て
胸元にはプラチナのネックレスが残された
そうかドラえもんは西暦でいうと何 ....
まっすぐ流れる川の向こうに
大きな病院はある
窓の灯りはみな消えて
無言のままそびえたつ
月あかりがわずかにもれてくる病室で
眠れない乳がん患者が
隣のベッドの寝息を数えてい ....
上海から帰国すると
仕事仲間たちと須磨の別宅に向かった
ビジネスになりそうなので
今から徹夜でパワポをつくるのだ
このプロジェクトのスポンサーは
明日しか時間が取れないの ....
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